AWS Data Exchangeとはどのようなものか

はじめに

まず最初に、様々な企業が社内で保有している自社で取集したデータ、例を言うと顧客情報や購買履歴、自社WEBサイトへのアクセス解析といったものを、ファーストパーティーデータと呼びます。これとは別に、サードパーティーデータというものも存在します。これは、ファーストパーティーデータ以外のサード、第三者が提供するデータを広く指し示しています。このサードパーティーデータを、最初に述べた確実性の高いファーストパーティーデータと組み合わせることで、顧客の動きを予測することが出来ます。そこから、顧客の需要に合わせたコンテンツの立案ができるようになることで、自社の利益を大幅に上げることが可能となります。本記事では、そのサードパーティーデータを閲覧することが可能なAWS Data Exchange について詳しく解説していきます。

AWS Data Exchangeの特徴

ではAWS Data Exchange を使うことでどのようなことが出来るのかを解説していきます。

多種多様なデータの取得

AWS Data Exchange を使うことで、AWS Marketplace に登録されている様々なサードパーティーデータをサブスクライブすることが出来ます。このサブスクライブ出来るデータは、金融サービスやライフサイエンス、ヘルスケア、メディアとエンターテイメントなどとても幅広く対応しています。また、商用製品の試用版などが無料のデータセットとして数百個あるため、それを確認することでサブスクライブする前にそれが必要なデータかどうかを見極めることが出来ます。プロパイダーが新しいデータを公開するときにはサブスクライバーに通知され、AWSで実行されているアプリケーションや機械学習モデルは、自動的に新しく公開されたデータになります。

データへの効率的なアクセス

AWS Data Exchange は前述したように大量のサードパーティーデータがあります。それらのデータを分析するためには、そのデータのライセンスを取得し、分析を強化させるために必要な場所にデータを移動させる必要があり、本来これらの動きを行うためには数日から数週間という日数が必要となる場合があります。ですがAWS  Data Exchange では、FTP認証情報の管理や物理メディアの受け取りといった、データへのアクセスが簡素化されているため、それほど日数をかけることなく、クラウドへアクセスすることが可能となります。

データの分析

AWS には様々な分析サービスがあるため、他の分析サービスを使わずにAWS 内だけで詳しく分析を行うことが可能です。例えば、Amazon EMR を使うことでビッグデータ処理、Amazon Redshift はデータウェアハウス、AWS Glue はデータ統合をすることが出来ます。これらは、データをダウンロードするか、Amazon S3 にエクスポートすることで使用可能となります。機械学習モデルの構築も行えるのでとても充実した機能だと思います。

AWS Data Exchange の機能

AWS Data Exchange には前文で度々触れているように、データを受け取ることが出来るサブスクライバーと、データを公開することが出来るプロバイダーの二種類が存在する。ここではその二つの役割について詳しく説明していきます。

サブスクライバー

サブスクライバーは冒頭で説明したとおり金融サービスや、エンターテイメントなど幅広い業界に対応することが可能となります。また、分析をすることで機械学習モデルを構築します。

プロパイダー

AWS Data Exchange で登録を行うことで、データプロパイダーがプロファイルページを作成します。この後、AWS のチームから連絡を受け認定をされると、晴れてプロパイダーはAWS Data Exchange カタログにデータ製品を載せることが出来ます。データ製品は、Amazon S3 バケットかオンプレミス環境にあるデータをアップロードすることで、パッケージ化が可能となります。また、個別の顧客向けに、交渉料金のカスタムや条件を設けることで、プライベートオファーを作成することが出来ます。

まとめ

ここまで、AWS Data Exchange について解説してきました。このAWS Data Exchange は顧客の流れを見るうえでとても大切なサードパーティーデータを確認することや、売ることが出来るとても便利なツールであることがわかりました。公開されているジャンルも多種多様で、必要な内容は全てAWS Data Exchange に収まっているのではないかと思うくらいです。また、AWS のサービスには分析するサービスも様々あるため、AWS ひとつで収集から分析、構築まで行えるという利点があります。顧客の流れを見ることはとても大事なので、見たい際にはAWS Data Exchange を使ってみるととても良い成果を挙げられるのではないかと思う。

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