使い分けできてる!?AWS or Azure選択するならどっち

AWSとAzureってなに?

どちらも提供されているパブリッククラウドサービスです。一つ一つ説明していきます。

・AWS

AWSはAmazon Web Servicesの略で、Amazon.comの子会社であるAmazon Web Servicesによって提供されているクラウドコンピューティングサービスです。
元来はAmazon社内で使用されるために生まれたものですがシステムの構築、運営のノウハウをベースとしたパブリッククラウドサービスを2006年に公開し、現在では世界中の16もの地域に提供されています。

・Azure

Microsoft Azureとは、Microsoft社が提供しているクラウドプラットフォームです。(パブリッククラウド)
Azureは世界55拠点に設置されている膨大なサーバーのデータセンターと強力なWANバックボーン回線を持ち合わせている他、Office365との連携機能などがあります。

機能

・AWS

ストレージ、ネットワーク、データベースだけではなく、データ分析、アプリケーション、セキュリティ、モバイル、IoT、人工知能(AI)など多岐に渡ります。
複数のサービスを組み合わせることも出来るため、IT(Web)業界だけではなく業務システムなどにも利用されています。

・Azure

主にストレージ、データベース、他にもIoTや人工知能(AI)、ブロックチェーン、ビッグデータ解析、複合現実、メディア技術などと分野や対象ごとに個別のアプリケーションを提供しています。

特徴

・AWS

AWSは通信料や通信時間に応じて、利用した分だけ料金を支払う従量課金制です。クラウドサービスのため初期費用はかからないので、すぐに始めることが出来ます。
また、常に最新のハードウェアへアップグレードされているためサーバーや通信速度が非常に安定しており、更に政府機関や金融機関などに採用される程、高セキュリティです。
AWSには120以上のサービスが公開されていますが、必要な機能を組み合わせたり自由に追加や停止をしたりすることが可能となっています。これらのサービスも従量課金制のため予算によって利用したいサービスを選択することが可能です。

・Azure

Azureも同様に必要なサービスを必要なときに必要な分だけ利用することが出来る従量課金制を採用しています。企業利用を想定した料金形態もあり長期契約割引などが用意されています。
またAzureはMicrosoft社の既存サービスとの連携や移行がしやすい点が挙げられます。

日本のリージョン

クラウドコンピューティングにおける「リージョン」とは、クラウドサービスで利用するデータセンターを設置している独立したエリアのことです。

・AWS

東京(メイン)と大阪(*ローカルリージョン)
*ローカルリージョンは単体で利用出来なかったり審査が必要であったり、様々な制限があります。

・Azure

東日本と西日本の2リージョンで運用されています。

特筆すべき点

・AWS

豊富なサービスや情報提供とともに独自の「AWSパートナーネットワーク(APN)」を取り入れたことです。
「AWSパートナーネットワーク(APN)」とは、AWSの内容が複雑なためエンジニアではなければ使いこなすことは難しいのですが、ユーザにサービスを提供したい企業が効果的にAWSを活用することが出来るように支援する世界規模のビジネスエコシステム(プログラム)のことです。
これにより顧客に対するサポートの向上を可能にするビジネス、技術、販売、マーケティングリソースを利用することが出来るようになりました。
パートナーネットワーク(APN)にはAWSを熟知している多数のパートナーが在籍しておりサービスの構築や販売などを支援します。
このようにパートナーが増えることによりAWS普及が更に加速していくことが予想されています。

・Azure

AzureはOracleに対応しているためOSがLinuxでオープンソースのデータベースが使えないような場合でも問題なく利用することが出来ます。
準拠法・管轄裁判所、日本円決済、サービスの日本語化などと、日本企業への対応はAzureの方が先行しています。
また、Azureにはオンプレミスを含めた災害復旧対策機能が備わっています。

どちらを使う?

ここまで比較してきましたが、機能・性能面ではAWSとAzureに大きな差はなくなってきています。
自分が利用したい、必要な機能・戦略としてどのように活用したいかという点に重きを置いて考えてみましょう。
ちなみにAWSは12ヶ月、Azureは30日間の無料試用が可能です。
AWSとAzure、どちらも更に今後の発展が期待できるパブリッククラウドサービスです。もちろん常に改善されているため、導入前は一度両者の仕様を確認し自社のスタイルにあったパブリッククラウドサービスを選択してください。

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