オラクルマスターの試験概要について

・オラクルマスターとは

まず初めにオラクルマスターとは、どのような資格なのか概要について紹介していきた
いと思います。オラクルマスターには上から順番に、Platinum(プラチナ)、Gold(ゴールド)、Silver(シルバー)、Bronze(ブロンズ)の4つのランクがあります。言うまでもなく試験自体の難易度は上位資格ほど高くなっています。そして、たとえばIPA(情報処理技術者試験)のように下のランクの試験を飛ばしていきなり上位資格を受験することはできません。Platinum(プラチナ)の資格を目指していたとしてもまずは、Bronze(ブロンズ)の資格から順番に取得していく必要があります。
ここからは、Bronze(ブロンズ)からPlatinum(プラチナ)まで4つの試験の概要を整理していきたいと思います。

【オラクルマスター Bronze】

認定資格名称:ORACLE MASTER Bronze Oracle Database 12c

対照試験番号:Bronze SQL基礎Ⅰ(1Z0-017)または12c SQL基礎(1Z0-051)のどちらか一つと、Bronze DBA 12c(1Z0-065)
税別受験料:Bronze SQL基礎Ⅰ:13,600円 12c SQL基礎:13,600円 Bronze DBA 12c:26,600円
試験時間:Bronze SQL基礎Ⅰ:90分 12c SQL基礎:120分 Bronze DBA 12c:120分
合格ライン:Bronze SQL基礎Ⅰ:70% 12c SQL基礎:65% Bronze DBA 12c:70%
受験方法:Bronze SQL基礎Ⅰ:オンライン試験(自宅) 12c SQL基礎:オンライン試験(自宅) Bronze DBA 12c:会場試験(全国のピアソンVUE公認試験会場)
※回答方法はCBT方式(コンピュータ・ペースト・テスティング方式)

ご覧の通りオラクルマスターBronzeの資格認定をされるためには、SQLに関わる試験と、DBAに関わる試験の2種類の試験に合格しなければなりません。SQLについては、「Bronze SQL基礎Ⅰ」もしくは「12c SQL基礎」のいずれかを選択できますが、難易度はどちらかといえば、「Bronze SQL基礎Ⅰ」の試験のほうが簡単だという情報が多いです。
※ここに関しては好みなどもあると思いますが。何れにせよ普段からSQLを扱っている人ににとっては基本的な内容が多いようですので対策を積めばそれほど問題なく合格に至る試験内容です。DBAに関しては、Oracle独自の環境関連の問題が中心ですので仮に業務経験が全く無くても、独学での試験対策で十分合格できます。ちなみに、片方だけ合格したような場合は、次回不合格だった方だけ再受験し、合格できれば資格認定される仕組みとなっております。

【オラクルマスター Silver】

認定資格名称:ORACLE MASTER Silver Oracle Database 12c
対照試験番号:Oracle Database 12c Administration(1Z0-062)
税別受験料:26,600円
試験時間:120分
合格ライン:64%
受験方法:会場試験(全国のピアソンVUE公認試験会場)
※回答方法はCBT方式(コンピュータ・ペースト・テスティング方式)

オラクルマスターのSilverを受験するためには、冒頭でも書いたようにBronzeの資格を所持している必要があります。試験の内容に関しては、専門的な知識を問う問題が多いため、それなりの経験を積んでいない場合には試験対策に骨が折れるようです。参考書や問題集を繰り返し学習できればなんとか合格ラインには届くといったレベルです。
次にGoldの説明に入りますが多くの人はSilverまでの取得で受験を終えるようです。理由としては、Silverで十分評価されるような風潮があることとGoldの資格認定に至るまでの総費用が高額になるためです。

【オラクルマスター Gold】

認定資格名称:ORACLE MASTER Gold Oracle Database 12c
対照試験番号:Oracle Database 12c: Advanced Administration(1Z0-063)※別途研修(1つ)受講が必要
税別受験料:26,600円 ※研修の受験費用は、142,800円〜
試験時間:120分
合格ライン:60%
受験方法:会場試験(全国のピアソンVUE公認試験会場)
※回答方法はCBT方式(コンピュータ・ペースト・テスティング方式)

驚かれた方もいるかも知れませんが、オラクルマスターGoldの資格認定には、受講必須となる研修があり、そちらの費用が10万円を超えます。よって、企業からの補助でもない限り個人でGoldを受験する人はSilverからガクンと減ります。試験の内容自体はSilverより少しだけ難しい程度だという情報が多いようです。

【オラクルマスター Platinum】

認定資格名称:ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c
対照試験番号:ORACLE MASTER Platinum Oracle Database 12c 実技試験 (Oracle Database 12c Certified Master Exam) ※別途研修(2つ)受講が必要
税別受験料:26,600円 ※研修(1つ分)受験費用は、142,800円〜
試験時間:2日間
合格ライン:60%< 受験方法:会場試験(全国のピアソンVUE公認試験会場) ※実技試験

最高位の資格であるオラクルマスターPlatinumには、前提としてGoldを資格を持っていることがあり、加えてGoldでは1つだった研修が2つあります。つまり、合計で最低でも50前円以上の費用がかかります。また試験内容についても実技試験となりますが、難易度は非常に高く洗練された業務経験がないと合格するのは極めて難しい試験となっています。

・まとめ

それぞれの試験について概要をまとめてみましたが、ご覧いただいたとおり、試験の難易度や費用も含めてハードルは決して低くは有りません。それでもオラクルマスターの資格を取得することで国内約半数のデータベースを扱う技術を持っていることを証明できるようになります。
※ORACLE社によると、ORACLEの製品は国内のデータベース管理ソフトウェア市場において約半数の49.9%のシェアを占めているとのことです。
今や多くのエンジニアがDBを扱う技術が必要とされているので、今回紹介させていただいたオラクルマスターの資格は持っていて損は無いはずです。すでに受験を検討されている方にとっても本記事が参考になれれば幸いです。

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