ネットワーク監視は何故必要?

ネットワーク監視は何故必要?

ネットワークは既に企業内で業務を支える重要なインフラとして認められています。
企業に限らず、ネットワークに何らかのトラブルや支障がでると、多くの社会活動がストップしかねません。

仮にネットワークが使えなくなると、客先からの信用を失ってしまいます。そのためさまざまな企業でネットワークを常に監視し、新しいサービスが次々登場しています。

今回は、ネットワークの監視について馴染みがない人、またそのような関連知識を必要をしている方向けに、注目すべきサービスも加えてご紹介していきます。

1.ネットワーク監視ってなに?

多くの企業ではネットワークの管理のために責任者を任命し、監視を続けています。
ネットワーク監視とは、障害発生前の防御策を考えたり、障害があった場合の早期復旧するために稼働状態を監視することです。

ネットワークが止まる、もしくは大幅に稼働状況が悪くなると、企業等の組織はもちろん、社会全体の活動も止まってしまうことになってしまうため、ネットワーク監視は現在不可欠なものなのです。

2.ネットワーク監視の種類は?

ネットワーク監視の監視項目としては、主に「死活監視」「遅延監視」「経路監視」「状態監視」の4つに分類することができます。

これらはどれもネットワークの稼動状況を監視して、障害や性能の低下が発生する前に原因を発見して解決をはかることを目的としています。

死活監視

これはネットワーク監視では最も基本的かつ重要な監視項目で、対象とするネットワークが正常に稼動しているかどうかのみ調べます。

内部の状態まで精査することはありません。

サーバとその周辺のシステムが正常か、外部から監視します。

具体的な方法として、ネットワークに特定の信号を送ることで、その反応で正常か否かを確認します。

安定したネットワーク環境を維持することを目的としています。

遅延監視

正常に稼動していたとしても、レスポンスに時間が掛かってしまう場合、遅延トラブルが発生していないかどうかを監視します。

経路監視

ネットワーク自体の問題でなくても、通過するデータ量(トラフィックといいます)が集中してしまうとレスポンスが遅くなる、または完全に通行できなくなってしまうため、滞りなくデータが到達するか、監視をします。

例えばサーバとその周囲にネットワーク機器のトラフィックを監視することで、障害が発生した際すぐに対応策を取れるよう待機しておきます。

状態監視

ネットワークの状態が健全でも、サーバやその他のネットワーク機器の状態に問題があればサービスが利用できなくなってしまうこともあるため、ネットワーク内にある機器の状態を詳細に監視する手法です。

具体的な監視対象は、機器のCPU・メモリの状態・ハードディスクの使用状況等となります。

もし異常が発見された場合は対象機器を診断し、異常が出た箇所を切り分けて被害を最小限に留める対策がとられます。

可能な限り障害が発生する前に問題になりえる要素を特定し、解決しておくことを目的としています。

どんな監視サービスがあるか

ここからは、具体的なネットワーク監視サービスの紹介をしていきます。サービスごとの特徴も紹介していますのでご自身で比較してみてください。

DARKTRCE Enterprise Immune System(ダークトレース)

導入の手間が少なく済み、事前の定義設定も不要です。

未知の脅威の検出・防御が可能です。

通常と異なる動きを検知したとき、新種、亜種の未知の脅威を読み分けて対応、人間の免疫システムをサイバーセキュリティに応用した、自己学習型の製品です。

arGuss(アーガス)

クラウドサーバと物理サーバともに対応しており、運用監視システム2拠点体制で24時間モニタリングしています。

「日本とバンクーバーの時差」を利用し、両拠点のエンジニアが24時間監視しています。

本拠点は海外となっていますが、サポートは日本語対応しています。

クラウド環境だけではなく、海外拠点のサーバから任意で選ぶことが可能です。

Watchdog(ウォッチドッグ)

主な機能は、アプリケーション異常終了の自動検知・IoTデバイスのハングアップ通知等で、カスタムプランであればオペレータ対応ができます。

タイムアウトエラーから、DBやアプリケーションサーバの稼働状況をモニタリングしており、想定時間内に処理結果が返ってこなければ、メールやSlackで通知したり、他のシステムに受け渡して対応します。

