Blob Storageの機能と料金について

マイクロソフト社が提供するクラウドサービス「Azure」。
今回はAzureの数あるサービスの一部である「BLOB Storage」の機能と使用した場合にかかる料金についてご紹介いたします。

Azureとは?

Azureとはマイクロソフト社が提供する「クラウドプラットフォーム」のことです。
仮想マシンをクラウド上に作成・利用したり、仮想マシンのOS事態をマイクロソフト社が管理してもらうサービスなどを提供しています。
世界に55もの拠点があり、膨大なサーバが設置されています。また、強力なWANバックボーンを持っているため、国内外を問わず多くの方が利用されています。

BLOB Storageとは?

Blob StorageとはAzureが提供するオブジェクトストレージで構成されたスケーラブルなストレージです。
オブジェクトストレージとはファイルストレージとは異なり、階層構造を持たず、スニークなIDで管理を行うストレージのことを指します。
このサービスを利用することにより、利用者がクラウドに大量のデータを保管することができます。
Blob Storageでは、保管されるデータのことを「Bolb」、入れ物のことを「コンテナー」と呼称します。
Blob Storageは世界中どこからでもアクセスできるうえに、ペタバイト単位の大容量データを長期間保管できるため、動画などのコンテンツ配信や
自然災害からの復旧のために使用するバックアップデータの保管などに適しています。

Blob Storageのメリット

スケーラブルに容量を変更できるBlob Storageを利用することにより、以下のようなメリットが生まれます。

世界中からアクセス可能なオブジェクトストレージ

Blob Storageでは「REST」と呼ばれる複数のソフトウェアを分散システム上で連携させるという設計原理を基本に構築されています。
よって、分散システムの原則に則り、グローバルなリージョンに対応しています。
平均して1秒あたりに数百万件の要求に対応することが可能になっています。

柔軟なコスト管理とパフォーマンス、データ保存の確実性

Blob Storageではシステム稼働中でも新プレースを使用してデータ編集を行うことが可能です。
そのため、パフォーマンスを上げながら帯域幅の消費を軽減することが可能となっています。
また、複数のリージョンでデータをコピーすることにより、持続的な業務を実現します。
そして、オブジェクトを変更する際にはすべてのリージョンで検証が行われるため、データの整合性を確保することが可能です。

Blob Storageを使用する場合の料金

Blob Storageを利用する際の料金ですが、いくつかの機能に対料金が設定してあります。

ストレージ料金

ストレージ料金では1か月ごとの従量課金制になっています。
単位はGBごとになっているため、余分なコストを抑えることが可能です。
冗長性がLRSの場合、Puremiumストレージだと、最初の50TB/月で24.416円/GBで利用できます。Standardストレージの場合は最初の50TB/月は2.24円/GB~0.224円/GBとなっています。
冗長性がZRSの場合、Puremiumストレージだと、最初の50TB/月で32.36800円/GBで利用できます。Standardストレージの場合は最初の50TB/月は2.8000円/GB~2.10円/GBとなっています。

予約容量

Blob Storageを利用する際に利用するストレージを1年間または3年間単位で予約することにより、料金を抑えることが可能です。
冗長性がLRSの場合、1年間予約だと、100TB/月で141064円~20412円で、3年間予約の場合は113540円~18810円で利用できるようになっています。
冗長性がZRSの場合、1年間予約だと、100TB/月で176335円~235107円で、3年間予約の場合は141926円~189237円で利用できるようになっています。

データ操作

Blob Storageではデータに対する書き込み操作やList操作などに対し1万件単位で料金が発生します。
冗長性がLRSの場合、Puremiumストレージだと0.2274円~8.12円、Standardストレージでは0.448円~12.7904円の料金が発生します。
冗長性がLRSの場合、Puremiumストレージだと0.3024円~10.752円、Standardストレージでは0.448円~11.2000円の料金が発生します。

BLOBインデックス

Blob Storageではキー/タグ属性から構成されたBlobインデックスという機能があります。これにより細かな分類・検出を行うことが可能です。
Blobインデックスでは10kタグあたりにつき2.4416円の料金がかかります。

変更フィード

Blob StorageにはBlobデータに対して行われた変更ログをすべて格納する「変更フィード」と呼ばれるログが存在します。
こちらを利用すると1万件あたりに対し0.56円の料金が発生します。

まとめ

今回はBlob Storageの機能と利用した場合の料金についてご紹介いたしましたが、いかがでしたでしょうか?
少々お値段はかかりますが、年間予約などを利用することにより料金を抑えることが可能です。
大きなWebアプリケーションなどを構築する場合などに非常に有用なサービスであると感じました。
この記事を読んでくださった方に少しでもBlob Storageの魅力が伝わったら幸いです

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