AWS:S3とCloudtrail

AWSにて重要な要素となるS3とCloudTrailについて調べました

AWSにはクラウド経由でサーバーをレンタルしてくれるEC2サービスがあります。こちらを使用することでサーバー構築における、機材やネットワークの配置や物理的メンテナンスから開放されることができます。また支払いも従量課金制を取り入れているため、初期費用を必要としない、使用した分のみの支払いが発生するという特徴があります。AWSサービスは上手に利用することで効率性を向上させてくれます。
今回はEC2に関係してくるサービスである、S3とCloudTrailに着目しました。EC2はクラウド型サーバーの本体であり重要な部分ですが、これだけでは不十分と言えます。EC2に必須となるサービスを知ることがサーバー運用には必要です。
S3はストレージを提供してくれるサービスです。サーバーの大きな役割は、リクエスト・レスポンス反応をすることと、その際に使われるデータです。データを管理し続けるS3はある意味サーバーの中枢であるため、理解を深めることが重要です。
CloudTrailはS3やLambdaにログを送ることができます。S3にログを貯めこむことでサーバーに対するアクションの記録を取ることができます。サーバーを管理する上で、後追いによって問題の追求・解決できる機能は必須と言えるため、とても重要な機能です。
これら2つの内容を調べることで、サーバー運用に必要となる知識を得ることを目的としています。

S3について

S3はクラウドで提供されるオブジェクトストレージサービスです。データ処理機能も持っており、必要に応じて他サービスに連携させることも可能です。使用容量によって課金料金が増えるため注意は必要ですが、容量制限は設けられていないサービスのため事前の使用量見積もりをする必要なく利用を開始できます。

用途によってストレージクラスを選ぶ

S3は用途によってストレージを選ぶことができます。ストレージごとに料金や特徴が異なっています。注意点としては、運用するサーバーの特徴に合ったストレージを選択する必要があることです。AWSは基本的に従量課金サービスのため不用意に堅牢・余裕のある構成にすると継続コストが増大する恐れがあります。S3には定期的にストレージクラスを移動させるライフサイクルポリシー機能があるためこちらを活用することで、時間の経過と共にアクセス頻度の低下するオブジェクトを低コストなストレージクラスに移動させることは可能です。ただしこの機能を利用する場合もオブジェクトの特徴を掴んだうえで利用する必要があります。サーバー・オブジェクトの特徴を事前に掴んでおくことが重要です。

ストレージクラスを選ぶことは料金を選ぶことと同義

S3の耐久性は特殊なものを除き、イレブンナイン(99.999999999%)です。基本的に耐久性を考慮し選択する必要はありません。その他の要素で選ぶことになります。

S3 標準を基準に選んでいく

S3 標準はその名の通り標準的なストレージクラスとなります。気にする部分が少なく使用量分を支払うシンプルなクラスです。これを基準にすることで他のストレージクラスを理解しやすくなります。

S3 Intelligent-TieringはS3 標準を基本に考えることができるストレージクラスです。アクセス頻度の低いオブジェクトを自動で低頻度階層へ移動してくれるため容量の管理料金を抑えてくれます。アクセス頻度が高い、または新規オブジェクトは高頻度階層で管理されることになります。これはS3 標準で管理した場合と同等な課金が課されている状態です。オブジェクトはモニタリングされており、30日間アクセスがない場合低頻度階層へ移動されます。低頻度階層の場合、容量に対しての課金額を抑えることができます。選別を自動で行ってくれるため、継続的なコスト削減に対しての手間を抑えることができます。
注意点として、最小ストレージ期間が設けられていること、モニタリングに対して課金されていることがあげられます。オブジェクトに対しての初期費用・継続費用がかかる点がS3 標準と異なります。低頻度オブジェクトが頻発する可能性が考えられる場合、S3 標準と比較・検討することが必要です。

アクセス頻度が低い場合のストレージクラスは多岐に渡ります。基本的に保存容量に対しての課金額はS3 標準と比較して割安ですが、オブジェクトに対しての最小キャパシティー料金や最小ストレージ期間、取り出し料金など条件が課されています。保存料金の安さだけで選択するのではなく、用途に合った使用を検討することが求められます。

CloudTrailについて

CloudTrailはログ機能のことを指します。ログを追跡することにより問題の原因を探る手立てになるため、サーバー管理にはなくてはならない機能と言えます。
特徴として、何も設定していないデフォルト状態でもログ取得はONになっています。しかしONになっている機能は一部に限られ、データ操作などに対しては手動で行う必要があります。
この際に、S3に作成する場合バケットを用意する必要があります。またログの取得に対して課金される対象があります。CloudTrailでログを利用・活用する場合料金がかかる可能性が高いことを留意することが必要です。

まとめ

今回調べてわかったことはAWSを利用する場合サービスと料金を分けて考えずに、料金を構築する要因の一つにすることが重要だということです。従量課金なので未来予測が必要になるためデータのアクセス頻度や、必要なログ情報の見極めなど現時点でわかることを洗い出したうえで、サーバー構築することがコスト圧迫を抑える要因と言えます。AWSはクラウドという特性上微調整は利きますが、大きく変更させることは実際的には難しいことが予測されます。必要情報を洗い出すためにもS3やCloudTrailをはじめ、必要なサービスについての知識をあらかじめ得ておくことが重要です。

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