PATROLCLARICE(パトロールクラリス)

主な機能はHTML・PDF・CSVレポート出力等で、無料版やクラウド版も任意で使用可能です。

また、IoT用のソリューションもあり、サーバ・IoT混在環境でも利用可能です。

アプリケーションかクラウドサービスとして提供されており、安価ですぐに使用可能です。

また自由に管理ダッシュボードを変更でき、マップ機能で監視対象を可視化できます。

System Answer(システムアンサー)

電話機能やサーバ応答時間の管理が可能で、障害時にはアラートメールが送信されます。

SNMPやAPI等で、ネットワークの監視を行っています。

クラウド系の監視の場合は「System Answer RS」で行い、スマートデバイスで応答時間のチェックも可能です。

低負荷で動作し、広範囲のネットワークを監視できます。

無線LANリモートサービス for Fortinet

サービスセンター無線LANシステムを監視し、障害発生時に通知するサービスです。

無線LANの利用状況やセキュリティ状態を管理し、リモートデスクトップ経由で復旧を支援し、システム管理者の負担を軽減します。

Net StreetDancer(ネット・ストリートダンサー)

コンフィグ設定処理を自動化し、ヒューマンエラー対策を行う管理ツールです。

複数アプライアンスを検知でき、設定を一括保存して切り替えて使うことも可能です。

また、テレビ会議やSkypeトラフィックを識別し管理もできます。

LogStare Collector(ログステアコレクター)

Pingによる死活監視や、TCPコネクションログを精査してポートを監視し無料で全機能を利用可能です。

あらかじめ設定した項目を、自動的に監視しログ収集する「オートディスカバリ機能」を備えています。

ネットワークの状態をレポートにまとめ、ブラウザから確認出来ます。

ネットワークアプライアンスを自動監視とログのキーワード検索を備えた、Windows・Linuxベースのフリーソフトウェアです。

OPS

発生時刻予測と人の手による障害一次・二次対応を代行しており、サーバ環境に関係なく、自動運用AIと有人監視でシステム運用保守しています。

インシデント発生時の状況とタイムスタンプを記録しており、次のインシデント時刻の予測が可能です。

予測時間の2時間前に自動でログインし、復旧作業が可能です。

Zabbix(ザビックス)

インシデント発生時に手順書に基づき、Zabbixでネットワーク監視をサポートします。

サーバ運用を常時代行する監視システムで、夜間や休日といった人手不足になりがちな時間帯のみのスポット契約も対応可能です。

もしもの際の対応手順を共通認識として準備しておき、障害発生時には、これに沿って迅速に対応します。

CWFA(クーファ)

完全自動化されたシステム監視で、検出するキーワードは自由に設定可能です。ツイッター、FB、インスタグラムなどSNSを監視します。

ワード検出によるSNSの監視を行うサービスで、根拠のない否定的な噂や、風評被害による、Googleサジェスト汚染や、社会的なスティグマを防止します。

TELstaff

緊急災害情報をサイネージ等で連動表示・アラートをスヌーズ(自動繰り返し)・メッセージを受信側のPCで音声通知が可能です。

デジタルサイネージ・メールなどで障害情報を伝達します。

インシデントの監視を自動化し、人が定時監視業務を行なう必要がなくなります。

IT Simple Manager

SNMPトラップやSyslogなどの監視・監視データのレポート配信・仮想化ホスト・ゲストOSの監視を目的としています。

リモート監視ツールの「Managed Workplace」を使用しています。

仮想化ホストOS(ハイパーバイザ)やゲストOS、プリンタなどのTCP/IP通信が可能なサプライも管理でき、任意のタイミングでスクリプトの実行が可能です。

ネットワーク監視の重要性

今や、ネットワーク障害は企業の存続が脅かす可能性のある問題です。

また商業サイトを運営している企業は、取返しのつかない信用問題に発展しかねません。

ネットワークの重要性について、今一度見直してみてはいかがでしょうか。

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