Azureアカウントのアップグレード
<1.Azureの無料アカウントの作成・メリット>
<1.無料アカウント>
「Azure」を利用するためにアカウントの作成を行えば、インフラ、開発のプラットフォームとして優れたAzureを利用することができます。とはいえ、先入観としてあるのは利用料、維持費等に莫大なお金がかかると思われがちですが、まずは「無料アカウント」として作成できます。
無料アカウントの作成ができれば以下のメリットがあります。
- 1.登録から12ヶ月間は無料でAzureを体験利用できる。
- 2.30日間は22,500円のクレジット枠内で任意の機能が使用できます。
- 3.25種類以上のサービスは、いつでも無料で利用することができます。
無料アカウントでも、企業向けのアプリ開発を行ってデプロイしたり、独自のモバイルエクスペリエンスの作成や分析データを得ることも可能です。
<2.利用できる機能>
<1.12ヶ月間無料で利用できる機能>
無料アカウントでできるAzureの機能は以下のようになっています。
<コンピューティング>
- Windows Virtual Machines(750時間)
- Linux Virtual Machines(750時間)
オンデマンド機能を備えた仮想マシンを数秒で作成します。
オンデマンド機能を備えた仮想マシンを数秒で作成します。
<ストレージ>
- Managed Discs Storage(64GB×2)
- Blod Storage(5GB)
- File Storage(5GB)
Azure Virtual Machines向けの保護された管理しやすいプレミアムなディスクストレージを利用できます。
高度にスケーラブルなオブジェクトストレージを使用してあらゆる種類の非構造化データに対応しています。
コードの変更をせずとも、シンプルな分散型クロスファームファイルストレージに移行できます。
<データベース>
- SQL Database(250GB)
- Azure Cosmos DB(400RU/秒)
インテリジェンスが組み込まれたSQL Databaseを作成します。
オープンAPIを仕様し、高速NoSQLDatabaseサービスで最新のアプリを大小問わない規模で構築することが可能です。
<ネットワーク>
- Bandwidth(データ転送/送信/15GB)
グローバルデータセンターの堅牢なネットワークを使用して、送受信データを送信します。
<3.いつでも無料で利用できる機能 ※一部抜粋>
- Azure Cosmos DB
- App Service
- Functions
- Event Grid
- Azure Kubernetes Service(AKS)
- DevTest Labs
- Azure Active Directory
- Service Fabric
- Active DevOps
- Security Center
- Advisor
オープンAPIを仕様し、高速NoSQLDatabaseサービスで最新のアプリを大小問わない規模で構築することが可能です。
Node.jsやPHP等のツールを使用してどんなプラットフォームに対応したアプリを作成できます。
サーバー不要のコードアーキテクチャを使用してイベントを処理します。
信頼性の高い大規模イベントを配信を実現します。
使い慣れたツールでコンテナーをデプロイして管理します。
高速かつ簡単な無駄のない開発とテスト環境を実現します。
クラウドIDとアクセス管理を有効にします。
常時接続が可能なスケーラブルな分散アプリを構築して運用します。
GitのリポジトリやCI/CD、ビルド並びにリリースの自動化機能である、DevOpsサービスを使用してあらゆる開発言語でアプリの開発が行えます。
リソースセキュリティを視覚化して制御することで不法アクセスの脅威の回避、問題、異常の検出から対応を行えます。
Azureのベストプラクティスを実現できるパーソナライズされた推奨事項を入手することができます。
<3.試用期間が終了したら>
<1.アップグレード>
Azureを無料アカウントとして利用できる試用期間「30日間」と定められていますが、他の条件として登録時にクレジットされる22,500円を使い切ると、30日間の試用期間を待たずして無料枠範囲内のサービスを利用できなくなります。とはいえ、クレジットを使い切るには、高スペックのインスタンスを起動し続けない限りは問題ありません。
試用期間が終了したら「無料クレジットの期限が切れました」というタイトルの通知メールが利用者当てに届きます。
通知メールに記載された「今すぐアップグレードする」を選択すると、従量課金プランへと更新されます。この時点で試用期間中に作成したリソースが課金対象になります。そのため、更新手続きを踏む前に不要なリソースは削除してから進むことが大切です。
また、アップグレードせずに放置していた場合、無料アカウントと作成したリソースが削除されます。ついてはサポートリクエストを送っていればそちらの履歴も同時に削除されるのでご注意ください。
<2.アップグレードの手順>
「Azure無料アカウント」もしくは「Azure for Students Starterアカウント」はAzure portalを利用することで「従量課金制料金」にアップグレードすることが可能です。
「Azure for Students Starterアカウント」とは、18歳以上で認可を受けている2年制もしくは4年制の学位授与教育機関のSTEM関連分野の「正規の学生である」といった要件を満たした学生のみが利用できるアカウントらになります。
「Azure for Students Starterアカウント」のサインアップ済みで「Azure無料アカウント」の利用資格がある利用者は、無料アカウントにアップグレードすることが可能です。
