AWS SageMakerの使い方について

AWS SageMakerの使い方について

AWS SageMakerとは?

AWS SageMakerは、すべての開発者やデータサイエンティストが機械学習 (ML) モデルを迅速に構築、トレーニング、デプロイできるようにする完全マネージド型サービスです。

AWS SageMakerの特徴

AWS SageMakerは、1つのツールセットで機械学習用に使用できる全コンポーネントを提供し、モデルを本番環境へ送り出すまでの時間を短縮して、手間と費用を大幅に抑えられます。

AWS SageMakerのメリット

1.料金は使った分だけ

AWS SageMakerでは、使用した分のみ料金が発生します。MLモデルの構築、トレーニング、デプロイは秒単位で課金され、最低料金や前払いの義務はありません。

2.高可用性

AWS SageMakerでは、高可用性が実現されるように設計されています。メンテナンスの時間帯や定期的なダウンタイムはありません。AWSリージョンごとにサービススタックレプリケーションが3施設にまたがって構成されており、サーバー障害やアベイラビリティーゾーンの機能停止が発生した場合に耐障害性を発揮します。

3.セキュリティ対策

AWS SageMakerでは、MLモデルと他のシステムのアーティファクトが転送中も保管時も暗号化されます。お客様は、AWS Identity and Access ManagementロールをSageMakerに渡すことで、お客様に代わってトレーニングとデプロイのリソースにアクセスするための権限を付与します。暗号化されたS3バケットをモデルアーティファクトやデータに使用し、KMSキーをSageMakerノートブック、トレーニングジョブ、エンドポイントに渡すと、接続されているMLストレージボリュームを暗号化できます。

AWS SageMakerの種類

・AWS SageMaker Studio

AWS SageMaker Studioノートブックは、ワンクリックでJupyterノートブックに伸縮自在なコンピューティングを提供し、素早くスピンアップできます。このノートブックには、機械学習ワークフローの実行または再作成に必要なすべてが含まれています。

・AWS SageMaker Ground Truth

AWS SageMaker Ground Truthを利用すれば、機械学習を使用して高精度なトレーニングデータセットを短時間で構築し、データのラベル付けコストを最大で70%削減できます。機械学習モデルは、正しい判断を下す方法をモデルに教えるようにラベル付けされたデータを利用することで適切にトレーニングできます。

・AWS SageMaker Processing

AWS SageMaker Processingを使用すると、既存のストレージまたはファイルシステムのデータソースに接続し、ジョブの実行に必要なリソースをスピンアップし、出力を永続ストレージに保存し、ログとメトリックを提供できます。また、選択したフレームワークを使用して独自のコンテナを持ち込み、実行中のデータ処理および分析ワークロードを活用することもできます。

・AWS SageMaker Experiments

AWS SageMaker Experimentsは、トレーニング実験を簡単かつスケーラブルな方法で追跡、評価、整理するのに役立ちます。数千のトレーニング実験を整理し、データセット、ハイパーパラメータ、メトリックなどの実験成果物を記録し、実験を再現できます。また、AWS SageMaker Experimentsは、AWS SageMaker Studioと統合されているため、モデルを視覚化し、最適なモデルをすばやく簡単に評価できます。

・AWS SageMaker Debugger

AWS SageMaker Debuggerは、トレーニングプロセスの完全な可視性を提供します。デベロッパーがデバッグデータを分析するための視覚的なインターフェイスを提供し、トレーニングプロセスの潜在的な異常に関する視覚的なインジケータを提供することにより、検査を容易にします。

・AWS SageMaker Model Monitor

AWS SageMaker Model Monitorを使用すると、本番環境でモデルをモニタリングし、修正アクションを実行する必要がある場合に検出するためのツールを構築する必要がなくなります。また、生産中の機械学習モデルの品質を継続的にモニタリングし、モデルの品質に偏差がある場合に警告します。

・AWS SageMaker Autopilot

AWS SageMaker Autopilotは、さまざまなソリューションを自動的に探索して、最適なモデルを見つけ、ワンクリックでモデルを本番に直接デプロイするか、AWS SageMaker Studioを使用して推奨ソリューションを繰り返して、モデルの品質をさらに向上させることができます。

まとめ

このように、AWS SageMakerの特徴や利点、使い方を理解して、能率の良い作業ができるようAWS SageMakerを活用してみてはいかがでしょうか。

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