Microsoft Azure〜クラウドでできること〜

Azureってなに?

Microsoft Azureとは、Microsoft社が提供しているクラウドプラットフォーム(パブリッククラウド)です。
Azureは世界55拠点に設置されている膨大なサーバーのデータセンターと強力なWANバックボーン回線を持ち合わせています。
Microsoft Azureが提供するクラウドプラットフォームには「IaaS」と「PaaS」の2つのタイプがあります。

クラウドの利用タイプ

前項目で記載した「IaaS」と「PaaS」はクラウドサービスの利用タイプです。
正確には利用タイプは「IaaS」「PaaS」「SaaS」の大きく3つに分けられます(細かく分けるとタイプは3つ以上あります)。Microsoft Azureではその内の「IaaS」と「PaaS」の2つのクラウドサービスを提供しています。この項目では3つの利用タイプについて説明していきます。

・IaaS

「Infrastructure as a Service」の頭文字をとった略語。
ハードウェアなどの基盤をインターネット経由で提供するサービス。

・PaaS

「Platform as a Service」の頭文字をとった略語。
プラットフォーム(アプリケーションソフトウェアを動かすための土台)をインターネット経由で提供するサービス。ハードウェアやOSなどのプラットフォームをまるごとインターネット上で提供。

・SaaS

「Software as a Service」の頭文字をとった略語。
アプリケーションソフトウェアをインターネット経由で提供するサービス。今までパッケージ製品として提供されていたソフトウェアをサービスとしてインターネット上で提供。

Microsoft Azureでできること

Microsoft Azureが提供しているのはIaaSとPaaSですが、その中にクラウドコンピューティング、データベース、レンタルサーバーなどの複数のサービスがあります。

・Azure DevOps

Azure DevOpsは開発「Dev」と運用「Ops」を組み合わせたサービスです。
サービスの開発からリリースまでのソフトウェア開発を支援するプラットフォームです。

【Azure Boards】

プロジェクト内の作業を一括で管理するツール。
現時点で誰がどの作業を行っているのか把握することが出来ます。

【Azure Pipelines】

Azure DevOpsのメイン機能。
プログラムの*ビルド・テスト・*デプロイを実行することが出来ます。
更にAzureやAWSなどのクラウドへのデプロイも可能としています。
(*ビルド:プログラマが作ったプログラムのソースコードを元に、実際に稼働するプログラムを作る作業のこと)
(*デプロイ:作ったプログラムを必要な場所へ配置して使える状態にすることで、テスト環境から本番環境へ反映させるときにも使う言葉)

【Git/GitHubとの連携】

Git/GitHubはソースコード管理サービスです。これをプロジェクトに連携するだけで*リポトジリを検索できるようになります。
(*リポトジリ…情報やデータの保管場所のこと)

・Azure Functions

Azure Functionsはサーバーの構築なしでプログラムを実行出来るサービスです。
サポートしているプログラミング言語は、C#、Java、JavaScript、Python、PowerShellのいずれかを選択することが出来ます。プログラムの実行に必要なメモリ容量は最初に設定するのではなく、使用量に応じて容量が自動拡張されます。

・Azure Storage

Azure StorageはAzure用のストレージサービスです。
保存するデータの特性に合わせて4つのストレージサービスがあります。

【BLOBストレージ】

VHD、ドキュメント、メディアファイル、アプリケーションインストーラー、テキストデータやバイナリデータなどの非構造化オブジェクトデータを格納・保存。

【テーブルストレージ】

NoSQLキー属性データストア、構造型データセットを格納・保存する。

【キューストレージ】

非同期タスクの管理とプロセスワークフローに利用。
クラウドサービスのコンポーネント間通信により信頼性の高いメッセージング機能を提供。

【ファイルストレージ】

SMBプロトコルを使用し共有ストレージを提供。
ファイルサービスのREST APIを介して共有ファイルデータにアクセスを可能とする。

・Azure Virtual Machines

Azure Virtual Machinesは仮想マシンを提供するサービスです。
Ubuntu ServerやCent OS、SUSE LinuxなどのMicrosoft社以外のOSも対象となっています。

Microsoft Azureの特徴

Microsoft Azureはパブリッククラウドのため従量課金制を採用しています。そのため必要なサービスを必要なときに必要な分だけ利用することが出来ます。企業利用を想定した料金形態もあり長期契約割引などが用意されています。
またAzureはOracleに対応しているため、OSがLinuxでオープンソースのデータベースが使えないような場合でも問題なく利用することが出来ます。これはGCPがMySQLのみの対応であることと比較すると大きな強みといえるでしょう。

Microsoft Azureを使ってみよう

MicrosoftとAzureの無料のアカウントを作成する必要がありますが、Microsoft AzureはMicrosoft社の高い技術と豊富なリソースを最大限に利用することの出来るクラウドサービスです。
クラウドサービスには他にもAWSやGCPなどがありますが、各サービスにそれぞれ強みがあるため自分の利用したい機能・サービスに注目して最適なサービスを選択し、是非有効的に利用してみてください。

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