AWS Fargateについて

AWS Fargateとは？

エンジニア関係の職業の方は知っている方も多いと思いますが、 知らない方もAWS Fargate という言葉をよく聞く人も多いでしょう。今回まずはじめにAWS Fargate 主な概要をを説明し、AWS Fargate を使用するメリットや詳しい情報についてを紹介します。
 

AWS Fargateとは？

AWS Fargate は、Amazon Elastic Container Service (ECS) と Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS) の両方で動作するサーバーレスコンピューティングエンジンです。Fargate によりアプリケーションの構築に集中しやすくなります。Fargate ではサーバーのプロビジョニングと管理が不要となり、アプリケーションごとにリソースを指定して支払うことが可能になり、アプリケーション分離の仕様によりセキュリティが強化することができます。AWS Fargate では、インスタンスの選択やクラスター容量のスケーリングなしに、適切なコンピューティング容量が割り当てられ、料金は、コンテナの実行に必要なリソースの分のみを支払うため、オーバープロビジョニングや追加のサーバー料金は一切発生致しません。AWS Fargate による各タスクおよび各ポッドの実行には、独自のカーネルとそれぞれ独立したコンピューティング環境が使用されています。これにより、お使いのアプリケーションでワークロードの分離と設計段階からのセキュリティの向上が実現します。さらにこれが、Vanguard、Accenture、Foursquare、Ancestry などのお客様がミッションクリティカルなアプリケーションの実行にAWS Fargate を大きな理由の一つです。

AWS Fargateを使用するメリットとは

インフラストラクチャではなくアプリケーションをデプロイおよび管理

AWS Fargate を使用すれば、ECS または EKS で実行するアプリケーションの構築および運用に集中することができます。操作が必要なのはコンテナのみで、料金もコンテナの分のみな点。サーバーのスケーリング、パッチ適用、保護、管理にまつわる運用上のオーバーヘッドは発生しません。AWS Fargate では、コンテナが実行されるインフラストラクチャが、必要なパッチにより常に最新の状態にすることができます。

適切なサイズのリソースと柔軟な料金オプション

AWS Fargate では、コンテナに対して指定したリソース要件に一致するよう、コンピューティングを起動およびスケーリングします。AWS Fargate では、オーバープロビジョニングおよび追加サーバーの料金は発生致しません。AWS Fargate は、Amazon EC2 インスタンスの場合と同様に、Spot Savings Plan および Compute Savings Plan の料金オプションをサポートしています。オンデマンド料金と比較して、AWS Fargate Spot では耐性の高いアプリケーションに対し最大 70% の割引が適用され、また、Compute Savings Plan では、ワークロードに対する確定済みのコストが最大 50% 割引です。

設計段階からの安全な分離

各 ECS タスクまたは各 EKS ポッドは、専用のカーネルのランタイム環境でそれぞれ実行されます。さらにCPU、メモリ、ストレージ、ネットワークのリソースが他のタスクやポッドと共有されることはありません。これにより、ECSだけでなく各タスクまたは各ポッドでワークロードの分離とセキュリティの向上が実現することが可能な点です。

充実したアプリケーションの可観測性

AWS Fargate では、ECSやEKS、Amazon CloudWatch Container Insights など他の AWS サービスとの組み込み統合によって、すぐに利用できる可観測性を得ることができます。AWS Fargate では、オープンなインターフェイスを有する幅広いサードパーティー製ツールを介してメトリクスおよびログを収集し、アプリケーションをモニタリングすることが可能になります。

AWS Fargate はどのようにECS およびEKS 連携していますか?

Amazon Elastic Container Service (ECS) は、非常にスケーラブルで高性能な Docker コンテナに対応したコンテナ管理サービスで、Amazon EKS はフルマネージドの Kubernetes Service です。ECSと EKS はいずれも Fargate によってプロビジョニングされたコンテナを使用して、スケーリング、負荷分散、コンテナ利用のためのスケジューリング管理を自動的に行い、コンテナ化されたアプリケーションの構築や運用を簡略化します。

AWS Fargate の ECS と EKS のサポートでサポートされる機能に違いはありますか?

ESKおよびECS２つのオーケストレーターで一貫した機能を提供することが可能です。ただし現時点では、機能がデプロイされるタイムラインが原因で差異が生じる可能性があります。たとえば、ECSではなく、Amazon CloudWatch Container Insights などの特定の AWS のサービスでは、AWS Fargate の EKS サポートはご利用いただけません。ECSは可能になります。

最後に

今回AWS Fargateについて紹介させていただきました。主な概要やAWS Fargateを使用する上でのメリットについて詳しく書かせていただきました。充実したアプリケーションの可観測性等があり、様々な管理方法を生かせるとすごく強みになるサービスですね。ぜひ一度使用してみてはいかがでしょうか？