Azure サービス数とカテゴリー紹介
はじめに
Microsoft Azureで提供されているサービスは数多く、クラウドを導入しようにもどのサービスが必要なのかわからない、ということもありますよね。Azureではサービスが22のカテゴリーに分類されています。ここではざっくりと簡単に各カテゴリーについての説明、カテゴリーに分類されているサービスの数、どんなことが出来るのか、どんなことがサポートされているのかをまとめていきます。
カテゴリー別サービス数(製品数)
サービス数をお伝えする前に皆さんに一つ念頭に置いていただきたい事があります。Azureのサービスが22のカテゴリーに分類されていると書きましたが、よくみると「この製品、別のカテゴリーでも見たぞ」な製品も結構あったりします。ですがここでは製品の名称は省略し単純にカテゴリーに含まれる数のみ記載いたしますのでご了承ください。製品の名称は長過ぎる且つ数が多すぎるため記事の見やすさを優先します。では、早速カテゴリー別のサービス数を見ていきましょう!
AI + 機械学習 製品数 37
AI + 機械学習は人工知能を利用したデータ分析や予測検索、スペルチェック、翻訳、テキスト読み上げ、アプリ開発に役立つサービスのカテゴリーです。AIにデータを与えて統計を取らせ分析、学習させることによってより便利に、快適にアプリ開発をすることができます。
DevOps 製品数 9(デブオプスと読みます)
DevOpsはチームでの開発に役立つサービスのカテゴリーです。開発では運用チームや開発チームなどチームが分けられていると思いますが、チーム間でのコミュニケーション、情報、データのやり取りをサポートしてくれます。
ID 製品数 4
IDはユーザーのID、アクセス権を管理するのに役立つサービスのカテゴリーです。悪意のあるログインをブロックしデータやデバイス、アプリを守ります。
Web 製品数 13
WebはWebアプリの開発に役立つサービスのカテゴリーです。ビデオストリーミングの大規模配信や共同編集、ライブダッシュボード、チャットルームなどWebアプリにリアルタイム機能を追加したりできます。
Windows Virtual Desktop 製品数 1
Windows Virtual Desktopはデスクトップおよびアプリ仮想化のためのサービスのカテゴリーです。Windows10への移行、Microsoft 365アプリの最適化などのサポートをします。
コンテナー 製品数 10
コンテナーはコンテナー化アプリケーション開発に役立つサービスのカテゴリーです。サーバー管理なしでコンテナーを実行したり、モバイルアプリ用のバックエンドを構築、ホストしたり、サーバーレスコードを用いたイベントの処理などができます。
コンピューティング 製品数 20
コンピューティングはアプリ実行に必要なインフラストラクチャーを提供しています。クラウド、Azureと言ったら仮想マシンですよね!仮想マシンもこのカテゴリーに分類されます。仮想マシンのスケールアップや管理、運用の簡略化などができます。
ストレージ 製品数 16
ストレージは様々な製品、様々なデータに割り当てるストレージを管理するのに役立つサービスのカテゴリーです。仮想マシンのようなアクセス頻度の高いサービスからアクセス頻度がごく少ないサービス、データ向けのプランまで提供し、コストの調整ができます。
セキュリティ 製品数 12
セキュリティは高度な脅威からデータ、デバイス、アプリなどを保護するのに役立つサービスのカテゴリーです。各ユーザーが保有するKeyなどのシークレットを保護したりDDoS (分散型サービス拒否)攻撃から保護したりします。
データベース 製品数 13
データベースはデータの管理に役立つサービスのカテゴリーです。アプリ開発者向けにSQL、MySQLデータベースを提供したりデータ間でのやり取りを高速化できたりします。
ネットワーク 製品数 18
ネットワークはオンプレミスのインフラストラクチャとサービスを接続し快適な作業をサポートするサービスのカテゴリーです。データセンターへの接続やFire wall機能の追加、アプリケーションにパフォーマンスと可用性を追加してくれます。
ハイブリッド環境 製品数 13
ハイブリッド環境はAzureのデータ、サービスをあらゆる場所で利用可能になるサービスのカテゴリーです。Azure Arcというサービスを利用すればオンプレミス、エッジ、マルチクラウド環境でAzureのデータ、サービスを利用できます。データ管理がクラウドへの直接の接続なしでできる便利なサービスです。
ブロックチェーン 製品数 5
ブロックチェーンはブロックチェーンベースのアプリケーションのビルドと管理を行うサービスのカテゴリーです。ブロックチェーンアプリケーションの簡単なプロトタイプの作成やクラウド全体でデータのアクセスと使用を自動化したりできます。
メディア 製品数 8
メディアはビデオコンテンツの配信を主とするサービスのカテゴリーです。信頼性の高いコンテンツの配信からビデオの分析までサポートしてくれます。
モノのインターネット (IoT) 製品数 20
モノのインターネット (IoT)はIoTの導入に役立つサービスのカテゴリーです。デバイスを安全に接続するためのサポートやAIへの接続もサポートしてくれます。
モバイル 製品数 9
モバイルはモバイルデバイス向けのアプリをビルド、デプロイするのに役立つサービスのカテゴリーです。どのバックエンドからでもプッシュ通知を送れるようにしたり、クラウドならではの機能を搭載したアプリの開発をサポートしたりします。
移行 製品数 5
移行はクラウドへの迅速な移行に役立つサービスのカテゴリーです。移行にあたってビジネスが止まることの無いよう、断続的な稼働、コスト管理をサポートします。
開発者ツール 製品数 10
開発者ツールは様々なプラットホーム、言語を使ったアプリをビルド、管理する開発者向けのサービスのカテゴリーです。開発ツールとの接続やコマンドラインツールとSDKを取得したりできます。
管理とガバナンス 製品数 20
管理とガバナンスはリソースの管理とコンプライアンスを最適化するのに役立つサービスのカテゴリーです。様々な機能の自動化、効率化が可能で、データを収集、検索、可視化もできます。
統合 製品数 5
統合は企業全体でオンプレミスとクラウドベースのアプリケーション、データ、プロセスを統合するのに役立つサービスのカテゴリーです。大規模イベント配信、プライベートクラウドとパブリッククラウド環境間での接続を可能にします。
複合現実 製品数 4
複合現実は物理世界とデジタル世界の融合を可能にしてくれるサービスのカテゴリーです。イメージとしてはARですね。コンピューターによる視覚と音声のモデルを作成したり光と音でホログラムを作成したりできます。
分析 製品数 15
分析はデータを収集、格納、処理、分析、視覚化してくれるサービスのカテゴリーです。予測分析、データの統計モデリングを作成、膨大なデータの分析には分散分析を使用したりすることもできます。
おわりに
サービスのカテゴリ、数、ざっくりと出来ることをまとめてみましたが、いかがでしょうか。この通り、Azureでは様々な種類のサービスを提供しておりサポートも充実しているので安心して利用する事ができます。この記事がAzure導入のため、皆さんのお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。