Azure App Services(Azure WEBSITES)とは
■Azure App Serviceとは
マイクロソフト社が提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」はご存知かと思います。「Azure WEBSITES」とは、その中で用意されたPaaS型のWebサーバのサービスのことです。また、2015年3月に名称が変更されており、現在は「Azure App Service」という名称になっております。以降は現在の名称「Azure App Service」と記載していきます。
「Azure App Service」は、以下の4つで構成されている総称になります。
・Web Apps:
あらゆるWebサイト、アプリの機能をユーザーは「Azure App Service」で使用できます。
・Mobile Apps:
Azure Mobile Servicesをベースとした開発環境で、Windows、iOS、Androidで動作するマルチプラットフォームアプリの開発が可能です。
・Logic Apps:
SalesForceやDropBox、Office 365のようなSaaSアプリと、Azure PaaS Servicesなどを統合できるものになります。
・API Apps:
Zendesk、Office 365、SAP、Siebel、OracleなどのAPIを見つけ、ホストして管理するものになります。
■Azure App Serviceの特徴
Azure App Serviceの特徴としては、以下になるでしょう。
・Azureアカウントがあれば、数分でサイトを立ち上げることができる
アプリケーションの実行とスケーリングをWindowsベースの環境とLinuxベースの環境の両方で簡単に行うことができます。また、Azureでは WebサイトとWebアプリケーションをホストするために利用できるサービスも提供しています。 ほとんどの場合は、App Serviceが最適な方法になります。
・様々なOSSを簡単に利用することができる
WordPress、Joomla、Drupal など、Azure Marketplace にある一覧からアプリケーションテンプレートを選択することができます。EコマースであればEC-CUBE、WikiであればMediaWiki、アプリケーションフレームワークであればCakePHP、などと言った具合です。
・Webサーバのみでサイトを構築することができる
Visual Studio Onlineとも連携しており、専用ツールを使って「作成」、「デプロイ」、「デバッグ」の作業を効率的に進めることができます。Visual Studio Onlineを利用するメリットとして、ローカルにソースを落とす必要がなく、ブラウザ上だけで編集することができるという点が挙げられます。複数の環境で開発する場合はブラウザさえあれば、時間帯や場所を選ばず様々な端末から開発を行うことができます。
■Azure App Serviceの概要
Azure App ServiceはWebアプリケーションやREST APIをホストするためのHTTP ベースのクラウドサービスです。フルマネージドサービスなので、ホスト環境の管理に気をつかう必要がありません。また、セキュリティや負荷分散、自動スケーリングなどはサービスとして提供されているため、独自に実装することなく、設定を変更するだけで柔軟に環境を構成できます。わざわざデータベースサーバを別に用意しなくてもそのまま使えることも特徴の1つです。
開発には、.NET、.NET Core、Java、Ruby、Node.js、PHP、Python などの幅広い言語に対応しているため、ほとんどの方が自身の好みの言語を利用できるでしょう。
Azure DevOps、GitHub、Docker Hub およびその他のソースからの継続的デプロイ、パッケージ管理、ステージング環境、カスタム ドメイン、TLS/SSL 証明書など、DevOps 機能を利用することもできます。
■Azure App Serviceの料金
Azure App Serviceの価格については、使用したAzureコンピューティングリソースに応じて課金されます。 使用するコンピューティングリソースは、アプリが実行されている「App Service プラン」によって決まります。FREEプランや、BASIC、STANDARDなどに別れており、それぞれのプランで4つのサービスを利用できる形態のようです。各プランで制限が設けられておりますので、公式ページをチェックしてください。
http://azure.microsoft.com/en-us/pricing/details/app-service/
■おわりに
いかがでしたでしょうか。「Azure App Service」のおさらいができたと思います。クラウドサービス隆盛の時代ではありますが、食らいついていきたいものです。では、次回また会いましょう。