AWSについてどうように学習していけば良いか

クラウドサービスの普及

近年インターネットの発達により、ありとあらゆるものごとがクラウド上で行えるようになりました。これはクラウドサービスが著しく市場を伸ばしていることが理由の一つで、現在では仮想サーバーやデータベース、ストレージなども実際に機器などを準備、設置しなくてもインターネット上で利用できます。特にAmazon、Microsoftはハイパフォーマンスで豊富な種類のクラウドサービスを提供していて、AmazonはAWS、MicrosoftはAzureというサービスを提供しています。

特にAmazonが提供しているAWSは大手企業でも導入が進んでいます。日本でも大変需要が高まって、今や企業システムで何らかのクラウドサービスを利用するのは当たり前の時代になりつつあります。既存のオンプレミスのサーバーをAWSのクラウド上のサーバーに移行するといった仕事の案件も増えているのでAWSについて学習したい、という方も増えているようです。そういった場合、どういった学習をすればよいのか、という方も多いと思いますのでこの記事ではAWSの学習の流れついて紹介していきたいと思います。

AWSの学習、まず何をするべきか

学習を開始する前にクラウドのメリットや、AWSでどのようなことができるのか、ということを理解しておいた方が良いです。何故AWSの需要が高まっていて、ビジネスでの活用法やビジネスにもたらす効果を理解することで実用的な知識を学べるようになります。

また、AWSでは100を超えるサービスを提供しているのでそれを全て理解しようとするのはあまり効率がよいと言えません。ある程度の全体像を把握できたら、需要が高いサービスに絞って学習を深めていった方が良いでしょう。

クラウドのメリット

クラウドのメリットについて紹介していきます。
そもそも何故クラウド化の需要が高まってきているのかというと一つに先にも記述したようにサーバーなどの機器を準備、設置しなくてもよくなるので、管理負荷やコスト削減が期待できることです。

社内にサーバを置くとなると、サーバそのものの購入と維持が負担となりますし、税理上の資産管理もしていかなくてはなりませんが、クラウドを利用することでそれらをしなくても済むようになるので、初期導入コストが安価に済ませることができるようになります。

また、クラウドのメリットとして最新のセキュリティ環境で安定運用を実現できるということが挙げられます。自社内設備の方が情報漏えいを防ぐためには常に最新のセキュリティ環境を維持するための担当者とコストが必要になります。しかし、クラウドを利用することで大切なデータは設備の整ったサーバやデータセンターなどで運用され、最新のウイルス対策を施した対応をしてもらえるので最新のセキュリティ環境を得ることが可能になります。

AWSでどのようなことができるのか

では、次にAWSではどのようなことができるのかとそれが可能になるAWSのサービスについて紹介していきたいと思います。

Webサイト・Webサービスの構築・運用

Amazon EC2というサービスでは仮想サーバーを構築し運用することができます。WindowsやLinuxといったOSを選択できたり、Core数やメモリ内容ごとにサービスを選択できます。様々なカスタマイズが可能で適切なサーバーを使った分だけ料金を払えば良い従量課金のサービスです。

データのバックアップ・災害対策

Amazon S3というサービスではデータのバックアップや復元、分析などに活用できたり、インターネットを経由してさまざまなデータを保存することができます。

ビッグデータの蓄積・分析・運用

企業では顧客情報や製品情報など膨大なデータを扱いますが、そのデータの蓄積から分析、運用までを、いくつかのサービスを併用して実現できます。
Amazon EMRというサービスではビッグデータの分析処理に優れたサービスで、機械学習、データ変換(ELT)などによる解析まで可能です。

基幹・業務システムの構築

AWSは、顧客管理や販売管理、給与計算といった基幹・業務システムの構築などもできます。業務システムをAWSに移行した結果運用管理がとてもスムーズになったという企業もあるそうです。

統合開発環境(IDE)の構築

Amazon Cloud9を使うことでGoogle ChromeやSafari、Firefoxといった各種ブラウザ上で動く、快適な統合開発環境を構築できます。40以上のプログラミング言語をサポートしているので開発環境が比較的に整っている状態でプログラミングを行うことができます。

AWS学習流れまとめ

以上のようなことをAWSを利用することでできるようになります。これらの中から、自身の環境に役に立ちそうなサービスを選択し、学習していったほうが良いでしょう。

また、AWS認定資格という体系的に学習することで、それぞれのキャリアに必要な知識とスキルが修得できるように設計されている資格もあります。
AWS認定試験はAWSに関する知識・スキルを測るための試験で、役割別認定資格と専門知識認定資格2つのタイプがあります。受験料金は3万円近くかかるので気軽に受けれるような試験ではないですが、こちらにそって学習し資格を習得することで理解を深めるという方法もあります。

この記事ではAWSについてざっくりとした説明しかできていませんが、実際にはそれぞれの分野でさらに細かくサービスが分けられているので、AWSについての知識を業務にどのように役立てるのか、という部分を見失わず、学習を深めていきましょう

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