Azureの利用料金の仕組み

Azureの料金体系

Azureの料金体系は、使用した分だけ支払う「従量課金制です。」リソースの利用時間や利用量、拡張機能やサポートの利用に応じて価格が変動します。・仮想マシンの場合、基本となる仮想マシンのサイズに利用時間をかけたものが利用料金になります。
・ストレージの場合、使用料金は保存しているデータ量で比例します。
・ネットワークの場合、使用料金はデータセンターからの送信データ量で決定されます。※データセンターへの送信データ量(アップロード)は無料です。
・バックアップは、仮想マシンのデータ量と保存するデータ量を合わせた量で決定します。※バックアップからデータを復元する時は、費用は発生しません。(通信量含め)
・VPN接続の利用料金は、Azureのルーターの起動時間に比例します。
・サイトリカバリー(物理マシンと仮想マシンが行う処理中に、もし急な停止が起きた場合、その処理を別に用意された場所で続行できるようカバーするシステム。)は1ヶ月のインスタンス数で決定されます。
・有償サポートは、利用件数で決定されます。※有償サポートはOpenライセンス(Microsoftが提供する、1つのソフトウェアに複数の利用権をまとめて割引価格で提供する販売形態のうちの1つ。少数から数個単位で購入可能。)での支払いはできません。

コストを抑えるポイント

毎月の利用料金を抑えるには、利用しない仮想マシンはシャットダウンしておく。クラウドへ保存しなくてもいいデータはAzureの外に出し、別な環境に保存しておく。などのこまめな整理をしておくと良いでしょう。前述で述べたとおり、料金は従量課金制なので、利用しているリソースやトラフィック、トランザクション量に応じて累積計算されます。中には、仮想マシンを停止していて、リソースの割り当てが解除されていたとしても、リソースと定義されているだけで課金されるものもあります。
余計なリソースや実験的に使用したリソースは、速やかに削除するのが良いでしょう。

課金の仕組み

Azureの課金を決める要因は、様々な項目があります。CPUやメモリ、ストレージなどの種類や量だけでなく、稼働した時間やネットワークの通信料、ディスクのトランザクション量、使用したパブリックIPアドレスなどです。
・CPU/メモリ=CPUの基本性能やコア数、使用時間によって決められます。コア数やメモリサイズ、ストレージサイズなどに応じて、いくつか選択できるモデルが用意されています。
・ストレージアカウント=ストレージの種類(SSDかHDDか)や容量、使用サイズ、入出力操作数、読み書き量などに応じます。
・ネットワーク通信トラフィック=インターネットからAzureデータセンターへのアップロード方向のトラフィックは無料です。ダウンロード方向のトラフィックと、リージョン間のプライベートVNET間通信やVPNは従量制です。
・IPアドレス=仮想マシンに割り当てられるローカルIPアドレスは無料です。動的グローバルIPアドレスは有償です。固定グローバルIPアドレスにすると、6つ目からは追加で課金となります。

予約済みIPアドレスについて

予約済みIPアドレスとは、仮想マシンやクラウドサービスの配置に割り当てることができる、事前に取得した静的なIPアドレスです。通常、仮想マシンやクラウドサービスに割り当てられる仮想IPアドレスは、AzureにプールされたIPアドレスプールから自動的に割り当てられます。そのため、仮想マシンやクラウドサービスの配置を削除すると、この仮想IPアドレスは開放されることになります。
しかし、予約済みIPアドレスは、Azureの仮想IPアドレス(VIP)を事前に予約しておき、仮想マシンやクラウドサービスを配置する時に設定すれば、その事前予約されたIPアドレスを割り当てることができます。
予約済みIPアドレスは、仮想IPにのみ使用可能で、規定ではサブスクリプションあたり最大5個の予約済みIPアドレスを利用できます。
しかし、5個以上の利用が必要な場合は、Microsoft Azureサポートサービス(課金サポート)に相談、審査をすると6つ目以上の予約済みIPアドレスが利用できる場合もあります。

予約済みIPアドレスの料金

予約済みIPアドレスは、割り当てがされている仮想マシン及びクラウドサービスの状態が「使用/実行中」の場合のみ、最初の5つまでは無料です。仮想マシンの状態が「停止済みかつ割り当て解除済み」の状態の場合は、予約済みIPアドレスは「未使用」の状態として、1時間ごとに料金が加算されていきます。※リソースには限りがあるため、利用されていない場合は、予約料金ということで費用が発生するという仕組みです。

料金計算ツール

毎月の料金がいくらになるのか知るためには、Azureサイトの「料金計算ツール」を使用しましょう。
Azureで使用するサービスや構成を選択すれば、コスト計算してくれます。

まとめ

Azureに限らず、パブリッククラウドは、その資源を貸してくれるサービスなので、基本的には従量課金制となります。使用した分だけ費用が発生しますので、サービス利用をされる際は出来るだけこまめにAzureの課金管理画面をチェックしたり、料金計算ツールで想定内の支払い内容か確認されることをお勧めします。

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