初心者向け!Amazon Webとは!?
はじめに
この記事に興味を持って下さりありがとうございます。突然ですが、あなたはAmazon Webという言葉を聞いたことがありますか?今回、Amazon Webとは何か?どんな事が可能で、利用することでどんなメリットがあるのか?等を記述していきます。また、少し難しい専門用語は先頭に(※)をつけ、意味は各パートの一番下に記述していますので参考にしていただければと思います。
Amazon Webについて
概要
Amazon Web Service略してAWSと呼ばれることが多いです。Amazonによる(※)クラウドプラットフォームのことで、世界で最も広く使われています。コンピューティング、ストレージ、データベースからVR、人工衛星に関するサービスまで様々な製品を取り扱っています。
主な顧客はシェル石油やエクスペディア、日本の企業ではNTTdocomoや任天堂、パナソニックにANA、更にスシローなどが有名です。また、2019年には(※)Gartner Researchによる(※)IaaS部門において「リーダー」に位置付けられました。同じリーダー枠にはMicrosoft、Googleがあり、ニッチ枠にはAlibaba Cloud、Oracle、IBMがあります。
専門用語説明
・クラウドプラットフォーム
クラウド型プラットフォームとも言い、アプリケーションの実行やデータが保存される基盤をWEB上で展開しているものです。iCloudやGoogle Driveが有名です。
・Gartner Research(ガートナー・リサーチ)
世界有数のリサーチ、アドバイザー企業です。
・IaaS
Infrastructure as a Serviceの頭文字を取ってIaaS(アイアース)と言い、インフラ(基盤・土台)をインターネット経由でサービスを受ける事です。
Amazon Webの魅力
ここではAmazon Webの魅力、世界中で利用されている理由をご紹介いたします。
機能が豊富
第一に機能の豊富なところが強みです。世界中のデータセンターから175以上のフル機能サービスを提供しており、そのサービス内には更に多くの機能を備えています。また、様々な種類のアプリケーション専用に設計された幅広いデータベースを提供しているため、ジョブに最適なツールを選択することによってコスト削減や、顧客にとって適切な機能、能力を得ることが出来ます。
安心できるセキュリティ
第二にセキュリティ面が強みです。顧客のデータを保存する117のサービス全てがデータを暗号化する機能を提供しています。そのため、軍隊やグローバル銀行などの機密性の高い組織のセキュリティ要件をも満たしており、安心して使えるサービスと言えるでしょう。
適応性
第三に長年の経験と最大級の(※)コミュニティから成る適応能力が強みです。クラウド業界では13年以上(設立2006年)のキャリアを持っている上に、世界中に何百万もの顧客と数万のパートナーを有しています。パートナーネットワークには、Amazon Webのサービスを専門とする(※)システムインテグレーターと、(※)独立系ソフトウェアベンダーが含まれており、様々なユースケースに対応できます。
専門用語説明
・コミュニティ
共通の意識を持った集まり、仲間のことです。
・システムインテグレーター(System Integrator)
情報システムの企画、構築、運用などの業務システムを請け負う情報通信業者のことで、エスアイア(SIer)と呼ばれることが一般的です。
・独立系ソフトウェアベンダー
ソフトウェアの開発・販売会社の一つで、コンピューターメーカーやOSメーカーの傘下にない独立した企業のことです。
Amazon Webの注意点
先ほどは利点、魅力をご紹介しましたが、こちらでは利用するにあたって注意しなければならないことをご紹介します。
サービスが多すぎる
これは利点とも捉えられるのですが、Amazon Webはとにかくサービス、そしてその中の機能が豊富です。自分の会社にはどんなサービスが必要か、開発にはどんな機能が適しているかなど目的が確定していたとしても混乱することもあるのでは無いでしょうか。そうならないためにはAmazon Webの担当者との要望のすり合わせが重要です。
ランニングコストがかかる
従量制の料金システムを選択すると、前もって予測して準備をしておく必要が無いので、初期費用こそ安く済みます。しかし大規模なシステムを維持していくとなるとオプションを追加しなくてはならないこともあり結局、定額制のシステムの方が安く済んだということもあり得ます。
料金について
Amazon Webには上記でも触れた従量制度のほかに利用者にお得に利用してもらう工夫をしています。
前払いでお得
(※)Amazon EC2や(※)Amazon RDSのような特定のサービスには前払いの金額が多ければ多いほど割引が利くようになっております。嬉しいことに、前払いなしでも少額の割引が受けられるので、浮いたお金を他のプロジェクトに回すことも出来ます。
使えば使うほどお得
(※)ボリュームディスカウントを受けることができ、使用量が増えれば増えるほど節約出来ます。EC2等からデータの転送(アウト)のサービス価格は階層化されており、使用するほどギガバイトあたりの料金が安くなるからです。ちなみにデータ転送(イン)は無料です。
専門用語説明
・EC2
Amazonが提供するクラウド上でのコンピューティングシステムのことで、データのやり取りが出来ます。
・RDS
表形式データベースのことです。SQL ServerやProsgreSQLが有名です。
・ボリュームディスカウント
たくさん買って(使って)くれたら値引きしますよ、という意味です。
さいごに
最後まで読んで頂きありがとうございます。いかがだったでしょうか?私はAmazonと言えば、オンラインショップというイメージが強かったうえ、Googleのアプリケーションのほうがクラウドにおいて馴染みがあったので、Amazonがクラウド業界でトップを走っていると知り、驚きました。
これは余談なのですが、Amazon Webのデータセンターは現在24拠点あり、そのうち1拠点を東京が有しているのですが、近々大阪にも出来る予定です。一国に複数拠点を持っているのはアメリカと中国の2か国だけで、そこに近々日本が参入するのです。日本という国は地図上では本当に小さな島国です。そんな小さな島国が二つの大国と肩を並べているように思えて私は日本国民として大変誇らしい気持ちになりました。Amazon Webとは何なのか、ご理解頂けたら幸いです。