Microsoft Azureのサービス説明

Microsoft Azureとは

Microsoft Azureとは、Microsoft社が提供するクラウドサービスです。クラウドサービスとは、アプリケーションを実行するためのコンピューティング環境及びストレージ環境などを提供するサービスです。開発やサーバー管理が簡単に行えるのが特徴です。

Microsoft社は世界中に堅牢なグローバルデータセンターを持ち、現在世界56のデータセンター、140ヵ国でサービスを提供しています。日本でも東日本、西日本の2拠点があります。

Microsoft Azureのサービス形態

Microsoft Azureが提供するサービス形態には「IaaS(Infrastructure as a Service:サーバーや記憶装置などのインフラ機能をネットワーク経由で提供するサービス)」と「PaaS(Platform as a Service:アプリケーションを構築して稼働させる開発環境を、ネットワーク経由で提供するサービス)」の2種類があり、これらはクラウドサービスの提供者であるMicrosoft社と利用者で管理する範囲が異なります。

Microsoft Azureの特徴

◆ クラウドサービスとオンプレミス

ITシステムを利用・提供する場合、ハードウェアやソフトウェアを購入してデータセンターに設置し、その後の運用までを自らで行う形態をオンプレミスと呼びます。一方、Microsoft Azure等のクラウドサービスでは、サービス提供者が必要なハードウェアやソフトウェアを用意し、サービス利用者は料金を支払ってそれらを使用します。クラウドサービスには柔軟なスケールアップ/ダウンが可能といった特徴があります。

◆ 料金について

Microsoft Azureのサービスの多くは、実際に使った分のお支払いのみ請求される従量課金制です。また、為替レートの影響を受けない「円支払い」の決済が可能です。

◆ オンプレミスとの比較からみるMicrosoft Azureの特徴

オンプレミスと比較して、クラウドサービスであるMicrosoft Azureには以下のような特徴があります。

1. 初期費用が抑えられる

オンプレミスのようにユーザーがサービスを所有するのではなく、必要な機能を必要なときに利用する仕組みのため、設備投資に伴う負担を抑えられ、初期費用を大きく削減できます。また、利用状況に応じて費用が発生するため、無駄なコストを省くことが可能です。Microsoft Azureはいつでも解約可能で契約解除手数料もありません。

2. 運用負担の軽減

クラウドサービスは運営元が管理およびメンテナンスを行っているため、ユーザーによるメンテナンスは不要です。また、それまで個別に管理していたソフトウェアやデータを、Microsoft Azureで一元管理することができるため、保守作業を効率的に行い運用コストも低く抑えることができます。

3. オンプレミスとの連携

Windows ServerなどMicrosoft社製品との親和性が高く、現状のシステム環境からスムーズな移行が可能です。また、既存のオンプレミスとクラウドサービスを組み合わせ、適切に使い分けるハイブリッド運用も可能です。オンプレミスとMicrosoft Azureを統合して管理することで、総コストを抑えられます。

4. セキュリティに強い

Microsoft社では、サイバーセキュリティの研究と開発に年間 10 億米国ドルを超える投資を行っています。物理データセンターやインフラストラクチャ、 Microsoft Azureでの運用に至るまで、多層型のセキュリティを提供しています。多層型の組み込みセキュリティコントロールとサービスを使って、ワークロードで ID、データ、ネットワーク、アプリをすばやく保護できます。Azure Security Center からは詳細な分析情報が提供されるので、保護された状態を継続的に維持できます。保護の範囲をハイブリッド環境にまで拡大することも可能です。

5. コンプライアンス対策

コンプライアンス対策として、Microsoft Azureは90以上のコンプライアンス認証を持つ最新鋭のクラウドサービスでもあります。CISベンチマーク、ISO27001、SOCなどの国際的なコンプライアンスや国ごと(日本ではCSゴールドマーク、FISCなど)に適合しています。

6. ネットワークセキュリティ対策

ネットワークセキュリティ対策では、Microsoft Azureデータセンターの外/内からの想定される脅威・最新の脅威に対して、常に対策し、アップデートし続けています。人工知能を用いたサイバー攻撃対策(DDoS/DOS/IDS)機能にも対応しており、不正なトラフィックを自動検知・遮断する仕組みを導入しています。

オンプレミス環境で実現することはハードルが高いですが、その環境を利用できることもMicrosoft Azureならではのメリットです。

主な機能サービス

1、Webサイト

サイト構築をする際に必要な機能を取り揃えているサービスです。NET/Java/PHP/Node.js/Pythonなどの環境が動作します

2、仮想マシン(VM) 

マイクロソフトのクラウド環境で、Windows/Linux/SQL Server/Oracle/IBM/SAP/BizTaliなど、自由にOSを選択して利用することができるサービスです。

仮想マシンに接続するネットワークも柔軟に構成可能です。OSやソフトウェアのライセンスやサポートは、基本的にAzure VMの価格に含まれています。すでにオンプレミスで所有しているライセンスを適用できる低価格オプションも用意されています。

3、アプリケーション構築(App Service)

App Serviceには、4つのサービスが用意されています。

.NET、.NET Core、Java、Ruby、Node.js、PHP、Python などの言語を使用してアプリケーションを構築することができます。

①「Web Apps」 Webサイト/Webアプリケーションのホスティング

②「Mobile Apps」モバイルアプリケーションの開発プラットフォーム。iOS/Android/Windows/Mac用のアプリの構築が可能。

③「API Apps」APIの作成と利用

④「Logic Apps」ビジネスプロセスの自動化

Azure App Serviceは、豊富なテンプレートや外部サービスへの接続を用意しているので、Microsoft Azureのプラットフォームで開発から管理まで、一貫して実施することができます。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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