AWSとAzureを比較!〜両者のメリットと併用することによる利点・注意点について〜

◎AWSとAzureとは?

有名なクラウドサービスとして、Amazonが展開しているAWSとMicrosoftが展開するAzureがあります。システム構築を検討している方にとって、どっちの方が最適なのか悩まれている方もいらっしゃると思います。そこでAWSとAzureの概要やメリット・デメリットを比較し、最適な選択をお手伝いできるようにご紹介していきます。

●AWSについて

Amazon Web Service(AWS)とは、Amazon社が提供するクラウドコンピューティングサービスのことを言います。主要なサービスとして、 サーバーを構築・運用する「Elastic compute Cloud(EC2)」やLambdaなどがあります。

●Azureについて

Microsoft Azureは、Microsoft社が提供するクラウドコンピューティングサービスのことを言います。主なサービスとして、仮想マシンサービスである「Azure Virtual Machines(Azure VM)」があります。

◯AWSのメリット

ではAmazonが展開しているAWSのメリットについてご紹介します。

◆10年以上に渡る稼働実績とノウハウ

クラウドサービスを導入する際、稼働の安定性やセキュリティ問題などを懸念される方もいらっしゃると思います。AWSは常に最新のセキュリティが施されており、10年以上の稼働実績から生み出される豊富なサービスがあります。そのため利用者の方にとって、安心して利用できるサービスになっています。

◆柔軟なシステム運用

AWSは稼働中のサーバーのCPUやメモリ、ストレージのサイズなどを変更する事が出来ます。また日中と夜間で稼働しているサーバーのスペックを変えることが可能であることなど、利用者に合わせた柔軟なシステム運用をする事が出来ます。

◆災害に強い

AWSは災害時でも重要なITシステムを短期間で復旧する事が出来ます。そのため、災害対策としてインフラストラクチャーを別の場所に用意する必要がありません。更に災害があった際を想定しDR構成を考慮したクラウドの設計が可能です。

◯Azureのメリット

Microsoft社から展開されているAzureのメリットについて紹介します。

◆Microsoft製品との連携、及び強大なネットワーク

Azureの他に提供されているOffice製品との連携や、SharePointのようなアプリケーションからの移行がスムーズに行う事が出来ます。また、Microsoft社は世界的に強大なネットワークを保有しており、Azureのデータセンターの数は140カ国、55箇所に及びます。そのため、グローバルなサービス展開やVDI環境で効果を発揮する事が出来ます。

◆オンプレミスとの連携

Azureはオンプレミスサーバーとの親和性が高い事が特徴と言えます。ファイルサーバーをAzureへ移行する事を例として考えてみます。この際、Azure上で提供されるファイル共有サービスで、インターネット経由でどこからでも同時アクセスする事が出来ます。また、SBMプロトコルを利用しているため、オンプレファイルサーバーから移行する時もアプリケーションの互換性を気にする事なく、活用する事が可能です。

◆特定の業界への強み

Azureは金融業界や航空業界、電力業界など特定の業界の課題解決に強みを持っています。そのため、上記のような業界への特化型クラウドサービスを構築する場合にお勧めです。

◎AWSとAzureの併用について

近年では、AWSとAzureという2つのサービスを併用する企業も増えています。そこで次にAWSとAzureの併用によるメリットとデメリットについて紹介します。

◯併用する事によるメリット

ではAWSとAzureを併用することによるメリットについて紹介します。

◆リスク分散

障害に対するリスクを考えることは、企業にとってとても重要な課題になります。その上で、AWSとAzureをうまく活用することは障害があった時の対策の一つになります。また、将来の金額変更やサービスの変更や終了に備えるためにも有効な手段となります。

◆両方の強みを活かしたシステム構築

例えば、プラットフォームに関してはMicrosoft製品との親和性が強いAzureを使用し、様々な機能を備えたいシステムではAWSを使用するなど両者の強みを活かしたシステムを作成する事が出来ます。

◯併用する事によるデメリット

次にAWSとAzureを併用することによるデメリットについて紹介します。

◆サービスの複雑化

AWSとAzureにまたがることでサービスが複雑化してしまう事があります。また、異なるクラウドサービスにする事で連携が上手く出来ないこともあります。両者とも連携には優れたサービスにはなっていますが、用途や構築方法によっては上手く連携すると限りません。

◆管理する人材の必要性

2つのクラウドサービスを使うことで、利用するサービスが増え管理する事が難しくなります。そのため、社内人材もしくはクラウドサービスの導入支援を行っている代理店を活用するなど、人材の確保が必要になります。

◎まとめ

AWSとAzureは世界的に最上級の評価を受けているクラウドサービスになります。それぞれのクラウドサービスにはメリット・デメリットが存在するので、組織・個人にあったサービスを見極める事がとても大切です。併用することも含めて、この機会にAWSとAzureを試してみてはいかがでしょうか。

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