Azure DevOpsとは?サービスや料金について

はじめに

皆さん、「Azure DevOps」という言葉は聞いたことはありますでしょうか? IT業界に携わっている多くの方は聞いたことがあるかもしれませんね。この記事では、「Azure DevOps」とはなんなのか、サービス、料金についてわかりやすく解説していきます。

「DevOps」とは

まずは、「DevOps」についてです。「DevOps」というのは、「Development(開発)」と「Operations(運用)」の略称を組み合わせた造語です。読み方は「デブオプス」です。ソフトウェアの開発担当と、運用担当がお互いに協力し、ソフトウェア、システムのビジネス価値を高め、その価値をエンドユーザーに迅速に届けるという概念です。ちなみに「DevOps」の初出は、2009年にITメディア企業オライリーが主催した「Velocity 2009」内でエンジニアによるセッション中でした。つまり「DevOps」という言葉ができてからまだあまり時間が経っていないわけですね。

「DevOps」のメリットを簡単に述べると、意見が衝突しがちな「開発」と「運用」が協力し合うことにより、問題点や修正箇所の把握がしやすい、ソースコードの改修などがあった際にデプロイ、テストが早く行えるため早い段階で問題点を見つけることができる、問題点が見つかった際のフェードバックがスムーズに行えるなど様々なメリットがあります。

「Azure DevOps」とは

「DevOps」については大体理解していただけたでしょう。では、本題である「Azure DevOps」とはどういうものなのでしょうか。「DevOps」で「開発」と「運用」がお互い協力をして、ビジネス価値の高いソフトウェアやシステムを作成し、迅速にエンドユーザーに届けると先ほど説明させて頂きました。ではそれを行う環境を作るにはどうすればよいのでしょうか?実際の企業では、そこから考え時間をかけて、作業を自動化出来るツールを作成して「DevOps」を実現するわけです。でもその環境を作る時間は正直もったいないです。そこで便利なのが「Azure DevOps」です。「DevOps」を行うにあたって必要なツール、スムーズに作業を行える環境が整っているプラットフォームが「Azure DevOps」です。

「Azure DevOps」のサービス

では、主にどのようなサービスがあるのかを紹介していきます。

Azure Boards( ボード )

チームで作業をする際に、どのプロジェクトがどれくらい進行していて、何を作るのか、どのように作るのかという情報はとても大切となってきます。そのような管理を可能とするのが「Azure Boards」となります。チームで作業する上で全体の進捗の把握は必須ですが、大きなチームであればあるほど、チーム全体の状況の把握は難しくなります。このような問題も「Azure Boards」も使用すれば可能となります。チームメンバーがソースコードを変更した時も「Azure Boards」であれば見逃しません。

Azure Repos( リポ )

アクセスできるユーザーを一部に限定して、システムやソースコードを管理するのが「Azure Repos」です。使用している統合開発環境(IDE)から、ソースコードなどをGit(プログラムのソースコードなどの変更履歴を管理するシステム)の保存場所に入れることが可能なので、チームメンバーと変更箇所の共有ができます。

Azure Pipelines( パイプライン )

「Azure Pipelines」は、これまで手作業で行っていた、ビルド、テスト、デプロイといった作業を自動化し、サービスに任せることができるというものです。対応言語は、「Python」、「Java」、「PHP」、「Ruby」「C++」、「C」、「.NET」、「Node.js」があります。Android、iOSで使用することもできます。

Azure Test Plans( テストプラン )

「Azure Test Plans」は言葉通りWebとアプリケーションのテストを実行します。コードに問題がないか、システムの動作に問題がないかのテストを自動で行います。テストケースを作成せずに、状況に応じて学習を繰り返す、探索的テストも実行できます。決められているシナリオ設定の通りにテストを行うシナリオテストも可能です。リリース後の環境に近い設定でテストを行うことにより、リリース前に欠陥を見つけられるので早期に対応することが可能です。

Azure Artifacts( アーティファクト )

コードの共有を行えるのが「Azure Artifacts」というサービスです。パブリック及びプライベートのソースから「Maven」、「npm」、「NuGet」、「Python」のパッケージを共有可能です。小さなチームでも簡単に共有を行うことができます。また、パッケージを共有し、組み込みのCI/CD、バージョン管理、テストを自動化することが可能です。

「Azure DevOps」の利用料金

「Azure DevOps」の利用料金プランですが、「Basic」と「Basic+Test」というものがあります。利用料金と機能が違いますので、紹介させていただきます。

「Basicプラン」の利用料金は無料で使用することができますが、5人目までです。6人目以降の使用は約650円( 6ドル ) が必要となります。使用できるサービスは、「Azure Pipelines」、「Azure Boards」、「Azure Repos」、「Azure Artifacts」が利用可能ですが、「Azure Pipelines」と「Azure Artifacts」は条件付きでの利用料金が無料となります。

もう1つ、「Basic+Test」プランがあります。こちらの利用料金は、1ヶ月約5600円( 52ドル )で、全てのサービスを利用可能、テストの計画、追跡、実行、注釈付きのブラウザベースのテスト、リッチクライアントのテスト実行、ユーザーの受入テスト、管理レポートが使用することができます。利用料金は変動する可能性もある為、以下に詳細を確認できるようURLを載せておきます。
https://azure.microsoft.com/ja-jp/pricing/details/devops/azure-devops-services/

まとめ

本記事では「Azure DevOps」のサービスと利用料金について紹介させていただきました。本記事を読んで「Azure DevOps」に興味を持っていただけた方々もいるでしょう。「Azure DevOps」は大変便利で様々なサービスがありますが、プランによって料金も使用できるサービスも違うので、使いたいサービス、使用する人数によって、プランを使い分けていきましょう。

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