Azure PowerShell、スタートまでの使い方
■Azure PowerShellとは
Microsoft Azureにより提供されているAzure PowerShellとは、PowerShellコマンドラインから
クラウド上のAzureリソースを直接管理することができるコマンドレットのセットです。
直感的にマウスでアイコンなどを活用して画面を操作するGUIと比較して、キーボード操作でマウスを使わずに作業ができる、
CUI(Character User Interface)を活用している開発者向けの機能であり、GUIで起こりうる、画面の誤操作によるミスなどを軽減することが可能です。
スタートまでの使い方をご紹介いたします。
Windows上の「PowerShell5.1」および、すべてのプラットフォーム上の「PowerShell6.x」以降で動作しますが、すべてのプラットフォームでAzure PowerShellが使用できる「Powershell7.x」以降が推奨バージョンとなります。
PowerShellのバージョンは「$PSVersionTable.PSVersion」のコマンドを実行して確認します。
■Azure PowerShellのインストール
・「Windows Powershell 7.x」に更新します。
・「.NET Framework 4.7.2」以降をインストールします。
・最新バージョンの PowerShellGet がインストールされていることを確認します。
・Install-Module -Name PowerShellGet -Force を実行します。
■Azure PowerShellモジュールのインストール
・PowerShellGetコマンドレットを使用してインストールを行います。
「if ($PSVersionTable.PSEdition -eq ‘Desktop’ -and (Get-Module -Name AzureRM -ListAvailable)) {
Write-Warning -Message (‘Az module not installed. Having both the AzureRM and ‘ +
‘Az modules installed at the same time is not supported.’)
} else {
Install-Module -Name Az -AllowClobber -Scope CurrentUser
}」
・PowerShellギャラリーは、規定ではPowerShellGetの信頼できるリポジトリとして構成されません。
初回使用時には、以下の選択肢が表示されます。
「Are you sure you want to install the modules from ‘PSGallery’?
[Y] Yes [A] Yes to All [N] No [L] No to All [S] Suspend [?] Help (default is “N”):」
・インストールを続行するには、「Yes[Y]」もしくは「Yes to All[A]」を選択します。
※Windowsでは「PowerShell5.1」に対して、AzureRMとAzの両モジュールを同時にインストールすることは出来ません。
AzureRMを使用できるようにする必要がある場合は、「PowerShell6.2.4 以降用」のAzモジュールをインストールする必要があります。
■サインイン
・PowerShellにて以下のコマンドを実行します。
「# Connect to Azure with a browser sign in token
Connect-AzAccount」
・「WARNING: To sign in, use a web browser to open the page」が表示されるため、
添付されているURLへアクセスし、「enter the code」以降のコードを入力後、Azure Portalへのサインインを行います。
※モジュールの自動読込を無効にしている場合、「Import-Module -Name Az」を使用してモジュールを手動でインポートします。
■Azure PowerShellの活用
AzureラーニングにてAzure PowerShellの基本的な使い方を学ぶことができます。
また、下記のようなAzure PowerShellクイックスタートを活用し、より便利に活用していくことが可能です。
・ストレージ アカウントの作成
・Azure Blob Storageとの間でのオブジェクトの転送
・Azure Key Vaultからのシークレットの作成と取得
・Azure SQLデータベースとファイアウォールの作成
・Azure Container Instancesコンテナーの実行
・仮想マシンスケールセットを作成
・Standardロードバランサ―の作成
GUIによる直感的な操作の排除、コマンドを事前に全部書き出しテスト環境でリハーサルをおこなう使い方、
Azureの最新機能が利用可能、業務の標準化を行えるなど、Azure PowerShellを導入することで、
様々なメリット存在します。
是非活用されてみてはいかがでしょうか。