Amazon Pinpointとは?わかりやすく解説!低コストでプッシュ通知を実現しよう!

アプリやWebサービスを運用していると、反応の高いユーザーに向けて効率よく告知をし、サービスを提供したいと考えると思います。でもその告知や通知の方法について、効率よくできているかは永遠のテーマだと思います。そこでこの記事では低コストで通知を提供でき、なおかつ、かゆいところに手が届くサービスを提供しているAmazon Pinpointについてわかりやすく解説していきます。

Amazon Pinpointとは?

Amazon Pinpointとは何か簡単に説明すると、ユーザーの動向を分析し、そのユーザーをセグメントに分け、対象のユーザーに向けて個別通知が可能というAWSのサービスです。例えばこんなふうに使います。

動画配信サービスを運営していて、ハードロックを聴く東京都在住の30代女性に向けて、「近日、ハードロックグループ○○の限定イベントが開催!優先チケット予約受付中!」といったことを通知することができます。これはあくまでも例えですが、このようにターゲットを想定し、セグメントを分けることで効果の高い告知を打てるようになるということです。

さらに、Amazon Pinpointは通知を送った後のユーザーの行動分析も可能となっています。配信数から開封率、どれだけクリックされたかなど、分析することができます。この分析結果をもとに、さらに効果の高い通知を配信することができるようになるということです。

マーケティング担当者のやりたいことが実現できるのがAmazon Pinpointです。そのため、マーケティング担当者とエンジニアの間で軋轢が生まれるようなこともなくなるでしょう。

Amazon Pinpointはプッシュ通知だけじゃない

Amazon Pinpointに具体例を用いて解説しましたが、実はプッシュ通知以外にもメールやSMS、SNSなどに通知・配信することが可能です。

運営側からすると、プッシュ通知を利用したいという方も多いでしょう。しかし、ユーザーの視点に立つと、プッシュ通知が多いととても煩わしく感じることはないでしょうか?
私はユーザーとしてはプッシュ通知があまり好きではないため、基本的には通知をOFFにしています。重要な情報や欲しい情報だけに限定してプッシュ通知の設定をONにしています。私のようにプッシュ通知を嫌うユーザーも一定数は存在しているでしょう。

そういった場合は、プッシュ通知ではなく、メールやSMSで配信することも考えられる手段になると思いますが、Amazon Pinpointではそれも可能になります。

ターゲットやセグメント、配信時間や内容によって通知する方法を変えることも可能です。また、Amazon Pinpointの良いところはユーザーのローカルタイムで配信されるという点です。これはあらかじめ配信時間を決めていた場合になりますが、「20時に配信」と設定している場合、海外にいる方には、現地の時間の20時に配信されるようになります。仮にローカルタイムで配信されない場合、日本時間では20時に配信されても、時差によって現地では夜中の4時に配信されてしまうといったことになります。夜中に通知が来て起こされることほど辛いことはありません。

Amazon Pinpointの料金は低コスト?

Amazon Pinpointはここまで便利に使えるためコストがかかりそうと思われるかもしれませんが、そこは天下のAmazonです。低コストで利用可能です。


このようにAWSのサービスではお決まりの従量課金制となっています。さらに無料利用分もついているので、コストは大幅に削減できるのではないでしょうか。

たとえば、プッシュ通知の料金を見ていきましょう。無料利用枠が100万件あるので、1,000,001件目から料金が発生します。

平日の毎日12時に50万人のユーザーにプッシュ通知を配信するとします。

平日が20日間あるとして、(50万人 × 20日 – 100万件(無料枠)) × 0.000001USD = 9USD

となります。1USDを107円で計算すると月間963円のコストしかかからない計算になります。

プッシュ通知だけの場合だとこれくらいの料金コストで収まるということです。他の通知・配信方法を利用してもそれほどコストはかからないでしょう。

やはり従量課金制という点は小規模のサービスで利用する際には非常にポイントが高いのではないでしょうか。

まとめ

Amazon Pinpointとは?という疑問について具体的な例を交えて解説してきました。事業やサービスの拡大を検討されている方、ユーザーへのセグメントと通知、分析を同時にしたい方にはAmazon Pinpointは有益なサービスだと思います。無料利用枠もあるので、お試しで利用してみるのもありではないでしょうか。

ぜひこの機会にAmazon Pinpointを導入してみてはいかかでしょうか。

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