Azureと日本の関係 – Azure of THE JAPAN –

はじめに

皆さんはAzureと日本の関係をご存知でしょうか?

“Azure”という言葉を聞いた時、すぐさま日本と結びつけることができる人は少ないと思います。Azureといえば「海外の企業」、「マイクロソフト」、「横文字」、「なんだかよくわからない」、「インフラって難しそう」、「英語のドキュメントがわからない」というイメージが先行してしまうためです。

Azureに詳しくないうちはイメージが先行してしまうのも無理はありません。しかしながら、イメージを先行させてしまってAzureの本当の姿から目を背けてしまうのは非常にもったいないでしょう。Azureのことについて少しでも知識を得られれれば、見える世界は大きく広がってくるものなのです。

本記事では、Azureと日本の関係に関する様々な点に着目しています。この記事を通して、Azureを日本で利用することが適切なのか、Azureは日本においてどういう立ち位置なのかをよく知っていただき、Azureの利用について考えるきっかけにしていただければと思います。

Azure について

“Azure”がわからない人向けの、簡単なAzureの解説です。

“Azure”とは、アメリカ合衆国に存在する”マイクロソフト社”によって開発・提供されているクラウドサービスの一種です。ビジネス上の課題への対応に強いサービスを広く提供していることが特徴で、またビジネス課題への対応策以外にも、主にさまざまな開発者向けのサービスを中心に提供しています。

一般的にイメージされるような仮想マシンやサーバの他、「機械学習」、「IoT」、「認証管理」など様々なサービスがあります。これらのサービスの種類は日々絶えることなく増え続けています。「クラウドサービス」といっても様々な種類があることがわかります。そして、数人程度のユーザーを想定した小規模のものから、何百万人ものアクセスが想定される大規模サービスまでと、ユーザーの幅広いニーズに応えることができるように対応しているため、非常に汎用性が高いのです。

Azure以外にも代表的なクラウドサービスには、”AWS”、”GCP”、”アリババクラウド”などが存在します。

日本 とは?

皆さんは「日本」という国をご存知でしょうか?普段自分がどこの国に住んでいるかを意識せずに生活している人にとっては、日本というのは馴染みのない国かもしれませんね。

日本(にほん、にっぽん、英:Japan)は、東アジアに位置する民主主義国家であり、日本列島を中心に形成されている国です。首都は東京都です。

太平洋戦争に敗戦した後に、GHQの指導のもとで日本国憲法が制定され、民主制国家になりました。戦後には1960年代ごろに高度経済成長期に入り、工業と科学の発展の勢いのままに経済的にも技術的にも、先進国の地位を確立しましたが、バブル崩壊後は経済停滞しつつあり、現在に至っています。しかしながら、経済停滞の煽りがあるとはいえ技術面においては他国と比較しても優秀な方であり、Azureを含めたクラウドインフラの利用もデファクトスタンダードとなり得るくらいにまで進んでいるため、技術面での受け入れ態勢は用意されているような国です。

文化面では、和風建築や和食などの伝統文化以外にも、萌えアニメやヲタク文化などのカルチャー文化が発展しています。これらは海外からの注目も俄然強く、これを目的に来日する外国人もいるというくらいです。2020年には(2019年新型コロナウイルス感染症による影響で中止になりましたが)東京オリンピックの開催で盛り上がるなど、国際的な立ち位置にも注目すべき国家です。

国民の大多数は日本語を公用語とする日本人で占められているため、日本においてビジネスや生活を行う場合は、日本語がある程度理解でき、最低限の日本語でのコミュニケーションを行えるようになる必要があるでしょう。これから日本語を学習する予定のある方は、ぜひ頑張っていただきたいと思います。

なお、この記事は日本語を用いて書かれています。最後まで読み終える頃には日本語の学習にも効果が発揮されていることでしょう。

Azureの日本語対応

ある程度は日本語に対応している

Azureのデフォルト言語は、マイクロソフト準拠ということもあり、英語が元となっています。しかしながら日本語版にもある程度は対応しています。

Azureでは、日本語言語パッケージをインストールすることで、Azureを日本語で扱うことが可能になります。インストールを行うのは面倒かもしれませんが、全てを英語で対応する方がもっと面倒なので早いうちに対応しておくことをお勧めします。

日本語言語パッケージのインストールをしてみよう

まず、更新プログラムを適用します。AzureのVM(仮想マシン)の”Settings”→”Update & Security”→”Windows Update→Check for updates”と進めば更新できます。

