Azure Files及び使用料金について

Azure Filesってなに!?

「Azure Files」とは、「Azure」上で提供されるファイル共有サービスです。OSやアプリケーション機能を有していない、いわゆる「ストレージ」です。
「Azure Files」はファイルシステムのストレージですので、WordファイルやExcelファイルを保存し、インターネット経由でいつ、どこからでもアクセスが可能です。
また、ファイル共有でよく使用されているSMB(Server Message Block)プロトコルを使用している為、
オンプレファイルサーバーから移行する際、アプリケーションの互換性を気にする必要がありません。

■特徴

◎マルチサイトアクセス

「Azure Files」上の共有ファイルを複数のWindowsファイルサーバーと同期させることが可能となりました。
これにより別々の場所から同一のファイルを操作できることが可能
となります。以前は「DFSレプリケーション」を使用していましたが、「Azure Files」と置き換えることが可能となりました。

◎ハードウェアやOSのメンテナンスが不要

「Azure」のポータル上から操作を行うため、仮想マシンが必要ありません。
その為、HWやOSのメンテナンス作業も行う必要がありません。
また、ストレージはストレージアカウントを使用する為、高い可用性が保証されています。

◎インターネットが使用可能であれば接続が可能。

「Azure」上に共有ファイルが存在する為、インターネットさえ使用できればどこからでも接続することが可能。

◎容量の設定が可能

「Azure Files」は一つのファイル共有につき5TiB(※現状プレビューで100TiB)まで設定が可能。

◎バックアップ・リストアが簡単

「Azure Files」のバックアップには「共有スナップショット」と「Azure Backup」を使用する必要があります。
「共有スナップショット」はスナップショット作成時点のファイル共有の状態をキャプチャにします。
その為、スナップショット取得後の変更もスナップショット時点の状態に戻すことが可能となります。
スナップショットの取得はファイル共有単位で行いますが、リストアはスナップショット内の任意のファイル単位でも可能であり、
管理者以外も以前の状態に戻すことが可能。
(※最大200個までスナップショットを保持可能。)
「Azure Backup」は「共有スナップショット」を自動化する為のものです。
「共有スナップショット」はその都度手動で行う必要がありますが、「Azure Backup」のスケジュール機能を利用して自動化することが可能。
バックアップは「Azure Files」ファイル共有の単位で作成されますが、リストアはファイル共有全体またはファイル単位で可能。
1つの「Recovery Servicesコンテナー」で、ストレージアカウント(最大で50個)からAzure Filesファイル共有(最大200個)をAzure Backupで保護することが可能です。

◎現状プレビューの為の制約

・「RA-GRS」での利用は不可。

・「vNet」または「ファイアウォール」が有効のストレージアカウントは利用不可。

・「PowerShell」、「CLI」によるAzureファイル共有の操作は不可。

・スケジュールバックアップは1日1回まで。

・オンデマンドバックアップは1日4回まで。

・ストレージアカウントに対してのリソースロックを使用。

・「Azure Backup」で作成された「スナップショット」は手動による削除は不可(※自動で古い順に削除。)

◎Azure Files の料金

・事前料金なし

・解約手数料なし

・使用した分の料金のみ

◎データ ストレージの料金

※例)以下選択した冗長オプションがLRSの場合。

※LRS:「ドキュメント」、「動画」、「写真」、「構造化されていないテキスト データ」や「バイナリ データ」向けのスケーラブルなオブジェクト ストレージ。
「ホット層」、「クール層」、「アーカイブ層」から選択できます。

格納データ 1 GiB あたりのAzure ファイル共有での基本月額料金です。

Premium料金

・Premium:¥26.88 (プロビジョニング済み GiB あたり) GiB/月

・Premium:¥22.400 (使用済み GiB あたり) スナップショットを使用する GiB/月

Standard料金

・Standard:¥6.72 (使用済み GiB あたり) GiB/月

・Standard:¥6.72 (使用済み GiB あたり) スナップショットを使用する GiB/月

◎操作及びデータ転送の使用料金

「ディレクトリの列挙」や「ファイルの読み取り」などを含む 「SMB 操作」と「REST 操作」の両方で、
Azure ファイル共有に対するトランザクション コストが発生します。

Standard

・Put、Create Container 操作 (10,000 件あたり)・・・・・・・・・¥1.68

・List 操作 (10,000 件あたり)・・・・・・・・・・・・・・・・・¥1.68

・Delete (無料) 以外のその他すべての操作 (10,000 件あたり)・・¥0.168

・Geo レプリケーション データ転送 (GiB あたり)・・・・・・・・該当なし

Premium

・Put、Create Container 操作 (10,000 件あたり)・・・・・・・・・無料

・List 操作 (10,000 件あたり)・・・・・・・・・・・・・・・・・無料

・Delete (無料) 以外のその他すべての操作 (10,000 件あたり)・・・無料

・Geo レプリケーション データ転送 (GiB あたり)・・・・・・・・・無料

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