Azure ツール毎の料金

Azureとは

まず初めに、Azureとはどのようなものなのか紹介いたします。

AzureとはMicrosoft社が提供しているクラウドサービスです。昨今ではAmazon社が提供しているAWSが注目を浴びてきていますが、それと並ぶほど高機能で人気なクラウドサービスです。主に企業などで行われる大規模な開発を行う際に使用されることが多いです。そしてMicrosoft Azureは、AWSと同様にインストールや環境構築などの初期費用はかからずサービス自体を使用した分だけ費用を支払う従量課金制のサービスになります。使用した分だけを支払うという料金制度は初心者にも手が出しやすい制度といえるでしょう。またAzureには非常に多種多様なツールが存在し、使用するユーザーが違ったり使用する頻度が違うと使用するツールや料金が全く違います。そこで今回はどのツールを使うとどれだけの料金がかかるのか、簡単にまとめました。

Azureに存在するツールの種類とその料金

Azureが提供しているツールには、開発向けのツールや料金管理ツール、分析ツールや監視ツールなど種類が様々ですが、今回はその中でも開発向けツールに注目して紹介していきます。

1.Basic プラン

Azureで基本的に使えるツールのみを使用する方にはこのBasicプランをお勧めいたします。料金は共有するユーザーが五人以下までは無料、その後は1人につき月額672円の料金がかかります。料金自体も別のプランより比較的安く設定されている為、Azureを試用してみたい方にもお勧めできます。このプランで使用できるツールは以下になります。

・Azure Pipelines:Azure Pipelinesとは、Azureが提供しているサービスののソリューションにおいて、あらゆる言語やプラットフォームで、ビルド、テスト、デプロイを自動化する役割を担います。利用できる言語はNode.js、Python、Java、PHP、Ruby、C/C++、.NETがあり、Androidおよび iOS アプリのビルド、テスト、デプロイも可能です。またAzureに限らずAWSやGCPなど他のクラウドに移行し実装することも可能です。

・Azure Boards:作業項目トラッキングと看板ボードが使用可能です。作業項目トラッキングとは簡単に言うと終わった作業の履歴を追跡し、不備がないか、しっかりと共有できているかを確認できるツールになります。看板ボードとは個人、または組織で開発を行う際に作業や目標、アイデアを共有するためのホワイトボードのような機能になります。

・Azure Repos:無制限にプライベートリポジトリが作成可能になります。リポジトリとはシステムを構成するデータやプログラムの情報が納められたデータベースのことを指します。ソフトウェア開発および保守における各工程のさまざまな情報を一括で管理することができます。

・Azure Artifacts:NuGetやnpmなど著名なパッケージマネージャのフィード(パッケージを配信するサーバー)を簡単に作成し、公開することができます。また高度なアクセス制御も可能になります。1組織あたり2GBまでは料金が無料で使用可能です。以降は1GBあたり224円で使用可能です。

2.Basic + Test プラン

このプランは先ほどのBasicプランに加え、テストを行う際に必要な機能が使用可能になります。料金はユーザー1人あたり5824円と少々高くなってしまいますが、このプランは30日間、無料試用版を使用することができるので気になる方は一度試してみることをお勧めいたします。このプランで使用できるツールは以下になります。

・すべてのBasicプランの機能

・テストの計画、追跡、実行

・注釈付きのブラウザーベースのテスト

・リッチクライアントのテスト実行:リッチクライアントとは画面の生成や業務データの演算などの処理を、クライアント側で実行するWebアプリケーションの仕組みになります。

・ユーザー受け入れテスト:ユーザー受入テストとはシステム開発を開発ベンダーに外注して納品された時に、発注者の本来の目的や意図通りに稼働するかどうかを検証することです。

まとめ

今回はMicrosoftが提供しているAzureの開発者向けツールに掛かる料金や内容を紹介いたしましたが、Azureには開発者向けのツールだけでなく、AIの環境構築ツールやマネジメントツール、インターネット構築ツールやストレージ管理ツールなど、非常に多種多様なツールが存在します。つまり、開発のみならず、個人的な理由での使用、新規事業の立ち上げに向けた仮想運営など様々な使用方法があるのです。私は開発向けツールに魅力を感じ、調べていくうちに他にも様々なツールがあることを知りましたが、そのおかげで努力すれば自分のできる仕事の幅が大きく広げられるのではないかと感じました。これを機に一つでも多くの機能を誰かに知っていただけたら幸いです。

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