AWS Elemental MediaPackage とは?

はじめに

近年多種多様な配信サイトが登場してきた影響で、様々な人が自分で動画を編集して配信サイトに投稿しています。また、これから動画を作成して投稿したいと考えている方も多くいると思います。そんな方々にお勧めしたいのが、今回紹介するAWS Elemental MediaPackage です。本記事では、AWS Elemental MediaPackage の概要、特徴について詳しく解説していきます。

AWS Elemental MediaPackageの概要

AWS Elemental MediaPackage は、インターネット配信をする際の動画の作成や、保護を行うことが出来ます。AWS Elemental MediaPackage を使用することで、単一のビデオ入力から、インターネットに接続可能なTVや携帯電話、コンピュータ、タブレット、ゲームコンソールで再生可能なビデオストリームを作成することが出来ます。また、視聴者が使いやすい機能として、動画を最初から再生や一時停止、巻き戻しなどの一般的な機能を簡単に実装することが出来ます。また、AWS Elemental MediaPackage でデジタル著作権管理を使用することで、そのコンテンツを保護する事も出来ます。また、動画の容量に対する負荷に応じてAWS Elemental MediaPackage が自動的に拡張されるので、容量を正確に予測する必要がなくなります。これらの機能によって、視聴者に優れたサービスを提供することが出来ます。

AWS Elemental MediaPackage の特徴・利点

次に、AWS Elemental MediaPackage の特徴・利点について大まかに四点に分けて解説していきます。

豊富な出力形式

AWS Elemental MediaPackage は幅広いMPEG-DASH を採用しており、中身としては、Smooth Streaming、MPEG-2 Transport streams を使用しているHTTP Live Streaming、Common Media Application Format fragmented MP4 など、動画配信サイトに一般的に使用される標準の形式をサポートしているので、様々な配信サイトおよび様々なデバイスを所持している視聴者に対応することが出来ます。

高度な動画サービスとコンテンツ保護

AWS Elemental MediaPackage は複数のデジタル著作権管理テクノロジーが統合されているので、コンテンツを保護することが可能です。また、高度な音声機能や多言語対応の字幕トラックにも対応しているため、より良いサービスを提供することが出来ます。

自動スケーラビリティと回復性

AWS Elemental MediaPackage は動画の視聴者数に合わせて、自動的にスケールされます。また、複数のAWS Availability Zones にわたる分散リソースで自動的に管理され、状態が自動的にモニタリングされることでメトリクスを常に追跡し、必要に応じて新しいインスタンスが自動的に作成されることで、増加したワークロードに合わせてスケールします。これらの機能によりライブ動画を停止させることなく、問題が発生しそうな箇所を見つけて解決することが出来ます。

他のAWSのサービスと組み合わせた利用

AWS Elemental MediaPackage は単体でも有効に活用可能だが、他のAWSのサービスと組み合わせることで、動画のライブエンコーディングやVOD処理、広告のパーソナライズと収益化、メディア最適化ストレージなどとして利用することも可能です。また、Amazon CloudWatch と組み合わせることで、リアルタイムでモニタリングを行うことも可能となります。

まとめ

ここまでAWS Elemental MediaPackage の概要や、特徴について解説してきました。AWS Elemental MediaPackage は、インターネット配信をする際の動画の作成や保護を行うことが出来ます。また、単一のビデオ入力から様々な端末で再生することが可能なビデオストリームを作成することが出来るという、とても便利な機能を持っています。AWS Elemental MediaPackage の利点は多数存在し、1つ目としては幅広いMPEG-DASH の採用により、様々な動画配信サイトとデバイスに対応できる点があります。2つ目は、複数のデジタル著作権管理テクノロジーが統合されていることにより、高度な動画サービスとコンテンツ保護を行える点です。3つ目は、動画の視聴者数に合わせて自動的にスケールすることで、何かしらの問題が起きようとしている箇所の解決を早めることが出来る点です。そして最後に、他のAWSサービスと組み合わせることでより詳細に、かつ快適に様々な機能を使えるという点があります。動画の作成はなかなか大変なものですが、これらの機能を使うことでより一層作りやすくなるので、ぜひ一考してみてはいかがだろうか。

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