AWSのWorkSpacesを無料で利用する方法

はじめに

昨今の情勢から、リモートワークを行うようになった会社がたくさんあります。そのような場合に、AWS で配信されている製品の1つのAmazon WorkSpaces があるとより良くテレワークを行えるようになると思います。本記事ではAmazon WorkSpaces を使うにあたって、無料で行える点や方法について詳しく説明を行っていきます。

Amazon WorkSpaces とは

ここでは、Amazon WorkSpaces とはどのようなものかを説明して行きます。Amazon WorkSpaces はマネージド型のデスクトップソリューションで、リモートワークを行う際にセキュリティを確保するのに適している環境となっています。使用OSは、Windows かLinux の2種類で、どちらかを使うことでデスクトップをセットアップすることが出来ます。これによって、デスクトップの提供を簡素化やコスト削減、データを安全に保管することが可能となります。

Amazon WorkSpaces を無料で使用する方法

ここまでAmazon WorkSpaces について簡単に説明を行ってきましたが、ここからは無料で使用する方法や条件について詳しく説明していきます。現状、新型コロナ対策として本来の無料利用枠とは別に提供しているプランがありますが、まずは普段使用できる無料利用枠について説明していきます。

通常期間での無料利用枠

まず、通常期間でのAmazon WorkSpaces の無料利用枠を受けるには、最初にWorkSpace を作成してから2ヶ月間が有効範囲となっています。この条件に当てはまらないと無料で受けれないので注意して下さい。では、どのような内容が受けれるのかを説明していきます。この無料利用枠では、Windows スタンダードバンドルを受けることが出来、ルートボリュームは80GB、ユーザーボリュームは50GBで、AutoStopモードで行うことで1ヶ月あたりの合計で最大40時間分を利用できます。CPUは2vCP、メモリは4GiBでWorkSpaces の数は2つ利用することができ、使用できるWindowsも「Windows 10」と「Windows 7」から選ぶことが出来るので、無料で利用する分には丁度いい内容となっています。

新型コロナ対策期間での無料利用枠(2020年9月30日まで)

こちらは、新型コロナ対策として使用できるバンドルが増えた無料利用枠となっています。通常期間での無料利用枠よりも性能がいいものを使えますが、期限が設定されているため(現在だと2020年9月30日まで)その点に注意して下さい。使える内容についてですが、こちらは4種類から選んで設定することが出来ます。

1つ目はWindowsスタンダードバンドルです。こちらは、上で紹介した通常期間での無料利用枠のWindowsスタンダードバンドルと性能は同じとなっています。ですが相違点といて、使えるWorkSpacesの数が最大50に増えており、利用時間もAutoStopモードで月合計最大10,000時間利用することが可能です。

2つ目はWindowsパフォーマンスバンドルです。こちらは、ルートボリュームは80GBと変わりませんが、ユーザボリュームは100GBと増えています。メモリも7.5GiBで、Windowsスタンダードバンドルよりも性能は向上しています。ですが、利用時間はAutoStopモードで月合計最大200時間となっており、WorkSpaces数も1なのでその点には注意が必要となります。

3つ目はWindowsバリューバンドルです。こちらは、ルートボリュームは80GBですが、ユーザーボリュームは10GB、メモリも2GiBと、バリューの名の通り他よりも性能が抑えられているバージョンとなっています。使えるWorkSpacesの数も1で、利用時間もAutoStopモードで月合計最大200時間となっているので、無料期間内であれば他のバージョンを使うほうが良いでしょう。

4つ目はLinuxスタンダードバンドルです。こちらはLinux環境を無料で使いたい際に利用できるプランです。ルートボリュームは80GB、ユーザーボリュームは50GB、メモリは4GiB、利用できるWorkSpaces数は最大50と、基本的にWindowsスタンダードバンドルと性能は同じとなっています。ですが、利用時間はAutoStopモードで月合計最大400時間となっているので、そこにだけ注意が必要です。

まとめ

ここまでAWSのAmazon WorkSpaces を無料で利用できる方法と条件について詳しく説明してきました。これからの時代、以前よりもリモートワークでの仕事が増えてくると思います。そのような際に、このAmazon WorkSpaces を活用することで、リモートワークをより良くかつ迅速に使用することが可能となります。構築するのもとても簡単な設計となっているので、ぜひこの機会に使用してみることをおすすめします。

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