Azure portalを利用して無料アカウントを従量課金制料金にしても、サインアップ後の30日間は未使用のクレジット利用できるほか、12ヶ月感は無料サービスを利用することも可能です。
<手順>
1.「Azure無料アカウント」、「Azure for Students Starterアカウント」のアップグレードをするためには、まず「Azure portal」にログインします。
2.portalにログインが完了したら「サブスクリプション」を検索します。
3.検索できましたら、無料アカウントにサインアップした際に作成したサブスクリプションを選択します。
4.サブスクリプションの概要に「サブスクリプションのアップグレート」と記載されたコマンドバーをクリックします。またコマンドバーが存在しない場合があります。そんな時はページ上部に「アップグレードバナー」がありますのでそちらをクリックしてください。
5.アカウントの支払い方法が未設定の場合、この場で追加するように求められます。また、本人確認のため、電話番号の入力を求められる場合あります。
7.「コマンドバー」もしくは「バナー」をクリックして、本人確認まで完了したら「サブスクリプションのフリンドリ名」を入力します。
8.フレンドリ名の入力が完了したら、サブスクリプションのサポートプランを選択します。プランは以下のものなります。
- Developerプラン 月額3,248円
- Standardプラン 月額11,200円
- Professional Directプラン 月額112,000円
- デプロイと移行を計画
- ハイブリッドクラウドソリューションの計画
- パフォーマンスの向上
- 信頼性と復元可能性を向上
- 安全性の高める
- ProDirectセッションを開始
- サービスレビュー
- ”エキスパートに相談”ウェビナー
- 停電時通信の機能強化
- Azure Advisorによる相談
- テクニカルサポートがないか、自分は既にMicrosoft Premierサポートの対象です。(Basicプラン)
サポート範囲 | Microsoft Azure |
無制限の課金およびサブスクリプションサポート | 営業時間のみ |
無制限のテクニカルサポート | 営業時間のみ |
Azureで実行するMicrosoft以外のテクノロジーサポート | MicrosoftがMicrosoft以外の選択されたテクノロジーに関する問題に関してはAzureのお客様をサポートします。 |
インシデント提出 | オンライン |
初回の応答時間 | 8時間以内 |
最大重要度 | C(事業に軽微の影響が及ぶ場合) |
サポート範囲 | Microsoft Azure |
24時間365日体制の無制限の課金およびサブスクリプションサポート | 即応的な24時間365日体制でテクニカルサポートのもと、問題サポートの初回応答が迅速。そのうえ問題に重要度設定を付けられます。 |
24時間365日体制の無制限のテクニカルサポート | 即応的な24時間365日体制でテクニカルサポートのもと、問題サポートの初回応答が迅速。そのうえ問題に重要度設定を付けられます。 |
Azureで実行するMicrosoft以外のテクノロジーサポート | MicrosoftがMicrosoft以外の選択されたテクノロジーに関する問題に関してはAzureのお客様をサポートします。 |
インシデント提出 | オンライン |
初回の応答時間 | 1時間以内 |
最大重要度 | A(事業に軽微の影響が発生する場合) |
サポート範囲 | Microsoft Azure |
24時間365日体制の無制限の課金およびサブスクリプションサポート | 初回応答が迅速で優先度の高い問題をエスカレーション管理。ビジネスにとって重要なサポート問題の事前対応型監視。ProDirectマネージャーの共同チームによるアカウントを管理 |
24時間365日体制の無制限のテクニカルサポート | 初回応答が迅速で優先度の高い問題をエスカレーション管理。ビジネスにとって重要なサポート問題の事前対応型監視。ProDirectマネージャーの共同チームによるアカウントを管理 |
Azureで実行するMicrosoft以外のテクノロジーサポート | MicrosoftがMicrosoft以外の選択されたテクノロジーに関する問題に関してはAzureのお客様をサポートします。 |
エスカレーション管理 | 初回応答が迅速で優先度の高い問題をエスカレーション管理。ビジネスにとって重要なサポート問題の事前対応型監視。ProDirectマネージャーの共同チームによるアカウントを管理 |
Text Support API | 初回応答が迅速で優先度の高い問題をエスカレーション管理。ビジネスにとって重要なサポート問題の事前対応型監視。ProDirectマネージャーの共同チームによるアカウントを管理 |
アドバイザリーサービス | ベストプラクティスに基づいて提供します。 |
共同のサービスアカウント | 共同チームを対象に、Azureサービスを最大限活用できるように以下の支援が提供されます。 |
インシデント提出 | オンライン |
初回の応答時間 | 1時間以内 |
最大重要度 | A(事業に軽微の影響が発生する場合) |
他のプランと違い、Basicプランはサポートがなしになります。
9.プランの選択が完了したら「アップグレード」をクリックします。
以上の手順でアカウントのアップグレードは完了となります。
<4.まとめ>
どんなツールでも「まずはお試し」という形で試用期間はあれど「無料」で制限付きとはいえあらゆる機能を有したツールが扱えます。
しかし、漠然とした理由と衝動だけで利用しても、ツールを利用して実りあるモノを得ることはできません。
Azureのみならず、無料で試用できるツールを利用する前は「そのツールが有する機能を利用することで何ができてできないのか」と、ある程度の理解をしておくと、試用期間を有意義に活用できます。