AzureでのVMの作成方法と活用事例

はじめに

皆様は「Azure Virtual Machines」というサービスをご存知でしょうか。Microsoft社が提供しているAzureのサービスの一部であり、仮想マシン(以下、VM)を数分で作成することができます。本稿ではVMの作成方法から活用している企業を紹介していきます。

Azure Virtual Machinesとは?

Azure Virtual Machines(以下、Azure VM)はLinuxやWindows のVMを数秒で作成することができるサービスになります。Azure VM上ならSQL ServerやOracleソフトウェアなどアプリケーションを快適に実行することができ、高度なセキュリティ機能に保護されているので、機密性と整合性を保護することができます。

Azure VMを使用したVMの作成方法

ここからはAzure VMを実際に使用した際のVMの手順について紹介していきます。

Azure Portalを使用してWindows VMを作成

Windows VMを作成する方法はいくつかあり、Azure PortalやAzure PowerShell、Azure CLIなどがあります。本稿ではAzure Portalを使用したVM作成方法をおおまかに紹介していきます。Azure PortalであればWindows VMを作成中にヒントが表示されるのでおススメです。

  1. まずはAzure Portalにログインします。
  2. Azure Portalのメニュー画面から<リソースの作成>を選択します。
  3. 利用可能なイメージの中からWindows Serverを選択します。
  4. Windows Serverは複数のバージョンが用意されているのでお好みのバージョンを選択します。
  5. <作成>ボタンを選択することで、VMを作成することができます。

VMのサイズを変更

VMにもメモリや処理能力、ストレージ容量といった要素があります。Azureでは様々な種類のサイズのVMが用意されているのでそこからご自身にあったサイズを選択することが大切になります。

最もローコストのBsシリーズであれば1vCPU・1GiBメモリから利用することもできます。地震シミュレーションや分子モデリングなどの大規模な処理に特化したHシリーズなど幅広くVMのシリーズは用意されています。

Azure VMの使用例

ここからは実際にAzure VMを活用している企業について紹介していきます。

マーザ・アニメーションプラネット株式会社

マーザ・アニメーションプラネット株式会社(以下、MARZA)はCGアニメーション映像の制作・販売を行っている企業です。MARZAはいつでもクリエイターがレンダリングができる環境を整えるため、Azureの導入を始めました。

数あるクラウドサービスの中でAzureを選択した理由の一つとして、VMのコストの低さもあったようです。VMのコストを引き下げることで、オンプレミスと同等のコストで希望通りの環境を利用することが可能になりました。

Azure Reserved Virtual Machine Instancesという制度があり、1 年または 3 年単位でVMを予約することで最大80%もコストを削減することができます。それにより低コストVMに近いコストで通常のVMが利用することができます。

株式会社山口フィナンシャルグループ

株式会社山口フィナンシャルグループ(以下、YMFG)は銀行などの会社の経営管理、ならびにそれに付帯する業務を行う企業です。YMFGではAzureのサービスを活用した「統合データベース」を運用することで、顧客情報の分析・保守しています。

この「統合データベース」はAzureのサービスにより高水準のセキュリティとなっています。Azureへの高速・安全なプライベート接続を可能にするAzure ExpressRouteを用いてネットワークの安全性を確保しているおり、暗号キーの作成のためにAzure Key Vaultを採用することでデータを保護しています。リモートデスクトップ接続する際はPower BI Desktopを活用することで Azure上のVMに接続するようになっていて、データがローカル環境から漏洩するリスクを減らしています。

他にAzure VMを活用している企業としては、トヨタ マテリアル ハンドリングや株式会社読売新聞東京本社など読者の皆様もご存知のであろう有名企業がたくさんあります。

まとめ

本稿ではAzure VMを使用したVMの作成方法と実際に活用している企業を紹介してきました。Azure VMは操作方法も分かりやすく、誰でも数分でVMを作成できます。AzureはVMを作成するだけではなく、様々なクラウドサービスを取り揃えているので、多くの企業がAzureを活用しています。

Azureは無料アカウントを作成することで、Azureのサービスを試運転することができるので、本稿をご覧いただきAzureを使ってみたいと思われた方は、まずは無料アカウントを作成することをおススメします。

本稿が読者の皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

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