次に、”Settings” → “Time & language” → “Region & language” → “Add a language” と進み、日本語(Japanese)を選択。その後、”Set as default”を選択することで、日本語言語パッケージをインストールすることができます。インストール完了後に一度サインアウトします。”Options”→”Hardware keybord”→”Change layout”から”Japanese keyboard”を選択したあとサインアウトします。再度サインインしたら、設定でタイムゾーンや国または地域を日本にすれば完了します。とても簡単でしたね。

Azureと日本のデータセンター – リージョン –

リージョンとは

クラウドインフラサービスは1つのサーバだけで賄うことはできません。世界中に拠点となるデータセンターが存在しているのです。各データセンターに分散することにより、災害発生時にデータセンターが被害にあったとしても地域分散が行われることでその影響をできる限り抑えることができるのです(耐障害性に優れている と言える)。また、拠点を様々な地域に置くことにより、リクエストがあったときの対応を、一番近いデータセンターに振ることができるため、素早くレスポンスを返すことも可能なのです。

そのデータセンターの地域ごとの集まりを総称して「リージョン」と呼びます。

Azureのリージョン

Azureのデータセンターは、世界54リージョンに設置されています。

そして日本には、東日本(東京、埼玉)リージョン西日本(大阪)リージョンがあります。

ただし、Azureではリージョンごとに提供されているサービスが異なる場合があるため、一概に近いリージョンを選択すれば良いわけではないことが注意点です。

例えば、東日本リージョンでは利用できる、「Azure 仮想マシン」のコンピューティング集中型インスタンス(A8、A9など)は、西日本リージョンは対応していないという例があるので注意です。

ともあれ、日本のリージョンが選択できるという点は良いですね。

日本国内におけるAzureの利用価値

Azureの利用価値は絶大

Azureの利用価値は現代社会においては非常に大きく、WEBサービス開発をはじめとしてあらゆる場面においてクラウドインフラが利用されている状況では、利用しないことがデメリットにもなり得ます。過剰表現とも捉えられかねないでしょうが、これは本当のことです。

Azure自体は、日本におけるシェアもAWSにトップを譲っています。数値面だけを見ればAWSは確かにトップシェアとしてその名をほしいままにしてる現状から、クラウドインフラサービスの最大手はAWSであり、売上高を見てもAWSにはかなわない存在ではあります。現状Azureのシェアは、AWSのシェアの半分をやっと超えた段階であるというくらいです。

しかしながら、実はAWSが絶対的なリードをしているかと言われればそうではないのです。Azureのシェア自体は急成長していて、Azure売り上げは前年比+40%の成長をしているというデータがあります。単純な数で言えばAWSではあるものの着実にシェアを伸ばしているというデータであり、数年後にはAWSと同程度、もしくは上回るくらいのシェアを誇るのではないかということを言い切ることができます。

一方でAWSの売上高自体は上がっていますが、シェア全体を見れば若干の下降をしているというデータも存在します。このことから、「AWSとAzureのシェアは、現時点ではわからないが、もしかしたらAzureがAWSのシェアを上回る」かもしれないという可能性を示唆しています。それがいつになるのかはわかりませんが、可能性としては存在するでしょう。

なお、クラウドインフラサービスは前述の通り、縁がなくとも学習する価値は大いにあるという状態であり、現段階でクラウドインフラサービスを利用する機会がないという人であっても将来を見越して学習・利用しておくべきでしょう。日本におけるAzureの利用価値は絶大なのです。この機会に、初めてのクラウドインフラにAzureを利用してみるのはいかがでしょうか。

まとめ

Azureは米国、マイクロソフトのサービスであるということから、日本で利用するにはハードルが高いかと思われていました。しかし、日本語対応用の言語パッケージが利用可能であったり、日本にリージョンが用意されているなど、日本のためのサービスといっても過言ではないくらいにサービス展開されていました。

シェアこそ劣りますが性能もAWSには負けていないので、利用価値も高く、導入をしていない企業は是非とも導入するべきという結果でした。

Azureを使うためだけに海外移住を検討されていた方も安心したのではないでしょうか?

いかがでしたか?

Azureと日本の関係が皆さんにもこれでよく理解できたかと思います。是非ともAzureを利用することで、日本の良さを実感していただきたいと思います。興味が湧いた皆さん、ぜひもう一度本記事を読みかえしていただいてAzureを導入してみてましょう。

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