Azure Stackの価格は?

はじめに

Azure Stack は、Azure のサービスや機能を自分好みのデータセンターやリモートオフィスに拡張することが出来ます。利点としては、様々な仕事に柔軟に対応することが可能という点です。本記事では、Azure Stack の詳細を説明した後、本題の価格について解説していきます。

Azure Stackの詳細

Azure Stack にはおおまかに3種類あり、それぞれに便利な機能が存在します。ここではそれらについて説明していきます。

Azure Stack Edge

Azure Stack Edge について説明していきます。まず1つ目はエッジでの機械学習が可能となります。内容としては、ソースに近いデータを処理することにより、待ち時間や接続などの問題に対応可能となります。また、Machine Learning モデルをエッジが置いてある場所で直接実行できるようになります。データセットをAzure に転送することで、モデルを再トレーニングし改善を続けることも可能です。

2つ目にエッジからクラウドへのデータ転送が出来ます。データをAzure に転送することで、コンピューティングやアーカイブ、クラウドの移行を促進することが出来ます。

3つ目はエッジとリモートサイトでのコンピューティングです。リモート場所でアプリを起動することでトランザクションを高速化し、帯域幅の制約に対処が可能となります。

4つ目は規則遵守です。MLモデルを利用して機密データの場合にアラートを送信したり、ローカルでアクションを実行することで、クラウドに送信しているデータがコンプライアンス基準に違反しているかを確認することが出来ます。

Azure Stack HCI

Azure Stack HCI は仮想マシンをオンプレミスで実行し、HCIソリューションでAzure に接続する方法です。

利点としては、まず1つ目に大規模な仮想デスクトップの実装をサポートする機能があります。リモートデスクトップサービスと高可用性仮想マシン、統合ストレージを使用することで、この機能することが可能となります。また仮想デスクトップをAzure Update Management ソリューションに接続し、クラウドのエンタープライズ仮想デスクトップインフラストラクチャを制御することが出来ます。

2つ目にブランチオフィスからエッジまでワークロードを実行します。これは、ブランチオフィスや小売店など、進化するITニーズに応えるための機能です。エッジワークロードやビジネスアプリケーションをVMにデプロイすることで、システムの正常性を全体的に把握することが出来ます。

3つ目は、仮想化する際に信用できるセキュリティを使っている点です。仮想化ベースのセキュリティや認定ハードウェアを使用することで、重要なワークロードなどの注意が必要なものを保護する役割があります。Azure Security Center に接続すると、行動分析やレポートが可能となり、さらなる脅威に対応することが出来ます。

4つ目は、ファイル共有を一元化することです。これは、ストレージとハードウェアを組み合わせることで可能となります。Azure ファイル同期機能により、オンプレミスのファイルサーバーの柔軟性やパフォーマンス、互換性を維持しながらストレージエリアネットワークの置き換えや、複数ソースからファイルを集約したりすることが出来ます。

Azure Stack Hub

Azure Stack Hubは、Azure を拡張して自分のデータセンターでAzure サービスを使うことが可能となる機能です。

1つ目の利点は、エッジアプリケーションと接続せずにソリューションが使える点です。Azure Stack Hub で処理したデータをAzure で集計し、双方に共通するアプリを使用することで、待機時間などの要件に対応が可能となります。また、インターネットやAzure から切り離されたAzure Stack Hubのデプロイも可能です。

2つ目は様々な規制に対応するクラウドアプリです。Azure でのアプリ開発も規制やポリシーの要件を満たしながらデプロイすることが可能となります。

3つ目にオンプレミスのクラウドアプリモデルが利用できる点です。Azure のサービス、マイクロサービスなどのアーキテクチャを使用することで、アプリの更新や拡張、新しいアプリの構築が可能となります。DevOps プロセスを使用することで早急に最新化することも出来ます。

価格設定

ここからは価格について説明していきます。価格はリソースの使用量に応じて課金される形式となっています。Azure Virtual Machine とAzure App Service はvCPU の量に応じて料金が決まります。以下が価格表です。

Azure のサービス種類価格
Virtual Machinesベース仮想マシン¥0.896/vCPU/時間 (¥655 vCPU/月)
Virtual MachinesWindows Server 仮想マシン¥5.152/vCPU/時間 (¥3,761 vCPU/月)
ストレージアカウントBlob Storage¥0.672/GB/月
ストレージアカウントテーブルとキューのストレージ¥2.016/GB/月
ストレージアカウントStandard 非管理対象ディスク¥1.232/GB/月
App ServiceWeb Apps, API Apps, Functions¥6.272/vCPU/時間 (¥4,579 vCPU/月)

Managed Disks の料金については以下の表となります。

サイズ価格
M4(32GB)¥43.120/ディスク/月
M6(64GB)¥84.336/ディスク/月
M10(128GB)¥164.976/ディスク/月
M15(256GB)¥317.296/ディスク/月
M20(512GB)¥609.280/ディスク/月
M30(1TB)¥1,146.88/ディスク/月

まとめ

Azure Stack の種類と価格について紹介してきました。Azure Stack には様々な機能があり、サポート費用もハードウェア費用に含まれるため、困ったときに遠慮せずに問い合わせが出来る点は良いと思います。サービス内容と価格を見て、自分にあった適切なプランを選ぶとよりよく活用出来るので、そこに重点を置くと良いだろう。

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