Azure 可視化ツールについて

はじめに

Azureを利用する際、皆さんはどのようにデータ管理をしますか?もちろんAzureのアカウントを取得してから使えるAzure portalというツールでもデータを管理することが可能ですし、それ以外のツールを使ってデータを管理することもできます。AzureはUIが直感的に見やすく、そしてわかりやすく表示されていることが特徴の一つでもありますよね。ここではそんなAzureのわかりやすさをさらにあげられるように「可視化」というキーワードを元にAzure上、またはAzureと連携可能な可視化ツールにはどのようなものがあるのかご紹介していきます。

3つのツール紹介

Azure portal

Azure portalとは、Microsoft Azureによって提供されているサービスにアクセスすることができるツールで、コマンドラインツール(Azure PowerShell、Azure Command Line Toolsなど)に代えて使用できるWebがベースの統合コンソールです。サブスクリプション毎の課金状況の詳細確認、 Azure Marketplaceへの移動、世界中にあるAzureデータセンターのサービス提供状況確認、ヘルプとサポート、フィードバックなど様々な機能が備わっています。全てのAzureデータセンターにプレゼンスがあるので速度低下を回避でき、断続的に更新されるのでメンテナンスによるダウンも起こりません。Azureを導入するのであれば触る機会があるツールでしょう。さて肝心の「可視化」についてですが、Azure portalでの一番の魅力は「課金料金の可視化」です。利用しているリソースやアプリをまとめて管理しているので利用状況に応じて料金を自動で計算、そして可視化してくれます。ちなみにAzureは基本的に従量課金制となっており、Azure portalではプランの変更もできるので必要に応じてスペック調整をすることも可能です。

Power BI Desktop

Power BI DesktopのBIとは、Business Intelligenceの略でデータの分析、可視化、経営管理や売上管理を手助けしてくれる企業向けツールのことです。こちらのツールでは対話型レポートの作成やAIを活用した高度なデータ分析、データのモデル化などができます。もちろんデータの可視化もできます。Power BI Desktopの魅力としてはOfficeに似た操作、設定ができるのでOfficeを使い慣れている方は簡単に使いこなすことができるところです。Azureの導入を考える企業であればWindows PCを社内で利用しているところが多いでしょう。そうなればOfficeに触れないとういことはあまり無いですよね。例えばExcelで売り上げ管理表を作成する場合、一つ一つ手動で打ち込むのは手間と時間がかかります。さらに1行、1マスずれて作ってしまったら修正にも手間と時間がかかってしまいます。Power BI Desktopを用いれば元のデータを読み込み、項目を選択するだけで簡単に表やグラフが作成できます。Dynamics 365、Salesforce、Azure SQL DB、Excel、SharePoint など、オンプレミスとクラウドベースでサポートされているソースからアクセスできるので、連携も簡単で様々なデータを読み込み、可視化することができます。

Qlick Sense

Qlick Senseとは、無料でダウンロード可能なセルフサービス型BIツールです。無料でありながらかなり多くの機能を備えており、UIも見やすく、初心者でも直感的な操作ができます。Qlick Senseでは、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、散布図、KPI(重要な業績の数値を表示)、ゲージ、コンボチャート、テーブル、マップ、ツリーマップなど、様々なオブジェクトを用いて多彩な表現が可能です。作成したダッシュボードはHTML5対応ブラウザを通し、iPhoneやAndroid、Windows Phoneなどのデバイスからアクセスできます。それに加えWeb技術も多数採用しており、Java Script、HTML5、CSSなどから同じダッシュボードを閲覧できます。データ分析の際は分析軸を簡単に追加、変更できるので分析の観点を柔軟に変えることができ、データを解析するユーザーは常にアグレッシブに作業することができます。また拡張機能の種類もかなり豊富でQlikBranchというサイトには400以上の拡張機能が公開されているので、欲しい機能を追加して使いやすいようにカスタマイズすることも可能となっております。

おわりに

ここまで便利な可視化ツールについて見てきましたが、いかがだったでしょうか?人間は大量の数値を一瞬で見て覚えることは出来ませんし、数値だけで見るよりグラフやグリッドを用いた方がパッと見でわかりやすいです。データの情報量が増えるほど処理が難しくなります。毎回手動で可視化するよりも、同期して自動で可視化することができたら時間とコストの削減につながりますよね。ここでご紹介させていただいたツール以外にも便利なツールがたくさんあります。この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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