Azure ゴールドクラウドコンピテンシーパートナーとは

はじめに

皆さんはAzureのパートナーネットワーク、クラウドコンピテンシーパートナーというものをご存知でしょうか?Azureに認定された資格を取得している技術者がいる企業(パートナー)に、手厚くサポートしてもらえるシステムです。パートナーはクラウドの売り上げや提案の実績、顧客満足度、資格保有者の人数、などから「Silver(シルバー)」、「Gold(ゴールド)」にランク分けされ、最高ランクであるゴールドに認定されている企業はクラウドのスペシャリストということになります。ここではAzureのパートナーネットワーク、ゴールドクラウドコンピテンシーパートナーについて紹介していきます。

コンピテンシーとは?

「クラウドコンピテンシーパートナーについて」と書きましたが、そもそもコンピテンシーとは何でしょう?まずはコンピテンシーについて簡単に説明いたしますので、何となくイメージを持っていただけたら幸いです。例えば100人にある仕事を与えた結果、大きな実績を残した人が1人(仮にAさんとします)いました。Aさんはどんな仕事を与えられても大きな実績を残す傾向があります。Aさんが実績を残すためにどのような考えでどのような行動をしたか、気になりますよね。コンピテンシーとは大きな実績を残すための考えや行動の特性のことです。仕事で成功したという結果だけをピックアップするのではなく「なぜ成功したのか」、を重要とする考え方のことです。どうでしょう、何となく理解していただけましたでしょうか?つまり何が言いたいのかというと「クラウドコンピテンシーパートナー」とは大きな実績を残し、その術を提供する頼れるパートナーであるということです。長くなりましたが次に、資格についてご紹介させていただきます。

資格

パートナーとして認定されるには、複数のMicrosoft認定資格を保有する必要があります。資格の数はとても多く、全て紹介したら切りがありませんので一部だけご紹介いたします。

Fundamentals 認定資格

Microsoft Certified: Azure Fundamentals。こちらの資格を取得するにあたって必要な知識は、[
「クラウドについての基礎知識とそれらがAzureでどのように提供されるか」、「Azure コアサービスについての説明」、「セキュリティ、プライバシー、コンプライアンス、信頼についての説明」、「Azureの価格サービス、レベル、アグリーメントとライフサイクルについての説明」です。こちらは技術面よりもAzure自体の仕組みについてを主に問われるようです。

ロールベースの認定資格

Microsoft Certified: Azure Developer Associate。こちらの資格を取得するにあたって必要な知識は、「計算ソリューションの開発」、「ストレージの開発」、「Securityの実装」、「ソリューションの監視、トラブルシューティング、最適化」、「サービスとサードパーティサービスの連携と活用」です。こちらはAzureでサポートされている言語、プログラミング能力、パフォーマンス調整や監視について問われるようです。

専門分野、 Microsoft 認定教育機関、および Microsoft Office 技術認定資格

Microsoft Certified: Azure for SAP Workloads Specialty。こちらの資格を取得するにあたって必要な知識は、「SAP WorkloadsからAzureへの移行について」、「SAP WorkloadsをサポートするAzureソリューションの設計」、「Azure for SAP Workloadsの構築とデプロイ」、「SAP Workloads向けAzureインフラストラクチャの検証」、「Azure SAP Architectureの運用について」です。こちらはSAPアプリケーションに関する専門的な知識を問われるようです。

認定レベル「シルバー」、「ゴールド」の違い

特典

上記のような資格をより多く保有し実績を残した企業がシルバーパートナー、ゴールドパートナーになれるという訳ですね。特にゴールドパートナーの場合、専門知識、技術力の高さはトップレベルであり、Microsoftに多大なる貢献をしていることからシルバーパートナー以上に豪華な特典をもらうことができます。なんと登録年度につきクレジットの金額がシルバーパートナーと比べて2倍となり、その額いくらかと言いますと12,000米ドル、日本円にすると大体120万円相当です。また追加のサブスクリプション数がシルバーの5個に対してゴールドは25個となっております。

ゴールドパートナーの優遇

ゴールドパートナーになることで受けられる恩恵は上記の特典だけではありません。日本マイクロソフト主催イベントにスポンサーとして参加することができたり、マーケットプレイスで上位に表示されたり、サポート相談時間・インシデント数の増加などメリットがたくさんあります。

おわりに

ここまでパートナー企業の信頼性や資格、メリットについてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。これだけたくさんの資格、実績を積んでいるパートナーですから安心してサポートを任せられますよね。この記事が少しでも皆さんのお役に立てればと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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