Amazon RDS for SQL Serverの使い方について
Amazon RDS for SQL Serverとは?
Amazon RDS for SQL Serverとは、Amazon Relational Database Service (RDS) を使った完全マネージド型サービスです。
Amazon RDS for SQL Serverを使用すると、クラウド上のSQL Serverのデプロイのセットアップ、オペレーション、スケーリングが簡単になります。また、コスト効率が高く、コンピューティング性能の増減もできます。
Amazon RDS for SQL Serverの特徴
ソフトウェア修正プログラムの自動適用
Amazon RDSでは、SQL Serverソフトウェアを活用して、最新パッチを自動的に適用し、デプロイメントを最新状態に保つことができます。さらには、DB Engine Version Managementを使用して、DBインスタンスにパッチを適用するタイミングと条件を指定することもできます。
汎用 (SSD)
Amazon RDS 汎用 (SSD) ストレージはプロビジョングされた容量 (GB) あたり3IOPSの一貫したベースラインパフォーマンスを実現し、最大3,000IOPSまでバーストする機能を備えています。
ストレージとIOPS
ストレージの所要量が増大したときも、追加のストレージをその場で、ダウンタイムなしでプロビジョニングできます。
ホストの自動交換
Amazon RDSでは、デプロイしたコンピューティングインスタンスにハードウェア障害が発生した場合、自動的に交換されます。
DBスナップショット
DBスナップショットは、DBインスタンスのユーザー開始型バックアップです。この完全なデータベースバックアップは、お客様が明示的にバックアップを削除するまで、Amazon RDSによって保存されます。
隔離とセキュリティ
Amazon Virtual Private Cloud (Amazon VPC) を使用すると、DBインスタンスをお客様専用の仮想ネットワークの中に隔離できるほか、お客様の既存のITインフラストラクチャに業界標準の暗号化IPsec VPNを使用して接続できるようになります。さらに、Amazon RDSを使用すると、ファイアウォールを設定してDBインスタンスへのネットワークアクセスを制御することもできます。
Amazon RDS for SQL Serverのメリット
1.従量課金制
毎月末、お客様は実際に使用したAmazon RDSリソースに対してのみ料金を課金されます。お客様が作成したDBインスタンスが接続可能な状態になると、DBインスタンスが稼働する間、1時間ごとに課金が行われます。
2.移行のしやすさ
シングルファイルおよびマルチファイルのネイティブ復元、Microsoft SQL Server データベース公開ウィザード、Import/Export、AWS Database Migration Service、SQL Server レプリケーションなど、Amazon RDS SQL Server への移行方法を多くサポートしています。
3.1回のクリックで高可用性を実現
1回のクリックで、マルチAZオプションを有効にして、異なるアベイラビリティーゾーン間でデータを同期して複製できます。また、プライマリノードがクラッシュした場合、データベースは自動的にセカンダリノードにフェイルオーバーし、セカンダリノードを自動的に再構築します。
4.自動スケーリングストレージ
自動スケールストレージを選択すると、インスタンスはダウンタイムなしでストレージサイズを自動的に増やします。RDS Storage Auto Scalingを利用すると、希望する最大ストレージ制限を設定すれば、あとはAuto Scalingで残りの作業がすべて処理されます。
5.自動バックアップ
Amazon RDSは、SQL Serverインスタンスの自動バックアップを作成して保存します。Amazon RDSではインスタンスのストレージボリュームのスナップショットを作成し、個々のデータベースだけではなく、そのインスタンス全体をバックアップします。Amazon RDS for SQL Serverは、DBインスタンスのバックアップ期間中に、DBインスタンスの自動バックアップを作成します。
まとめ
Amazon RDS for SQL Serverは、新しいアプリケーションの開発にSQL Serverの機能を必要としているデベロッパーのためのマネージド型サービスです。SQL Serverを使用している既存のアプリケーションをAmazon RDSに移行することもでき、その場合もアプリケーションのコードを全面的に書き直す必要はありません。
このように、Amazon RDS for SQL Serverの特徴やメリット、使い方を理解して、能率の良い作業ができるようを活用してみてはいかがでしょうか。