Azure Virtual Desktopの価格は?

はじめに

デスクトップやアプリの仮想化サービスの一つとして、Windows Virtual Desktopがあります。このようなデスクトップやアプリの仮想化サービスは、現在の情勢を顧みると、とても頼もしい存在となっています。今回は、このWindows Virtual Desktop の料金に焦点を当てて解説していきます。

Windows Virtual Desktopの概要

Windows Virtual Desktop はクラウド上で実行するデスクトップやアプリの仮想化サービス、俗に言うデスクトップ仮想化(VDI)サービスです。デスクトップ環境をクラウドのサーバーから提供する仕組みである、Desktop as a Service (Daas)の分野のサービスとなっています。

次にWindows Virtual Desktop を利用する際に必要なライセンスについて説明していきます。Windows 10 Enterprise multi-session、Windows 10 Enterprise、Windows 7 Enterprise のOSを使うためには、Microsoft 365 E3、E5、A3、A5、F1、Businessと、Windows 10 Enterprise E3、E5、A3、A5が必要になります。Windows Server 2012 R2、2016、2019を使うためには、SA 付き RDS CALが必要になります。これらの対応したライセンスをWindows Virtual Desktop 利用ユーザーに割り当てることで、仮想デスクトップへのアクセスおよびFSLogix 機能の利用が可能となります。

Windows Virtual Desktop の機能と利点

ここでは、Windows Virtual Desktop で基本的に可能なことを紹介します。まず最初にマルチセッションのWindows 10のデプロイを設定し、スケーラビリティを備えている完全版のWindows 10を提供している点です。次に、Microsoft 365 Apps for enterprise の仮想化や最適化を行い、マルチユーザーの仮想シナリオで運用を行えます。また、Windows 7 仮想デスクトップに無料の延長セキュリティ更新プログラムの提供を行います。他にも、既存のリモートデスクトップサービスとWindows Server のデスクトップやアプリを様々なコンピューターで利用することが可能で、このデスクトップとアプリの両方を仮想化することが出来ます。統一的な管理エクスペリエンスを使うことで、Windows 10、 Windows Server、 Windows 7 のデスクトップとアプリを管理することも出来、様々な状況に対応することが可能です。

詳しく説明していきますと、まず、スケーラブルで柔軟な環境設定が出来ます。

・ゲートウェイ サーバーを追加で稼働させずに、Azure サブスクリプション内に仮想デスクトップ環境の作成が可能。
・様々なワークロードの対応に必要なホストプールの公開。
・Azure ギャラリーから独自イメージを取得し、運用ワークロードで使用やテストが可能。
・Windows 10 Enterprise マルチセッション機能と、リモートデスクトップセッションホストロールを併用することでコストを節約。

他には、仮想デスクトップのデプロイや管理が出来ます。

・Windows Virtual Desktop の PowerShell インターフェイスとRest インターフェイスの利用が可能。
・単一のホストプールからデスクトップと個々のリモートアプリの公開が可能。また、ユーザーグループに応じてアプリグループを個別に作成や、イメージの数を削減することも可能。
・新しいトラブルシューティングが使用可能

といった、以上のような利点があります。

Windows Virtual Desktop の価格

Windows Virtual Desktop の価格は、基本的には利用ユーザー数、ホストプールタイプ、仮想マシンスペック、OSディスク、Windows 10 ライセンス、その他のオプションによって決まります。

ホストプールタイプはシングルセッションをマルチセッションの2種類があり、シングルセッションは1台につき1ユーザーとなっており、マルチセッションは、1台につき複数ユーザーが利用できる内容となっている。仮想マシンスペックは、F2、F4、F8、F16の4種類で自分の用途に合った選択が出来ます。OSディスクは、Standard HDD とPremium SSD があり、どちらも1個当たりの容量は128GBとなっておりますが、金額がStandard HDDは約660円/月で、Premium SSD は約2,540/月となっております。Windows 10 ライセンスは、すでに持っている人は必要ありませんが、まだ持っていないという人は購入する必要があります。内容としては、Windows 10 Enterprise E3 が1ユーザー辺り、760円/月で、Windows 10 E3 VDA は1,430円/月となっています。

その他のオプションとしては、オンプレミスマシンに接続できるかどうかや、GPUマシンの利用、Office 365を使用できるかどうかと様々あります。これらを加味して値段が算出されます。以上の条件次第でWindows Virtual Desktop の価格は変わってくるが、これは実際に見積もりを行うほうが確実なので、気になる方は価格のシミュレートを行ってみてください。

まとめ

ここまで、Windows Virtual Desktop の説明をしてきました。Windows Virtual Desktop はデスクトップやアプリの仮想化サービスの中ではとても使いやすいものとなっています。Windows 10 からWindows 7まで対応しており、自分に合ったOSを選べるという点や、Windows 10 Enterprise マルチセッション機能と、リモートデスクトップセッションホストロールの併用でコストを削減することも出来、金銭面でも優しい内容となっています。ですが、このWindows Virtual Desktop を利用する際はライセンスが必要な点には注意が必要です。基本的な内容として、Windows 10 およびWindows 7 のOSを使うためには、Microsoft 365 E3、E5、A3、A5、F1、Businessと、Windows 10 Enterprise E3、E5、A3、A5が必要となります。また、価格についての基本的な解説を行ったものの、実際に見積もりをしたほうが実感が沸き、より分かりやすいと思うので気になる方は算出してみてはいかがだろうか。

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