5G回線で可能になること

はじめに

現在、世界で5G回線が開始され、日本でも5G回線が開始され始めました。5G回線を使用することで、インターネット技術が大きく発達し、今までになかった技術の開発や、実現不可能だったことが可能になり、私たちの生活に大きな変革をもたらしてくれるでしょう。5G回線はAI/IoT時代のICT基盤になります。5G回線を使用することで、どのようなことが実現可能なのか、将来的にはどのようなことまで実現可能になっていくのかを紹介していきます。

5G回線(第5世代移動通信システム)の特徴

超高速

4G回線より100倍早いブロードバンドサービスで、コンテンツのダウンロードが早くなります。Wi-Fiに接続をしなくても、映画や動画等のダウンロードが可能になります。2時間の映画を4G回線でダウンロードした場合、5分かかりますが、5G回線だと3秒でダウンロードできます。

超低遅延通信

4G回線より遅延が少なく、利用者が遅延を意識することなく、リアルタイムにシステムを制御することができます。そのため、リアルタイムに遠隔地のロボットを操作、映像を確認することができます。

多数同時接続

4G回線より同時に接続することができる端末、センサーの数が格段に増えます。4G回線では同時に接続できる端末、センサー数は数個でしたが、5G回線では100個の端末、センサーを同時に接続することができます。そのため、スマートフォンやPCをはじめ、身の回りのあらゆる機器をインターネットに接続することが可能になります。

5G回線で実現可能なこと

救急医療現場での変化

今まで、ヘリコプター内で遠隔操作での緊急手術は行えませんでしたが、5G回線の超高速通信、超低遅延通信のより、拠点病院とヘリコプター間で緊急手術が必要な際に行うことができます。

農業現場での変化

現在、農業では農作物への水、肥料の散布や農作物の収穫を人間が手作業で行っています。しかし、農業就業人口は、65歳以上が全体の6割、75歳以上が3割を占めており、農業に従事する方の高齢化が進行しています。農業現場でも5G回線を用いることで、農作物をドローンで管理することが可能になります。ドローンやセンサーをインターネットに接続することで、自宅に居ながら農作物の管理を行うことが可能になり、散水、収穫まで行うことができます。

防災、減災現場での変化

防災、妨害現場で、5G回線を用いることで災害に強い社会の実現が可能になります。
街中に多数設置された高精細な映像センサーにより、データの収集、活用することで、災害情報を網羅的に把握するとともに、際会社に適切な避難経路所法を迅速に届けることが可能になります。

建設現場の変化

建設業就業者は55歳以上が約3割に達しているのに対し、29歳以下は約1割にとどまっており、先に記述した農業現場同様に高齢化が進行しています。このままでは、建設業は非常に厳しくなってしまいますが、ここでも5G回線を用いることでこの状況を改善することが可能です。
ドローンや建機の遠隔操作、自動操縦を行うことが可能になり、建設現場に行かなくても建設を進めることが可能になります。また、建設現場は無人になり、建設中の事故も起きにくい状況になります。

自動車の変化

5G回線では超高速で超低遅延通信が行えるため、自動運転システムが本格的に実用可能になります。自動運転システムは、リアルタイムに道路や周りの状況を察知する必要があるため、超低遅延通信が必要になります。
また、自動運転システムが本格的に実用可能になった場合、地方での暮らしにも変化が出てきます。現在、地方では乗合路線バスの路線廃止が増えています。そのため、地方に住んでいる高齢者の方が自身で車を運転することを余儀なくされていますが、自動運転システムを用いれば、高齢者の方が運転することなく目的地へ向かうことができます。

買い物の変化

5G回線は、身の回りのあらゆるものをインターネットに接続することができます。
現在、買い物はレジを通して会計していますが、5G回線を用いることで、店内に多くの端末、センサーを設置することができます。そのセンサーを用いることで、商品棚の陳列、在庫状況や、レジを通さなくても、店外に出るだけで自動的に清算をすることが可能になります。

最後に

現在、日本で5G回線は一部でしか普及しておらず、身の回りの物にはスマートフォンにしか活用されていません。5G回線が本格的に普及されるには、まだまだ課題があります。安定した通信、ドローンを使用する際の危険性、自動運転の安全性の確立などありますが、1つずつ解決していき、1日でも早く5G回線が日本全体で普及すれば、災害、医療現場から日常生活まで幅広く変化があるでしょう。
また、5G回線が普及することでIoTやAI、ロボット技術などの基盤になり、さらなる技術発展が期待されます。日本だけではなく、世界中が大きく変化する5Gに注目し、新たに生まれるサービスや商品にも期待しましょう。

最後までご覧いただき、誠にありがとうございます。