AWSの認定資格について

はじめに

本記事をご覧いただき、ありがとうございます。今回はクラウドサービスの代表格であるAWSにおいて、利用者の拡大にあわせて注目度が高まっているAWS認定資格について解説します。エンジニアだけでなく、AWS認定資格に興味をお持ちの方は是非参考にしてみてください。

AWSの概要

そもそもAWSはどんなサービスなのか、大まかに解説します。AWS(Amazon Web Services)は、インターネット通販会社大手のAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスの総称です。元々は自社用のインフラ構築システムとして作られ、それを2006年にサービスとして公開しました。リリース当初は数種類のサービスしかない状態でしたが、どんどんサービスが拡充され、現在提供するサービス数は170以上あります。世界中に数百万人のユーザーがおり、日本においてもユーザー数は10万人を超えています。名実ともに世界トップシェアのクラウドサービスです。

AWS認定資格の種類と概要

現在AWS認定資格は11種類あり、その内訳は基礎レベルの「クラウドプラクティショナー」が1種類、中級レベルの「アソシエイト」が3種類、上級レベルの「プロフェッショナル」が2種類、そして専門知識の資格が5種類となります。

クラウドプラクティショナー

AWS認定資格の中でも、クラウド自体の知識やAWS内の主要なサービス、料金体系などに関する知識が問われる基礎的な資格です。6ヶ月程度のAWS利用経験者を想定した資格となりますが、営業やマーケターといったエンジニア以外の方や実務未経験者でも取得でき、これからITについて学習していきたいという方にもぴったりの資格です。

アソシエイト

AWS認定資格においては1年程度のAWS利用経験者を想定した資格です。下記の3種類に分類され、それぞれの資格がクラウドプラクティショナーの上位資格に位置しています。

・ソリューションアーキテクト – アソシエイト

クラウドやネットワークに関する幅広い知識や、AWSを用いたサービスの構築、障害発生時のトラブルシューティング、提示された状況に沿った要件を満たすAWSサービスの提案ができるかといった、ラウドプラクティショナーより実用的な問題が出題されます。

・SysOps アドミニストレーター

主にAWSサービスの管理、運用者向けの資格で、可用性と耐久性を両立したシステムの開発や運用のために必要となるAWSサービスの特定、オンプレミスサーバーのAWS移行、運用コストの予測といった知識が問われます。

・デベロッパー

主に開発者向けの資格で、AWSサービスに関してだけでなく、AWSベースのアプリケーション開発、展開、保守といった知識から、提示された要件を満たす開発環境を提案できるかといった知識が問われます。

プロフェッショナル

AWS認定資格においては2年程度のAWS利用経験者を想定した資格です。下記の2種類に分類され、それぞれの資格がアソシエイトの上位資格に位置しています。

・ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル

大手企業や官公庁といった大規模なAWSサービスの運用のための知識や、様々なサービスを用いた複雑なアプリケーションの構築に必要なソリューションの提案や継続的な改善提案ができるかどうかといった高度な知識が問われます。

・DevOps エンジニア – プロフェッショナル

システム開発ライフサイクルの自動化や構成管理、セキュリティコントロール、インシデント発生時の対応など高度かつ大規模なシステムの設計、運用のために必要な知識が問われます。

専門知識

AWS認定資格の中でも特定の分野における高度な知識を有している個人を想定した資格です。下記の5種類に分類されます。

・高度なネットワーキング - 専門知識

AWSを用いたネットワークを設計し実装する手法に関する知識や、ネットワークの管理、最適化、トラブルシューティングに関する知識、アプリケーションサービスとネットワークの連携構築といった知識が問われます。

・ビッグデータ – 専門知識

複雑なビックデータの収集システムの運用特性を決定するための知識や、データ分析のためのツールと手法の決定、データセキュリティといった知識が問われます。

・セキュリティ - 専門知識

AWSのセキュリティサービスにおけるログの監視手法や、インシデント対応、データ保護手法といった知識が問われます。

・機械学習 – 専門知識

データ解析に関する幅広い知識をはじめとして、データエンジニアリングや機外学習の実装、運用、探索的データ解析といった知識が問われます。

・Alexa スキルビルダー スペシャリティ

Amazonが提供するクラウドベースの音声サービスであるAlexaについて、スキル(機能)を作成、公開、運用するための知識や、トラブルシューティング対応といった知識が問われます。

受験について

AWS認定資格は全国各位にあるテストセンターで受験ができ、問題の出題形式は「選択肢の中から1つ正解を選ぶ択一選択問題」と「選択肢の中から複数の正解を選ぶ複数選択問題」の2種類です。テストセンターは事前予約が必要で、空きがあれば前日でも予約可能です。試験時間や料金はそれぞれ異なります。AWS公式サイトには試験ガイドやサンプル問題も公開されているので、ぜひAWS公式サイトにて確認してみてください。なお、AWS認定資格の認定期間は3年間です。認定を維持するためには試験を再受験し、合格する必要があります。

まとめ

今回は、AWS認定資格について解説しました。AWSは今後もますます発展していくサービスとして注目されているので、興味のある資格がありましたらぜひ試験にチャレンジしてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です