Azureの活用事例

はじめに

皆様は「Microsoft Azure」というクラウドサービスをご存知でしょうか。クラウドサービスを事業に取り入れ始めている企業は年々多くなりつつあります。本稿では実際にAzureを活用している企業・機関を紹介していきます。

Azureの活用事例

本稿の目的であるAzureの活用事例を紹介していきます。

富士フイルムソフトウエア株式会社

富士フイルムソフトウエア株式会社は富士フイルムグループの一つであり、富士フイルムの製品やサービスにおけるソフトウエア開発に加えて、ITインフラサービスなど行っている企業です。以下の機能は富士フイルムソフトウエアにおけるAzureの活用事例となります。

IMAGE WORKS(イメージワークス)

IMAGE WORKSはクラウド型のファイル管理・共有サービスです。このサービスの強みは、データを蓄積するだけのオンラインストレージとは違い、データを活用する為の「探す」・「見つける」・「管理する」機能があり情報共有を円滑に進めることができる点です。

このサービスは2017年にAzureのPaaSを活用することで、現在のクラウド型のサービスへとサービス基盤をモダナイゼーションしました。PaaSとはプラットフォームのことを指していて、クラウド内の開発およびデプロイ環境が備わっており、あらゆるアプリケーションを構築できるリソースが揃っています。

類似画像検索機能の追加

2019年にはAzure Cognitive Searchを活用した類似画像検索機能をリリースしました。新たに追加された検索機能を使用することで、今までは人の目で判断して手動で画像にタグ付けしていましたが完全に自動で行えるようになりました。

Azure Cognitive SearchはWebやモバイル、アプリケーションなど異種のコンテンツに対する検索機能を追加するためのインターフェースとツールを提供するサービスです。他にも画像の顔認識ができる「Face」、画像からイメージを抽出しラベル付けを行う「Computer Vision」、カスタマイズが容易にできるプラットフォーム「Custom Vision」などAzureの様々なサービスを活用することで、画像から画像を探すことのできる類似画像検索機能を実装することができました。

株式会社エクシング

株式会社エクシングは自社の中核事業である通信カラオケ最大手の「JOYSOUND」にもAzureを活用しています。エクシングには日々数十万台にも及ぶカラオケ機器から、歌唱履歴の他様々なデータを収集しています。その大量のデータを元に考察し新たなコンテンツを開発するには、ただデータを保存しておくだけでは難しいです。そこでエクシングは以下のAzureのサービスを活用し、新たにコンテンツを生み出しています。

Azure Databricks

Azure Databricksは様々なデータから情報を分析することができ、AI ソリューションを構築することができます。またAzure DatabricksはTensorFlow、scikit-learnなどのライブラリやPython、R言語などの言語をサポートしています。エクシングの独力では難しかったAI分析もAzure Databricksを活用することで可能になりました。

Azure SQL Data Warehouse

Azure SQL Data Warehouseは大規模なデータ処理を得意としたPaaS型の並列分散データウェアハウスです。大量のデータをAzure SQL Data Warehouseで蓄積、Azure Databricksで集計するといった流れで運用していました。現在はAzure SQL Data Warehouseの進化版としてAzure Synapse Analyticsというサービスを利用することができます。

帝京大学

Azureは企業だけに限らず、教育機関でも活用されています。帝京大学スポーツ医科学センターではアスリートのデータを蓄積するプラットフォームとしてAzureを選択しています。Azureを選択した理由として大きな要因となったのがAzureのセキュリティ水準の高さにあります。蓄積されるデータには多くの個人情報が含まれているので、データの取り扱いには細心の注意が払う必要があります。Microsoft社が提供しているAzureだからこそ多くの企業や機関は安心して大事なデータを任せているのでしょう。

まとめ

本稿では簡単にではありますが、Azureを活用している企業・機関と実際にAzureのどのようなサービスを使用しているかを紹介してきました。クラウドサービスはまだまだ発展途上の技術であり、今後も多くの企業・機関で活用されながらより便利なものになっていくでしょう。

本稿が読者の皆様のお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございます。

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