【VPS】Amazon Lightsailとは?

はじめに

本記事では、AWS(Amazon Web Services)が提供しているVPSサービス、”Lightsail”についてご紹介していきたいと思います。AWSというと、専門的な知識がないと難しいというようなイメージが多いかと思いますが、今回のLightsailは比較的専門的知識がない方でも手を付けやすいサービスであります。このサービスの特徴を紹介する本記事を参考にしていただければ幸いです。

Lightsailとは?

概要

Lightsailとは、AWS(Amazon Web Services)が提供しているVPS(仮想プライベートサーバー)サービスです。ターゲットとしているのは、小規模でのビジネスを目的とするケースや学生、他にも安価で手軽にWebアプリケーションを構築したいという方で、比較的簡単に使えるような内容になっています。

Lightsailの使用に適しているもの

例えばシンプルなウェブアプリケーションや、業務ソフトウェア、開発環境やテスト環境、検証環境などといった使い方に適しています。また多くのサイトなどで取り上げられ注目されているのは、WordPressでブログを作る際のサーバーとしての使用目的です。WordPressは誰でも簡単にブログやホームページを作ることができますが、これをはじめるにはサーバーが必要になります。Lightsailと使えば、約3分程度でサーバーを用意することができ、また比較的安価であるため、魅力と捉えられていることが多いようです。

それではこれよりはLightsailの特徴についてみていきましょう。

Lightsailの特徴について

・料金が分かりやすい

月額での固定料金のため、料金形態が分かりやすく予算が立てやすいです。Lightsailとよく比較をされるのが同AWSで提供されているEC2ですが、こちらは従量課金制であるため、コストを細かく設定することができる反面、使ったら使った分だけ支払う必要があります。それに比べ、Lightsailは月額の固定料金になるため、かなり分かりやすく、気軽に使ってみたいと挑戦する方でも安心してはじめやすいです。

・低価格である

AWSの公式サイトでも謳っていますが、Lightsailは512MBプランで月額3.5ドル(USD)からと、とても低価格で利用することができます。月々約420円からはじめられるとなるととても魅力的な価格だと言えるでしょう。またこれが月額なわけですから、どれだけ稼働させようが同じ料金、定額になるためかなり安心です。また、最初の1か月間はお試し期間として無料で利用することができます。

・静的IP(固定IP)アドレスの使用が標準提供

一般的に、静的IPを取得するとなると別で料金がかかるイメージがあるかと思います。Lightsailはこれが標準で付いているため、ちゃんとしたWebサイトのように運用したいケースなどでは簡単に静的IPアドレスの取得が可能です。

・簡単なサーバー作成

サーバー作成にあたり、あらかじめカスタムとして用意されているLinuxやWindows ServerなどのOSから、WordPress、Ubuntu、Node.jsなどのオペレーティングシステムやアプリケーションテンプレートをワンクリックで備え付けることができます。それらを選択する作業だけで簡単にサーバーを作れてしまうので、専門知識のない方でも比較的とっつきやすい方法であると言えます。

・ファイアウォール機能

ファイアウォールとは、サーバーの通信境界地点で不正と判断されるデータが通らないか監視し、外部ネットワークからの万が一の攻撃を防止してくれる機能です。これにより、別途細かな制限をかけたりすることなく安全性を高めることができる事が特徴でもあります。

・自動スナップショット機能

スナップショットというのは、インスタンスの状態を保存できる機能、いわゆるバックアップのようなものです。Lightsailではスナップショットを手動でも行うことができますが、自動で毎日の予定に組み込むこともできます。最新のスナップショットは7枚まで保存しておくことができ履歴として後に確認する事も可能です。また、スナップショットをもとに新たなインスタンスとして複製版を作ることも可能です。ただ、こちらの機能は有料になります(有効にするのは無料だが、実際に使用した分は課金対象になります)。

Lightsailのデメリット

ある程度決められた機能がパッケージで提供されているため、細かな仕様をカスタマイズするようなタイプではありません。初期段階で簡単にサーバーを作ることができる一方で、設定できる項目が多くないなど、自由度や柔軟性の面では低いです。大規模で多くのケースを想定した細かな設定を必要とする用途としては向かないでしょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。AWSには様々なサービスが提供されていますが、それぞれのサービスの機能や特徴を知ることで、より目的に合った効率的かつコストに見合ったものを選ぶことができます。この記事をもとにLightsailについて少しでも参考にしていただければ幸いです。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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