AWS Cloud Mapとは

AWS Cloud Mapとは?

近年、たくさんのサービスがリリースされていますが、AWS Cloud Mapという言葉をよく聞く人も多いでしょう。しかしどのようなサービスなのか知らない人も多いと思います。今回AWS Cloud Mapについて紹介します。まずはじめにAWS Cloud Mapの主な概要について説明し、特徴や Amazon Route 53との違い、使用するうえでのメリット等についてお話しします

AWS Cloud Mapの主な概要

AWS Cloud Map は、シンプルにいうとクラウドリソースに使用者が任意の名前をつけて、迅速にみつけるための仕組みです。以前は、手動ですべてのリソースの名前と場所をアプリケーションコード内部で管理する必要がありました。インフラストラクチャのリソース数が増加すること、またはマイクロサービスの数がトラフィックによって動的にスケールアップまたはスケールダウンするにつれ、この作業は時間がかかりエラーが起こりやすくなりました。そのため追加のソフトウェアやインフラストラクチャをインストールしたりすることでエラー対策等をしながら管理したりする必要がありました。しかしAWS Cloud Map により、データベース、キュー、マイクロサービス、カスタム名を持つその他クラウドリソースなどのアプリケーションリソースを登録できます。AWS Cloud Map はリソースの状態を継続的にチェックして、確実に常にその場所が最新のものとなるようにします。アプリケーションは、アプリケーションバージョンとデプロイ環境に基づき、必要なリソースの場所を登録するクエリを実行することが可能になります。

AWS Cloud Mapの特徴

 

AWS Cloud Mapの一番の特徴はAPI コール、DNSクエリを介してリソースを検出できることです。AWS Cloud Mapでは、APIコールなどとDNSクエリを介して、アプリケーションでどのようなウェブサービスも検出することが可能です。さらにAWS Cloud MapはDNSをを介して、IPv4、IPv6、IPアドレスのいずれかを使用するIPアドレス並びにポート番号からそのリソースの場所を取得し、検出APIを使用するとAWS Cloud MapはIPアドレスとポート番号だけでなく、URL、ARNを返すことができる。また、シンプルなサービスネーミング、カスタム属性の割り当て、アクセスコントロール、自動ヘルスチェック。AWS Container Serviceとの密接な統合、敏速な変更の伝播、完全マネージド型と複数の特徴があります。

 

Amazon Route 53 Auto Namingとの違い

Amazon Route 53 Auto Namingは、DNS およびサポートされている IP ベースのリソースでのみ、サービス名の管理を自動化します。AWS Cloud Mapは、IP、URLなどによって表されるリソース等のサービスレジストリを提供しAmazon Route 53 Auto Naming APIを拡張して、変更が迅速に適応されるためのAPI ベースの検出メカニズムと、属性を使用して検出されたリソースを絞り込む機能を提供している。つまりAmazon Route 53 Auto Naming の既存のすべてのリソースはAWS Cloud Mapに動的にアップグレードされ、API ベースでの検出を可能に、迅速に使用可能になる。

AWS Cloud Mapを使用するメリット

 

AWS Cloud Mapを使用する上で最も大きなメリットはアプリケーションの可用性を向上させ、さらに使用している開発者の生産性を向上させることができる点でしょう。AWS Cloud Mapはアプリケーションのコンポーネントをすべての状態を継続的にモニタリングし、サービスが追加または削除されると、その場所を動的に更新します。また、あらかじめ設定した自分の好きな名前で、全てのAWSリソースに対してアクセスすることができ、これによって使用者はリソース名や場所の情報を常に確認する必要がなくなり、コード内部に直接変更する手間がなくなります。

AWS Cloud Mapが返却するDNSとHTTPSの違いについて

DNS クエリはIPアドレス、IPv4またはIPv6、ポートの組み合わせやCNAMAを返却しますがHTTPSのAPIベースではURL、ARN、IP、IPポート等の使用者の任意の全てを値を返却することが可能である。APIベースのクエリでは、アプリ側での使用者のAPI実行が必要になります。

利用料金について

AWS Cloud Mapを利用するにあたり必要な料金は、0.10USD/登録されたリソース (EC2 インスタンスなど)/月 Amazon ECS サービス検出を通して登録されたすべてのリソースは無料です。
 検索リクエスト料金は1.00USD/100 万件のディスカバリ API コールまたオプション料金加えて、 Amazon Route 53 DNSでは IP ベースのリソースの登録を選択でき、オプションの Amazon Route 53 ヘルスチェックを利用できます。

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