AWSに転職するために

・はじめに

世界中でクラウド導入をする企業が増えている中で、AWSは1位のシェアを誇っています。サービスの豊富さや導入コストの安さなどの理由からAWSを選ぶ企業が多いようです。
Amazonは市場のほぼ33%をコントロールし、2位のMicrosoftでさえ16%。現時点では、2位以下の中でシェアが2桁の企業はMicrosoftだけです。そんな不動の1位のAWSへ転職することは可能なのでしょうか。自分のキャリアと向き合いながら考えてみます。

1.AWSへの転職難易度は?

人気が高くライバルが多いのが現実で、AWSに応募する転職者は多く求人倍率は高くなりがちと言われています。
最先端のクラウド技術に携わることができるうえに高待遇で働くことができる可能性が高いため、やりがいと共に高い給与を得たいという転職者から人気が集まっています。一般的なインフラエンジニアの平均年収は500万円前後ですが、AWSに勤めるエンジニアの平均年収はそれよりも高くなっているため、これまでの経験を活かしたいというエンジニアからの人気が高くなっています。
また、AWSで必要とされているシステムエンジニアやプログラマーは、大学や短大に通っていなくてもなることができます。学歴を問わない職業であることも人気の理由のひとつです。

AWSで募集している職種は200件以上ありますが、東京での求人が集中しており、地方だとそもそも求人がないようです。
AWSへの転職を検討している方で地方にお住まいの場合は、通勤が可能な東京周辺の地域への引っ越しも視野に入れる必要がありそうです。ただ、AWSの業務は自宅からのリモートワークに対応しているものもあり、様々な理由で家から出ることができなかったり、遠方に住んでいる方でも働ける可能性が高いです。

2.AWSってどんな企業?

AWSは新進気鋭の企業であり、Amazonが自社で培ったノウハウをもとに運営しているネットワークサービスでもあります。AWSがどういった企業なのかを知っていれば、転職難易度の高いAWSへ転職できる確率がぐっと高くなるはずです。
ここでは、そんなAWSがどんな企業なのかみていきます。

社名:アマゾン ウェブ サービス ジャパン 株式会社
企業理念:「地球上で最もお客様を大事にする企業」
本社所在地:〒 141-0021 東京都品川区上大崎 3-1-1
代表者名:長崎 忠雄
設立:2009年8月
売上高(前年比):1兆7442億1900万円
 ※日本銀行が参考計数として公表している「東京外為市場における取引状況(2019年中)」の2019年平均レート「1ドル=108.99」を参考に、1ドル=109円で換算
事業内容:クラウドを用いた様々なネットワークサービスの提供
平均年齢:35.7歳
平均年収:600万円〜1000万円
労働時間:基本9時〜18時
評判:給料が高い / 働きがいがある

ここで注目してしまうのは企業理念についてで、AWSの企業理念も母体となるAmazon.comと同様に「地球上で最もお客様を大事にする企業」であるということです。Amazonは「多様なニーズを迅速に理解し、コスト効率に優れたイノベーションを導入すること」を命題に掲げ、物流の分野で成長し様々なノウハウを蓄積してきました。AWSも同様に、お客様に最高のサービスを提供し成長し続ける企業として活躍するでしょう。自分がその一員になりたいか、そこで何がしたいか、じっくり考えてみるのも良いかと思います。

3.AWSの事業内容と仕事内容について

クラウドを利用したさまざまなインターネットサービスの提供がメインで、代表的なものでは、「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」、「Amazon Relational Database Service(RDS)」、「Simple Storage Service(S3)」などがあります。主に企業向けのサーバの提供やアプリケーションの開発およびサポートが事業内容となります。なので、AWSエンジニアとしては、それらのサービスの提供や開発、運用などが仕事内容になるでしょう。
また、AWSにはさまざまな部門があり、どういった部門に属するかによっても業務内容は変わってきます。営業やパートナーアライアンス、ビジネスデベロップメントにソリューションアーキテクトなど様々なチームで専門性の高い業務にあたります。自分の強みをアピールし、望んだ分野で活躍できるよう準備しときましょう。

4.採用情報

現在、AWSで募集されている主な職種は以下の通りです。
職種にして12種類、細かい仕事内容でみると200種類以上あります。

・営業
・マーケティング
・ビジネスデベロップメント
・パートナーアライアンス
・ソリューションアーキテクト
・トレーニング
・データセンター
・エンタープライズサポート
・プレミアムサポート
・カスタマーサービス
・パブリックセンター

AWSの本社へ転職したい場合は、AWSの公式ページから応募、AWSを利用している会社へ転職する場合は、求人サイトから応募になるでしょう。当然、本社への転職は難易度が高く、インフラエンジニア、プログラマとしての実力と経験が問われます。今すぐにはAWSに転職するのが難しくても、経験を積んでいけば、ゆくゆくはAWS本社への転職も見えてくるはずです。

・おわりに

いかがでしたでしょうか。AWSについて知ることで、自分のキャリアプランについても考えるきっかけになったのではないでしょうか。AWSに限らずクラウドサービスに携わる案件は今後増えていくとみられ、インフラ知識のあるエンジニアは重宝されます。
次々と新しい技術の発表やサービスの展開で時代についていくのが大変ですが、その成長は必ず自身の糧になります。同じ業界で生きる者として、あなたを応援すると共に今後の活躍を祈っております。

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