Azureシステム構成図作成ツールとその利点

1.はじめに

「Azure」をはじめ「AWS」や「Google Cloud」などのクラウドプラットフォームを使ったシステム/サービスを企画・設計して、それを組織内で共有/議論していきます。もちろん、このような場では「システム構成図」を作成していきます。もちろんテキスト文字列での説明で事は足りますが、どのサービスをどのように組み合わせているのかをすぐイメージ化して理解することはほぼ不可能に近いことです。共有する情報には必ずお互いが「理解」しておくことが大切です。仮に複雑な「システム構成図」をテキスト文字列だけで説明し理解してもらうっていうことは不可能です。そこで活用するのが、公式から出ている「アイコン」を用いて「システム構成図」を作成することです。
当記事では公式アイコンを用いた「システム構成図」の作成とその利点についてご紹介いたします。

2.Azure構成図ツール

1.「Edraw」を使用

「Edraw」とは、既製テンプレートのネットワーク図やAzureで利用しているサービス等のアイコンを、利用者に提供して効率的にAzureアーキテクチャー図作成が行えるツールになります。
「Edraw」には、何千もののアイコン素材と事例に適したテンプレートが用意されており、操作もドラッグ&ドロップ、自動配置、自動接続などと手軽かつ高機能搭載になります。また提供されているテンプレートは「編集」することが可能なため、構成図作成の際には、事例に近しいテンプレートを選択して、それを編集するのが作業効率としても手早くできます。

2.Edrawの特徴と利点

「Edraw」はAzure構成図作成に、使い勝手の良さと実用的高機能を搭載しております。以下はその特徴と利点になります。

  • 1.Windows、Mac OS,Linux系システムなどのあらゆるOSに対応した「クロスプラットフォーム」を採用しています。
  • 2.高品質の「ベクターAzureアイコンセット」を標準として提供している。
  • 3.クイックスタートおよび事例に合ったテンプレートが提供されている。
  • 4.ドラッグ&ドロップ、自動配置、自動接続などと操作が苦手な人でも簡単に扱える仕様になっています。
  • 5.JPEG,SVE,Visio,PPTなどのあらゆるエクスポートのサポートが施されている。
  • 6.クラウドストレージと共同作業のためのサービスを無料利用できる上、ドキュメントの保存から共有、コラボレーションも効率よく実行することができます。
  • 7.Azureシステム構成図作成のみならず、AWSのシステム構成図作成や基本的ネットワーク図などのあらゆる作成図要望に対応しています。

「Edraw」を使用してシステム構成図を作成する最大の利点は、上段リスト中の①と④、⑦の3つにあります。
①がなぜ最大の利点の1つであるのかについては、搭載しているOSによっては扱えないものも存在するが、「Edraw」にはその制限がないという点です。
次に④の利点は、「扱いやすい操作性」にあります。ドラッグ&ドロップ、自動配置などその操作すべてが「視覚的操作」という共通点でまとめられるうえ、いずれもマウス操作一本で簡単にアイコンを操作して作成することができます。
最後の⑦の利点は、AzureのみならずAWSでのシステム構成図やネットワーク図など作図用途に合わせられる高い機能があるため、場面に応じて作成をすることができる点です。

3.ベクターのAzureアイコンセットの中身

「ベクターのAzureアイコンセット」を活用することで、関連付けられたリソース構成を示すシステム構成図の作成が視覚化され、明確化されます。アイコンは、Azure Cloud、Azure Deprecated、Azure Enterprise、Azure 常用記号、Azure Intune、Azure Microsoft 製品、Azure システムセンター、Azure VMs by Functionの全部8つのカテゴリーに分類されます。
そしてこれらアイコンはすべて「ドラッグ&ドロップ」操作で1から作成することができれば、既製テンプレートを編集して必要なアイコンと不必要なアイコンを入れ替えるだけで見栄えのいい構成図を作成することができます。

4.構成図の表示の仕方

以下はシステム構成図を表示させる方法になります。

  • 1.表示したい「仮想ネットワーク」のリソースを立ち上げます。
  • 2.画面左下にある「ダイアグラム」をクリックします。
  • 3.しばらくすると、「システム構成図」が表示されます。

表示されるシステム構成図は、仮想ネットワークやサブネット、仮想マシンを始め、NICやNSGなとネットワーク上のリソース構成がこの操作一本ですべて把握することができます。また仮想マシンと関連付けがされていないリソースを探すことも可能です。

3.まとめ

「Edraw」を使用することで、仮想ネットワーク間のリソース構成をテキスト文字列のみで説明せずとも「ベクターのAzureアイコンセット」と「事例に沿って作成された既製テンプレート」を活用することで1から作成せずとも、クイックスタートを切ることができます。さらにテンプレートは「編集すること」が可能であるため、見栄えの良い、プロ顔負けのシステム構成図を作成することができます。

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