職務未就職者の気を付けるべき面接のポイント

新卒や第二新卒、フリーターといった、これから対企業で就職活動を考えている人にとって、面接は避けては通れません。大手企業に就職を目指している人は、長い書類選考の期間を経て、面接も一次、二次と順を追っていき、緊張の連続が待っています。誰でも失敗はしたくないでしょう。ここではそんな面接の気を付けるべきポイントをご紹介していきます。

人事担当者の思惑をそれぞれの立場で把握しておく

大手企業は面接における重点を新卒や第二新卒、フリーターによって分けています。新卒は完全に未就職者であるので、社会人のマナーやルールを覚えてもらうところから始まり、ある程度は面接や書類で不備があっても、人事担当者が直感的に将来的な資質を見出せれば、内定をもらえることがあります。

一方、第二新卒者は就職経験があるので一見有利に感じますが、言葉づかいや仕草など、面接での受け答えに関しては新卒者よりも厳しい観点が待っています。

フリーターに関しては新卒者と同じ目線で見てくれる担当者もいます。担当者は面接や書類で選考するのが仕事ですが、逆にいえば応募者を落とすことも仕事といえます。多くの応募者を不採用としている担当者は、就職難で仕方なくフリーターとなっている新卒者たちを見てきています。アルバイトで生計を立てながらもう一度チャンスをつかもうとしている若者に対して、不利益な視線をしない担当者も存在しています。

近年脚光を浴びている第二新卒

第二新卒を率先して採用している大手企業もあります。もちろん、例年のごとく新卒採用をしてはいるものの、急な退職なで将来の成長を促す人材を確保できないケースがあります。新卒者が退職した場合は、「人手が足りないから中途採用の即戦力」というわけにもいかず、将来における企業戦略を図ったうえで、同じ若年層でカバーすることを狙っています。

そこで白羽の矢が立つのは第二新卒です。当然ながらまだ即戦力にはなれないものの、第二新卒はある程度の社会人経験を備え、ビジネスマナーやルールを理解できています。さらに、中途採用にありがちな、前職の企業風土が身にしみておらず、「前職はこうだった」という固定概念がまだありません。人件費的には新卒と同等でいいともいえ、自社のカラーに染まりやすいことから、企業の思惑と一致することが多いのです。

面接の基本をおさらい

書類審査を通っても、面接で落とされてはムダな労力となってしまいます。ある程度は面接について勉強しているでしょうが、ここで面接の基本をおさらいしましょう。

時間厳守

これは至極当然のことです。正規社員だろうが、アルバイトだろうが、面接時間は人との約束の時間です。面接担当者の方も他に仕事があり、常に忙しい身です。時間を守れない人は重大な仕事も任すことができませんし、信用がおけないと判断されてしまいます。やむを得ない理由で遅刻する場合は、早めに会社に連絡を入れるように最低限の努力をしてください。

身だしなみに気を付ける

時間を守るのは当たり前ですが、身だしなみも同じくらい重要です。面接担当者は書類では分からない、人となりを知りたがっています。ネクタイやシャツは派手なものを避け、ピアスも極力外しておきましょう。個性を尊重する企業は増えていますが、一般常識で判断すると、仕事も覚えていない半人前の若者は他にやることがたくさんあるべきで、企業の担当者も個性が強すぎる人材は企業として扱いづらい面があるので、不採用になる確率は高くなります。内定をもらって、入社してから仕事で個性を出していくべきでしょう。

身だしなみにはもう一つ気をつけることがあります。それは靴です。担当者は靴を必ずといっていいほど見ています。面接をしている部屋に入室したときから、足元は最初に見ています。靴は必ずきれいなものを履き、紐が結ばれてないようなことは避けましょう。

身だしなみが悪いと、「仕事もきちんとこなせない」という評価を受けてしまいます。
 

はきはきと元気よく答える

やはり面接は緊張するものです。仕方ないこともありますが、どれだけ緊張していても、受け答えだけはしっかりと自分の言葉で伝えるようにしてください。特に大声を出さなくても大丈夫ですが、相手が聞き取りにくいようなボソボソとした声では、印象がかなり悪くなります。

場数を踏むことも大事ですが、ゆっくりでいいので、はきはきとしっかりとした口調で話すようにしましょう。好印象を与えることは間違いありません。

模範回答は避ける

面接で結構失敗しがちなことが、ありきたりの回答になることです。面接に対して十分に準備をしていることでしょう。企業の理念や業績、取引先など下調べは済んでいるはずです。本番の緊張を避けるために、予想される質問の受け答えを準備し過ぎていると、抽象的なことしか言えず、中身が少ない答えしか返せなくなってしまいます。

面接担当者に対しては、分からないことはきちんとその旨を返しておきます。その場で適当に考えても、百戦錬磨の面接官には通用しません。時に意地悪な質問をしてくる面接担当者もいますが、一呼吸おいて自分の言葉で返せるように、「自分は会社に入って何がしたいか」、「どうしたら貢献していけるか」「将来のビジョンを描いているか」ということくらいは自身で考えて話せるようになっておきましょう。

また、質問は必ずしてください。面接担当者から「最後にご質問はありますか」と聞かれます。ここで質問がないとかなりのマイナスイメージを持たれてしまいます。また、調べれば簡単に分かるような事案もNGです。

転職となる第二新卒の面接ポイント

第二新卒者は新卒者と違って転職となります。ここには大きな違いがあります。それは前職(現職)を退職した(する)理由が求められます。ただ嫌になったという理由は当然ながら通りません。今回もすぐに辞めてしまうのではないかという疑念を抱かれてしまいます。

そこで第二新卒者には「辞めた」ではなく、「変えた」という認識を持つことが大事となります。企業の志望動機に、前職(現)では出来なかったことを次に実現させたいという思いを伝えます。スキルアップにつながり、自己の成長と会社の発展に貢献したい旨が、退職する理由とマッチしていれば問題ありません。

新卒者は基本的に会社で働く希望があればいいですが、転職者は何がしたいかを問われます。

面接までいけばあと一歩

未就職者の就職活動は困難を極めています。景気が不透明ということもあり、企業が求めるニーズが年々厳しくなってきています。それでも書類選考が通り、面接までたどり着けば、あと一歩で内定の道が見えてきます。ここでご紹介した事案を元に、厳しい就職活動を乗り切りましょう。

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