AzureとAWSの違いについて
はじめに
現在、IT業界で当たり前のように使われているクラウドサービスの中で、特に有名になのが下記の2社が提供しているクラウドサービスです。
・Amazon社が展開するクラウドサービスAWS(Amazon Web Service)
・Microsoft社が展開するクラウドサービスAzure
本記事では、AzureとAWS(Amazon Web Service)におけるそれぞれの特徴を説明した後に、それぞれを比較してご紹介していきます。最後までお付き合い頂けると幸いです。
Amazon社が提供するクラウドサービスAWSの特徴
【10年以上の安定した稼働実績】
クラウドサービスを導入するにあたりユーザー(企業)重視することとして、「安定して稼働することができる」という点を重視するユーザーが多いことです。AWSのクラウドサービスは初期から安定してサービスを提供している実績があります。
【幅広いユーザーに対応している】
AWSは1つのライセンスからサービスを利用することができます。
また大手企業や世界全体で利用されているなど、グローバルに活動する企業にも幅広く対応しており、ユーザーの目的に応じて利用することが可能です。
【DR構成まで幅広く対応】
地震のような自然災害やネットワーク内での障害を想定し、しっかりとした備えが考えられています。DR(DisasterRecovery)を考慮したクラウド構成の設定可能であり、肝心なときにも対応できるシステムの構築もAWSの強みです。
Microsoft社が提供するAzureの特徴
【Microsoft社の既存のサービスとの連携移行がスムーズ】
Microsoft社が提供するクラウドサービスですのでOffice365など、Microsoft社が提供する他のクラウドサービスと連携やSharePointのようなアプリケーションからスムーズに移行を行うことができます。つまり、Microsoft社同士のサービスであれば互換性に優れているのがAzureの真骨頂です。
【特定の業界に強いAzure】
Azureは金融業界、航空業界、電力業界などの特定の業界の課題解決に強みを発揮します。
【オンプレミスサーバーとの親和性】
IT業界に強い影響力をもつMicrosoft社の製品であるため、Azureは特にオンプレミスサーバーとの親和性が高いです。
AWSとAzureの比較
【AWSの代表的なSaaSについて】
1. Amazon Elastic Transcoder
Amazon S3(Simple Storage Service)に保存された動画をモバイル向けに簡単に変換できるサービス 世界中の企業に向けて多数ものアプリのデータを保管しています。
2. Amazon Connect
オムニチャンネルのコンタクトセンターサービスです。PBX(Private Branch Exchange)、CTI (Computer Telephony Integration)、IVR(Interactive Voice Response)などの機能が利用できます。
3. AWS IoT Greengrass
ローカルのコンピューティング、メッセージング、データキャッシュ、同期などをエッジデバイスで実行できます。
【Azureの代表的なSaaS (Software as a Service)について】
1. Power BI
データ処理とレポート分析、アップロードなどの機能を利用できます。
2. Azure IoT Hub
デバイスやセンサーから送信される大量のデータを受け取る入り口として使用できるサービスです。
【機能(コンピューティング機能・ストレージ機能)】
・コンピューティング機能に関しては、AWS、Azureともに、スーパーコンピューターの機能ランキング「TOP500」にランクインしています。両者にともに特に遜色ありません。
・ストレージ機能に関して、Nasuniが1年おきにベンチマークテストを実施しています。
ファイルの容量が大きい場合にはAWSもAzureと競り合っています。
・障害への耐性
データの保護という観点では、AWSもAzureも標準でデータを冗長化して保護しています。仮想サーバーが障害によって利用不可能になった場合、AWSもAzureもあらかじめ設定しておくことで自動復旧することができるサービスがあります。
【SLA (Service Level Agreement)】
SLAの基準を満たさなかった場合、請求額の一定の割合が返金されます。絶対という指標ではありませんが、SLAの基準が高いほど安定した稼働が期待できます。
AWSもAzureと同じく、主要なサービスぼ稼働率は99.9%を超え、非常に高い基準が設定されています。
【コンプライアンス】
セキュリティーやプライバシー(法規制など)に関して、AWSもAzureも主要なコンプライアンス基準を満たしています。現在は、マイナンバー法やFISCなど日本の基準にも対応が進んでいます。
まとめ
・Amazon社 AWS
クラウドサービスとして安定性、信頼性が非常に高いです。
・Microsoft社 Azure
Microsoft社同士のサービスであれば互換性にすぐれており、特定の業界に特化しています。
・共通点
コンピューティング機能、ストレージ機能に関しては遜色がないです。障害対してサポートも両サービス共に設定することにより自動普及が可能です。
最後に
AWSとAzureについて比較をしました、どちらをが優れているということよりもあなたにとって、何が必要か、何に重点をおくかで使い分けていくべきです。
本記事があなたの助けになれば幸いです。
※AWSは、米国その他の諸国における、Amazon.com.Inc.またはその関連会社の商標です。
※Microsoft Azureは、米国Microsoft Corationおよびその関連会社の商標です。
参考文献:
https://business.ntt-east.co.jp/content/cloudsolution/column-06.html