Webエンジニアとは?種類やスキルについて紹介!
はじめに
IT業界について調べたり実際に働いていると、Webエンジニアという言葉を聞くことがあります。今回はWebエンジニアの仕事内容や必要なスキルについてご紹介しようと思います。
Webエンジニアとは
インターネットのウェブサイトやスマートフォン向けサイトで動作するサービス・アプリケーション・システムの設計や開発を行うのがWebエンジニアです。
開発して終わり…ではなく稼働中の保守業務や運用業務もWebエンジニアの仕事です。
ECサイト(通販サイトなど)や航空券の予約や宿泊予約のためのサイト、動画サイトやSNS、メールなど、私たちが普段パソコンやスマートフォンを通して行うことにはほぼすべてWebエンジニアが関わっていると言っても大げさではないでしょう。
とはいえ、すべてのWebエンジニアが全員同じ業務や役割を担っているわけではありません。次はWebエンジニアの種類についてご紹介します。
Webエンジニアの種類と役割
通販サイトを思い浮かべてみましょう。ページ上にはどんな画像やボタンが並べられているでしょうか?それらはどんな仕組みで機能しているでしょうか?サイトで不具合があった場合にはどのようにして修正されるでしょうか?
これらすべてを1人のWebエンジニアが行っているわけではありません
Webエンジニアの役割は大きく分けて”フロントエンドエンジニア”、”バックエンドエンジニア”、”インフラエンジニア”の3つに分担することができます。
フロントエンドエンジニア
実際にパソコンやスマートフォンのブラウザ上で、ユーザーが目にしたり操作するインタフェースの開発を担当するのがフロントエンドエンジニアです。
システム開発はもちろんのこと、デザイン力やセンスが問われる場合もあります。
バックエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアと比べて、ユーザーが目にすることのない部分、サーバーとのやりとりやデータベースなどの管理や構築を行うのがバックエンドエンジニアです。通販サイトであれば、会員のログインの認証や決済の処理などがこれにあたると言えます。
サーバーサイドエンジニアという言葉もありますが、同じものとして扱われることが多いです。
インフラエンジニア
インフラというと、ガス・水道・電気などを思い浮かべます。インフラ=Infrastructureとは”基盤”という意味の英単語です。IT業務における基盤とはネットワークやサーバーのことを表すことが多いですが、それらの設計や構築、日々の運用を行うのがインフラエンジニアの役割です。
基本的にWebサイトは365日24時間サービスを提供していますが、それらの監視や保守を行い、不具合やトラブルがあった際の対応も行います。
Webエンジニアの仕事内容
Webエンジニアの大まかな仕事内容は以下の通りです。
- 企画
- 要件定義
- 設計
- 開発
- テスト
- 運用(保守)
企画・要件定義・設計
どんなエンジニアも同じですが、まずはクライアントへのヒアリングからです。クライアントがどんなサービスやシステムを求めているのかを確認し、それをどのように実現するかを考えていき、予算や納期をもとに具体的な計画を立てていきます。
クライアントの企画担当者にITの知識があるとは限りません。Webエンジニアとしての技術的な知識はもちろん必要になりますし、コミュニケーション能力やビジネススキル、時にはマネジメントのスキルが問われることもあるでしょう。
開発・テスト
企画した内容をもとに実際にプログラミング・コーディングを行います。開発に使用される言語は業務により異なりますが、基本的には要件定義書や仕様書をもとに開発を行います。
開発が終わったあと、もしくは平行して、テストも行います。テスト用のサーバーなどを用い、操作に問題はないか、ほかのサービスとの連携はうまくとれるのかなどを検証していきます。
運用・保守
開発が終了してもエンジニアの仕事は終わりではありません。稼働しているサービスが停止してしまったり、不具合が発生しないかなどを監視しつつ、実際に異常があった際には対応をしなくてはなりません。
またサービスの利便性の向上や仕様の変更などで更新を行う必要があるかもしれませんし、継続してサービスを提供するうえでは運用業務や保守業務が大切になってきます。
Webエンジニアに必要なスキル
担当する業務などによって必要なスキルは変わってくるかもしれませんが、共通して必要なスキルの1つはやはり言語のスキルです。
具体的に使用される言語はフロントエンド・バックエンドで変わってきますし、業務によってもさまざまです。いくつかの言語を同時に使用することもあります。しかし、プログラミングの基礎知識や、何かひとつの言語でも使用した経験があれば新たな言語の習得もスムーズに行えると思います。
今回はフロントエンドエンジニア、バックエンドエンジニアのそれぞれで使われる代表的な言語を紹介します。
フロントエンドエンジニアが使用する言語
HTML
Hyper Text Markup Languagenoの略で、Webサイトの土台といえるマークアップ言語のひとつです。私たちがみているWebサイトの、時にテキストの部分はHTMLで作られているといってもよいでしょう。
HTMLはプログラミング言語ではありませんが、Webエンジニアには必須の知識といってもいいかもしれません。
CSS
Cascading Style Sheetsの略で、スタイルシートと呼ばれることもあります。HTMLがテキストに効果を与える言語であったのに対し、CSSは文書全体のレイアウトやデザインに影響を与える言語です。
JavaScript
HTMLやCSS書き換えたり、アニメーションや画像のスライドショーを表示したり、入力フォームを表示させたりなど、豊富な役割を持っています。
主にHTML、CSS、JavaScriptの組み合わせでWebサイトは成り立っています。
バックエンドエンジニアが使用する言語
PHP
多くのWebページで使用されるサーバー側のスクリプト言語です。HTMLで記述されたファイルと連携したり、PHPによってHTMLを生成することができるため、もっともWebサイト構築に適した言語といってもいいかもしれません。
構造がわかりやすく、これから学習を始める人にもおすすめできる言語です。
Python
AIの開発に使われることが多い言語ですが、計算の処理や統計処理に適したライブラリも多く、Webサイトでもよく使われる言語です。こちらも初心者向きであると言われています。
Java
汎用性の高い言語として知られており、Webサイトのみならず、スマートフォンのアプリケーションなど、さまざまな場面で使用されています。
動作する環境を選ばないのがJavaの大きな特徴で、ほかの言語に比べて昔かわ使われており、今でも主流のひとつと言ってもよい言語です。
おわりに
いかがだったでしょうか。Webエンジニアの仕事や役割、代表的な言語などを紹介しました。今回紹介したものはあくまでもおおまかなもので、実際の現場では違った流れで作業していたり、全く違う言語が使用されているかもしれません。
IT業界は日々成長を続け、特にWebエンジニアの需要は日々高まっています。未経験からでも学習次第で挑戦する機会もあるので、参考にしていただけると幸いです。