Amazon VPCとピアリング接続もできる。Amazon Lightsailとは?

Amazon VPCとピアリング接続もできる。Amazon Lightsailとは?

Amazon Lightsailは、AWSが提供しているVPS(Virtual Private Server)サービスです。他のAWSのサービスは、機能ごとに1つのサービスとして提供されています。しかしAmazon Lightsail には、プロジェクトをすばやく立ち上げるために必要なすべて (仮想マシン、SSD ベースのストレージ、データ転送、DNS 管理、静的 IP アドレス) がパッケージでまとめられ、低価格で提供されています。インスタンスを作成した後、簡単にインスタンスに接続できます。1つにまとめたパッケージで提供されています。そのため、WebサイトやWebサービスを簡単に作ることが可能です。またAmazon Lightsail では、VPC(Virtual Private Cloud)ピア接続により、Amazon RDS データベースなどの AWS リソースに接続できます。VPC は自分の AWS アカウント専用の仮想ネットワークです。Lightsail 内で作成するすべてのものは VPC 内に存在し、Lightsail VPC を Amazon VPC に接続できます。

 

VPN,VPS,VPCとは?

先程、VPSやVPCといった単語が出てきました。「VPN」「VPC」「VPS」はクラウドサービスで頻出するものとなっていますのでこれらの用語についての理解も必要です。

VPN(Virtual Private Network)

VPN(Virtual Private Network)は、インターネットなどに接続している利用者の間に仮想的なトンネルを構築し、プライベートなネットワークを拡張する技術です。VPNを利用すれば、物理的に離れている拠点のネットワークを、あたかも自分の拠点と同一ネットワークかのような利便性や安全性で使用できます。

VPS(Virtual Private Server)

VPS(Virtual Private Server)は、日本語でいうと「仮想専用サーバー」です。日本語になると意味が理解しやすいですね。1台のサーバーを複数のユーザーで共有し使用しているのですが、VPSでは、仮想的に専用サーバーと同様の自由度・性能を利用できるよう設定されています。VPSでは1台の物理的なサーバーの中に、仮想的に複数のサーバーを構築します。VPSでは、ホストOSの土台の上にユーザーごとにゲストOSが用意されており、ユーザーが一つのサーバーを共有しているとはいえ基本的にこのゲストOS同士は干渉することはありません。

このVPSを構築できるサービスが、今回紹介するAmazon Lightsailです。

VPC(Virtual Private Cloud)

VPC(Virtual Private Cloud)は日本語で言うと「仮想プライベートクラウド」となります。今回はAWSのサービスについて紹介しているので、VPCについてもAWSのVPCについて紹介していきます。

AWS VPC(Amazon Web Service Virtual Private Cloud)とは、簡単に言うと、その名の通り、ユーザー専用のプライベートなクラウド環境を提供するサービスのことです。AWSには、代表的な仮想サーバーの「Amazon EC2」、データベースの「Amazon RDS」などがあります。それらEC2同士を内部的に通信したい場合や、RDSとやり取りをしたり、内部と外部のネットワークを繋いだりと、多くのAWSはVPCを利用しています。AWS VPCの強みとしては、ネットワーク設定を簡単にカスタマイズすることが出来る点です。またAWS VPCにはDefault VPCと呼ばれている、すぐに使うことの出来るVPCがあり複雑な設定を行うことなくVPCを利用できるのも大きなメリットであると言えます。

Amazon Lightsailの特徴

シンプルで安全な仮想サーバーの構築

Lightsail は、AWS の能力と信頼性によって支えられている仮想サーバー (インスタンス) を提供しており簡単に設定を行いサーバーを構築することができます。ウェブサイト、ウェブアプリケーション、またはプロジェクトを数分で起動し、直感的なコンソールまたは API からインスタンスを管理できます。すべてのインスタンスには、ファイアウォールが組み込まれており、ソース IP、ポート、およびプロトコルに基づいてインスタンスへのトラフィックを許可または制限できるので、セキュリティも保障されています。

EC2へのアップグレードも可能

LightSailのスペックや機能だけで満足できない場合は、シンプルなガイドを基にEC2 に移行することができます。また、ウェブサイトまたはアプリケーションを拡張するときに、ユーザーのニーズに合う方法で拡張できるサポート機能も持ち合わせています。アップグレードの手順としてはインスタンスのスナップショットを作成して、Lightsail のコンソールでプロセスに従い、スナップショットを EC2 にエクスポートするだけです。これで、EC2 へアップグレードのウィザードを使用して、新しい EC2 インスタンスを起動して実行することができます。

AWS VPCとのピアリング接続も可能

Amazon Lightsail は、インスタンス化、管理対象データベース、ロードバランサーなどの集中的な機能セットを使用して、簡単に作業を始められます。そしてLightSailは、Amazon VPC ピアリング接続を通して、Lightsail プロジェクトを他のAWS サービスと統合することができます。例としては、Lightsai環境であるにも関わらず、EC2から接続するかのようにAmazon Elastic File System(Amazon EFS)やAmazon RDSが使えます。AWS のサービスは AWS マネジメントコンソールで管理でき、日常の管理は引き続き Lightsail コンソールで行うことができます。接続方法としてはピアリング接続の他にもグローバルIPでインターネット経由する方法があります。しかし、ピアリング接続すると内部IPでの接続になるので、通信料を抑えることができ、セキュリティ面でも安心です。

 

 

まとめ

Amazon Lightsailを利用することで簡単に低価格でサーバー構築をすることができ、他のAWSサービスともピアリング接続を行うこともできます。EC2は複雑な設定を要する場面もあり、前段階として利用するという方法もありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

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