調査・分析を行う仕事とは?求められる知識について簡単に解説

0.はじめに

「市場調査」「傾向分析」など、調査や分析を行う仕事にご興味をお持ちになった方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?企画職やマーケティング職には必ずと言っていいほどついてくる「調査と分析」。実際に調査を行うには企業ごとに独自の手法がありますが、調査を行う人材にはどんな知識が求められているのでしょうか?どんな知識を持って、どんな分析を行うことを仕事としているのか?今回は調査・分析をメインとした仕事にご興味をお持ちの方向けに、求められる知識・分析手法を簡単に解説していきます。

1.調査を行う仕事は、どんな人材が求められているのか?

「調査を行う仕事」と幅広い表現になっていますが、ここからは狭義として「マーケティング業務」として解説していきたいと思います。主に求められる知識は下記の通りです。

・流行や世の中の動きを敏感に察知する力

・ロジカルシンキング

・コミュニケーション能力

・プレゼンテーションスキル

・数学、統計学知識

下記にそれぞれ詳しく解説していきます。

・流行や世の中の動きを敏感に察知する力

マーケティング職に従事する上で最も求められるのが「世の中の動きを察知すること」といえます。それは企業に利益を生み出す上で情勢に合わせた動き、売り出す方向性を決めることができるからです。ただ流行に乗るだけではなく、ターゲット層に合わせた打ち出し・適切な広告方法を行う上で、流行や世の中の動きに敏感であることが求められます。

・ロジカルシンキング

企業の課題を解決する上では、仮説立て→調査→検証→分析といった手順を踏んでいく場合が多いです。仮説を立てる際に「なぜこのように考えられるか」検証の結果、「なぜこのような結論が出たか」を論理的に考える力は欠かせない能力です。感情やフィーリングではなく論理的思考力で解決・説明をできることはマーケティング業務では求められます。

・コミュニケーション能力

一見そんなに必要ないように見えますが、対人調査を行う・プロジェクト内での円滑な業務・調査結果の報告には必ずコミュニケーションを取る必要があります。その際に、相手の伝えたいこと・こちらの考えを適切に伝えられるのかはもちろん、調査を行う中で対人だからこそ引き出せる結果も存在します。そのためにコミュニケーション能力は一定必要と言われています。

・プレゼンテーションスキル

調査結果から課題解決の方法を提案する際、結果だけではなく「なぜこの手法で行ったのか」「なぜ課題解決にこの手法が必要なのか」をプレゼンするのもマーケティング職の仕事の一環です。その際には、その場にいる人・関係者を納得させられるだけの説明力が問われる場面になるため、資料作り・説明ができるプレゼンテーションスキルが必要です。意外な知識に思われますが、調査の段階で「どんな調査をどんな方法で行いたいか」もプレゼンと似ているため、プレゼンテーションスキルは重要視されているポイントです。

・数学、統計学知識

調査結果を分析する際に、統計を使って分析を行う場合がほとんどです。膨大なデータを散布図・ヒストグラムで見て傾向を分析したり、データをどのように分析するのかは数学を利用したり、基礎知識は必須です。リサーチ専門職となってくるとプログラミングを利用したり、高度な数学・統計知識を求められる場合もあります。研究に近いような形になりますが、マーケティング業務でも同様基礎的な知識は求められるため、この仕事に従事する上で勉強は必須です。

2.分析手法はどんなものがあるのか?

分析の手法は「バリューチェーン分析」「SWOT分析」「3C分析」など、分析手法は多岐に渡ります。何を分析するかによって異なってきますが、課題に合わせた分析手法を選ぶのもマーケティング職の仕事です。中には分析の手段として機械学習やデータサイエンスを利用する場合もあります。その際は「データエンジニア」と言う職業が別途ありますが、機械学習を利用としてどんなことができるのかはマーケティング業務を行う方であれば予備知識があっても良いかもしれません。データの量が多くなればなるほど、自動処理を行えるように機械学習を利用する場合もありますが、どのような条件で自動処理を行うのかを考えるのもマーケティング業務に含まれる場合もあります。調査・分析に関する仕事を考えている方は、時間があるときに機械学習について調べてみてください。きっとできることの幅が広がります。

3.最後に

いかがでしたでしょうか。本日は調査・分析を行う仕事について、マーケティング業務を例に挙げて解説いたしました。調査・分析が頻繁に行われる世の中、知識があり業務を行える人材は需要が伸びていくことが予想されます。一体どんな知識が求められるのか想像がつかない方もいるかと思いますが、常に周りを見渡すことのできるオールラウンダーはマーケティングに向いているとされています。様々な調査業務・分析業務があるため、どんな仕事内容なのか少しでも予備知識となれば幸いです。