Azure リージョンとは

はじめに

有名なクラウドサービスの1つとして、Azure(アジュール)という名前を聞いたことがある方は多いことでしょう。今回はAzure リージョンというテーマで、Azureについて掘り下げて紹介していきます。クラウドコンピューティングで重要な要素の1つとなりえる「リージョン」が、グローバル化し続けるAzureにおいて一体どのような有用性を持つのでしょうか。

Azureについて

そもそもAzureとはどのような製品なのか。リージョンの説明を始める前に簡単に紹介します。Azure(アジュール)は、Microsoft Azureのことを指しており、Microsoft社が提供するクラウドサービスの集合体のことです。クラウドサービス自体は他社にも存在しますが、Azureの特徴としてクラウドプロバイダーを比較した際、データセンター設置地域が多いことが一つ挙げられます。また、明確なセキュリティやプライバシーの要件を定義しながらも、それを確実に遵守し続け業界をリードしていることが強みと言えます。

Azure リージョンについて

リージョンとは

クラウドサービスにおいて、データセンターを設置している完全に独立した地域のことを「リージョン」と呼びます。これに関連する用語で、「ゾーン」という言葉があります。リージョン内に設置されている独立したインフラの運用区画のことです。つまり、「リージョン」の内側に「ゾーン」が存在するわけですね。

Azureにおけるリージョン

先に少し説明したとおり、Azureには他のクラウドプロバイダーよりデータセンター設置地域が多く存在しています。データセンターが多い、すなわちリージョンの数も世界規模で多いことになります。この数の多さにより、世界中のユーザーに対してアプリケーションを届けるために必要な規模が実現しているのです。また、ユーザーに総合的なコンプライアンスと回復性のオプションを提供できる充分なデータの保存場所を確保しています。

具体的な設置地域

現在Azureは、世界中の52のリージョンで一般公開されており、そのうち6のリージョン向けにプランが発表されています。アメリカを始め、ヨーロッパ、アジア太平洋などの地域に幅広く存在しています。公式サイト内で、地域は独立したマーケットであり、データの保存場所とコンプライアンスの境界を保持するため、2つ以上のリージョンを通常含んでいる旨が記載されています。これにより、地域は容量が大きな専用ネットワーク インフラストラクチャの接続を通し、リージョン全体の障害にも耐えられるわけです。
※数値は、2020年4月時点の公式サイト内情報

可用性ゾーンについて

可用性ゾーンとは、Azure リージョン内で物理的に分離された場所のことを指します。この可用性ゾーンは、独立した電源、冷却手段、ネットワークを備えた1つもしくは複数のデータセンターで構成されています。高可用性と待ち時間の短いレプリケーションを備えており、サービスに必要不可欠なアプリケーションを実行可能です。また、これによりサービスの冗長性および論理的な分離によって発生したデータセンター障害に対して柔軟性を合わせ持ちます。

Azure リージョンの強み

さて、Azure全体のサービスが力を入れているものの中に、回復性が存在します。実は今まで紹介してきたAzure リージョン、設定地域、可用性ゾーン。これらが集まることで、その基盤を担っているのです。同じデータを保存している場所の境界内で、リージョンと可用性ゾーンを組み合わせている仕組み。これら全てが、ユーザーへ高可用性、ディザスター リカバリー、バックアップといった高品質のサービス提供を可能にしています。

まとめ

世界規模で継続的なシステムを実現している、大規模なクラウドサービスであるAzureの概要が少し見えてきたのではないでしょうか。しかし、ここまで紹介してきた内容は、あくまでもAzureの中のAzure リージョンについてのみです。なお、回復性についてはAzure全体として様々な試みが他にも存在していますので、深く知りたい方は公式サイトを検索してみてください。AzureAzure リージョンは今後も世界的に普及していくのではないかと言われています。更にAzureに興味を持ったという方は、無料アカウントも存在しますので、この機に登録してみてはいかがでしょうか。

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