エンジニアの転職で有利な資格とは?

以前は、資格を持っていても意味がないなど、否定的な意見が多かったエンジニアの資格ですが、最近ではスキルの多様化によって、資格の重要性も見直されてきた傾向にあるようです。
第二新卒のエンジニアが転職で有利な資格には、どのような資格があるでしょうか。本記事では、第二新卒のエンジニアが転職を考える時に有利な資格を調べてみました。

国家資格
・応用情報技術者
・ネットワークスペシャリスト
・プロジェクトマネージャ試験(PM)
ベンダー資格
・オラクルマスター
・オラクル資格認定制度 JavaSE8

国家資格

企業にとって、国家資格に対する信頼や評価が高い、応用が効くという点で、国家資格を保有は、第二新卒のエンジニアにとって、転職時に有利になります。
特に下記に搭載する資格は、どれも難易度が高く専門的な資格で、取得することで、第二新卒のエンジニアが転職する際に大きなメリットになります。

・応用情報技術者

応用情報技術者は経済産業省管轄の国家試験で、平成21年4月に大幅改正され、旧制度のソフトウェア開発技術者試験の後継資格として資格区分に追加されました。基本情報処理技術者試験の上位に位置付けされ、ワンランク上のITエンジニアとしてレベルアップするために、技術から管理、経営と、幅広い知識と応用力を試される試験です。
与えられた状況で、最適な選択・立案ができる人材として、企業の人材育成担当者の注目を集めています。
スキルフレームワークレベルは3とされていて、難関の部類で近年の合格率は約20.5%程度です。経験の浅いプログラマーやエンジニアは、独学よりもスクールに通って勉強するほうが早道になるでしょう。
受験者は、業務経験5~6年位の中堅のプログラマーやシステムエンジニアが中心ですが、情報処理技術者試験の受験資格は、年齢・学歴・経験年数など必要がなく、誰もが受験可能です。
応用情報技術者の資格取得者を採用している企業は、情報システム系・ソフトウェア系関連企業が中心で、実務経験があればこの資格だけで十分通用します。
また、応用情報技術者の試験に合格すると、資格手当や一時報酬金が支給する企業も多いようです。
第二新卒のエンジニアが転職する場合も、非常に有利になるといえます。難易度は高いですが、しっかりとした勉強をすることで、誰もが合格する可能性のある資格です。

・ネットワークスペシャリスト(NW)

ネットワークスペシャリストは、応用情報技術者資格と同様の国家試験で、高度情報処理技術者試験に分類される資格です。情報処理技術者試験における試験制度の共通キャリアスキルフレームワークのレベルは4とされていて合格率は約14%、ネットワーク関連の最難関資格です。
大規模で堅牢なネットワークシステムを構築して運用できるネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアなど、ネットワークの専門家を目指す第二新卒のエンジニアの人に最適な資格です。
ネットワークエンジニアは、需要に対して不足しており、他のIT系職種と比べて年収が高くなっています。ネットワークエンジニアは、年収も仕事の充実度も満足のいく職種です。

・プロジェクトマネージャ(PM)

プロジェクトマネージャは、応用情報技術者、ネットワークスペシャリストと同様の国家試験で、高度情報処理技術者試験に分類される資格です。合格率は12%前後で、情報処理技術者試験における試験制度の共通キャリアスキルフレームワークのレベルは4とされていて、難易度は非常に高いです。
プロジェクト遂行の責任者として、専門的な技術や知識だけではなく、プロジェクトの体制構築、運用管理、計画作成の実行取りまとめなど、システムに関する幅広い技術、知識、マネジメント能力を求められます。
様々な業種の企業において、プロジェクトマネージャの資格に対する評価が高く、第二新卒のエンジニアの転職にとって、資格取得によるメリットはかなり高くなります。難関ですが、是非挑戦してほしい資格の一つです。

ベンダー資格

ベンダー資格は、IT関連製品を製造販売する企業が自社開発した製品についてユーザーが操作や管理の技術を満たしていることを認定する民間の資格制度です。
資格取得者が増加しているため、ベンダー資格の効果を活用するには、その資格の上位の資格を取得しなければ、評価価値が上がらなくなっています。
下記の2つの資格は国内トップシェアのオラクルの認定資格で、どちらも高い評価を受けている資格です。
これらの資格を取得すると、第二新卒のエンジニアが転職する際に、企業側に自分のポテンシャルの高さを説得する大きな材料になるでしょう。

・オラクルマスター

オラクルマスターとは、日本オラクル社が定めるオラクルデータベースを扱う技術力を認定する試験です。
難易度は4段階あり、Bronze、Silver、Gold、Platinumの順に難易度が高くなり、順番にステップアップしながら取得していきます。Silver以降の認定を受けると、Oracle Certification Programによる認定が与えられます。
オラクル製品は、日本国内トップシェアを誇るため知名度が高く、データベースを扱えるという技術の裏付けがあるということで、非常に高い評価を受けています。
実際にデータベースを構築したり、SQLを実行した経験のない場合は、難易度の低いBronzeを習得するのもかなり難しいようです。しかし、データベース管理の経験がある場合は、比較的容易に合格できるようです。
オラクルマスターには、対応するオラクルデータベースのバージョンがあるため、バージョンアップに対応するため、新機能の確認などの移行試験があります。
オラクルマスターを取得することで、データベースを扱った継続的で規模の大きな案件に関わることが可能で、安定した収入が期待できます。
データベースのエンジニアは、今後ビッグデータ時代に欠かせない職種として、様々な場で需要が高まるでしょう。

・オラクル資格認定制度 JavaSE

Javaは世界中で多く使われているプログラミング言語で、新しい言語が生み出されてきた今でも、Javaで作られたシステムは非常に多くあります。
そのため、Javaでプログラミングできる技術者や開発者の求人は、他の言語と比べて突出して多くなっています。
JavaSEは、Javaを提供しているオラクス社の資格なので信頼度が高く、プログラミングの資格の中で最も重要な資格です。
JavaSEの中には、Bronze、Silver、Goldの3種類があり、順に難易度が上がっていきます。一番難易度の高いGoldでも、独学で取得することが可能です。
転職を視野に入れている第二新卒のエンジニアにとって、アピールポイントの一つとして、活用することができるでしょう。

このような資格を取得した場合、面接で効果的にアピールするためには、どのような目的でその資格を取得したのか、その資格を今後そのようにキャリアアップに役立てたいのかをしっかり説明することが重要になるでしょう。

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