Microsoft Azure Recovery Services コンテナーとは?

Microsoft Azure Recovery Services コンテナー

Microsoft Azure Recovery Servicesの略称は「MARS」です。Microsoft Azure Recovery Services コンテナーとは、Azure Backupサービスにおいて、Microsoft Azure Recovery Services (MARS) エージェントを使用してコンピューターをバックアップする際に、バックアップデータと復旧ポイントを格納するためのAzureのストレージエンティティです。(エンティティ:実体)データとは、データコピー、仮想マシン(VM)、ワークロード、サーバー、ワークステーションのいずれかの構成情報です。Microsoft Azure Recovery Services コンテナーを使用することで、IaaS VM (Linux/Windows)やAzureSQLデータベースなどの様々なAzureサービスのバックアップデータを保持することが可能です。バックアップ関連の操作を実行するためのインターフェイスも用意されています。オンデマンド(ユーザの要求に応じてサービスを提供すること)のバックアップの作成、復元の実行、バックアップ ポリシーの作成などの操作を行うことができます。Microsoft Azure Recovery Services コンテナーは、System Center Data Protection Manager、Windows Server、Azure Backup Serverなどをサポートします。Microsoft Azure Recovery Services コンテナーでは、管理に直接関係のない間接的な処理を最小限に抑えながら、バックアップデータを簡単に整理できます。

Azure Recovery Services コンテナー における制限

各Azureサブスクリプションで作成できるコンテナーの数
ひとつのサブスクリプションあたり、Azure Backupのサポートされているリージョンごとに、最大500までのRecovery Services コンテナーを作成可能です。さらにコンテナーが必要な場合は、追加のサブスクリプションの作成が必要です。

Azure仮想マシンの登録数
コンテナーあたりAzure VMには最大1000台までの制限があります。Microsoft Azure Backup エージェントを使用している場合は、コンテナーあたり最大50のMicrosoft Azure Recovery Services(MARS)エージェントの登録、 コンテナーあたり最大50のMABSサーバー/Data Protection Manager(DPM)サーバーを登録できます。

・コンテナーで保護可能なデータソース・項目の数
すべてのワークロード (AFS、Azure VM、SQL Server VM、MABS サーバー等)で最大2000個のデータソースをひとつのコンテナーで保護することができます。例として、 500の仮想マシンと400のAzure Files共有がコンテナーで保護されている場合、そこで保護できるSQLデータベースの数は最大1100です。個々のデータソースの最大サイズは54,400GBです。(AzureVM除く)

作成できるポリシーの数はコンテナーあたり最大200の制限があります。

バックアップ回数にも制限があります。
Microsoft Azure Recovery Services(MARS)エージェントを使用して直接バックアップされるマシンのバックアップは、1日3回、スケジューリングポリシーは毎日/毎週のスケジュールに設定可能です。DPM/MABSをバックアップできるのは、1日2回、 スケジューリングポリシーは、毎日/毎週/毎月/毎年のスケジュールに設定可能です。Azure仮想マシンのバックアップは1日1回までです。

・コンテナーを使用してバックアップできる合計データ量には制限はありません。

・コンテナーストレージのレプリケーションの種類
geo冗長ストレージまたはローカル冗長ストレージが選択可能です。バックアップデータ格納前に選択し、バックアップ開始後には変更はできません。

Azure Recovery Services コンテナー サポートされるリージョン

オーストラリア東部、オーストラリア南東部、カナダ中部、カナダ東部、東南アジア、東アジア、米国中部、米国中北部、米国東部、米国東部 2、米国中南部、米国中西部、米国中西部 2、米国西部、米国西部 2、インド中部、インド南部、東日本、西日本、韓国中部、韓国南部、北ヨーロッパ、西ヨーロッパ、南アフリカ北部、南アフリカ西部、英国南部、英国西部

Azure Recovery Services コンテナー サポートされていないリージョン

フランス中部、フランス南部、ドイツ北東部、ドイツ中部、US Gov アイオワ、中国北部、中国北部 2、中国東部、中国東部 2

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です