Amazon WorkSpacesってなに?

はじめに

数あるクラウドコンピューティングサービスの中で世界NO.1のシェアであるAWS(Amazon Web Services)。そのサービスの中で仮想デスクトップ提供サービスであるAmazon WorkSpacesについて解説します。テレワークを推進している企業も増えてきている昨今、注目されているサービスの1つです。

AWSって?

そもそもAWSとはなにか、簡単に解説します。AWSはインターネット通販大手企業であるAmazon.comが自社用に構築した、システムを外部に公開することで開始したクラウドコンピューティングサービスで、現在提供されているサービス数は170以上に上り、世界全体で数百万のユーザーがおり、日本でも10万人以上が利用しています。

Amazon WorkSpacesって?

Amazon WorkSpacesはAWS上に仮想デスクトップを作成できるサービスです。従来のオンプレミス型デスクトップ環境では、PCごとにアプリケーションをダウンロードするなど個別に環境を構築する必要があり、環境構築完了までの時間も取られてしまう上、他端末とのデスクトップ環境の共有もできませんでした。しかし、Amazon WorkSpacesで仮想デスクトップ環境を構築すれば、PCだけでなくスマートフォンやタブレットなど様々な端末からデスクトップ環境の共有が可能となります。

主なメリットとしては上述の複数端末によるデスクトップ環境の共有をはじめとして、様々なハードウェア/ソフトウェア構成からデスクトップ環境の選択が可能であること、数百台分のデクストップ環境でも一度に構築もしくは破棄ができること、アクセスしている端末自体にデータを保存しないので情報漏洩のリスクを減らすことができる、利用者のデータは12時間ごとに自動でバックアップされデータ消失のリスクが低くなる、といったことが挙げられます。

なにができるの?特徴は?

仮想デスクトップというだけあって、オンプレミス型デスクトップ環境でできることはほぼ対応可能です。
Amazon WorkSpacesならではの特徴としては、管理画面から仮想デスクトップを強制再起動できる、「Amazon CloudWatch」というサービスと連携することでユーザーのログイン状況やAWSのサービスによって実行されたアクションのログを確認することができる、Workspaces Application Managerと連携し、作成したアプリケーションをネットワーク上の仮想デスクトップにすぐ配布、管理できるというものがあり、もちろんWorkspaces Application Managerでアプリケーションを配布する際にAmazon WorkSpacesが停止してしまうといったことはありません。配布したアプリケーションのアップデートも自動/手動でコントロール可能で、利用状況をモニタリングすることもできます。
そして、Amazon WorkSpacesの利用者は追加料金なしでAmazon WorkDocsというクラウドオンラインストレージサービスのアクセス権限と50GBのストレージが利用できます。

気になるAmazon WorkSpacesの料金は?

Amazon WorkSpacesは月額料金か時間料金の2種類から選択できます(サービスの料金はどちらも月単位で請求)。月額料金は月々定額の料金を支払うことで、1ヶ月24時間サービスを無制限に利用できます。時間料金ではインフラストラクチャコストとストレージコストが月額の固定料金になりますが、サービス自体の利用料はAmazon WorkSpacesを使用した時間に応じて課金されます。サービスを常時使用したい場合は月額料金、月に数日使いたい場合や検証のためにちょっと試してみたいという時は時間料金がおすすめです。

ぞれぞれの料金は仮想デスクトップに適用するOSやメモリによって異なります。その他、ソフトウェアの追加オプションが2種類あり、「デフォルトのアプリケーションバンドル」は最初から付属していて、追加費用なしでInternet Explorer 11、Firefoxが使用できるようになり、「プラスアプリケーションバンドル」を加えると先述のアプリケーションに加えMicrosoft Office Professional、Trend Micro Worry-Free Business Security Servicesが月額15USDで使用できるようになります。
自分の使用目的やワークスタイルに沿った使い方ができそうですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はAmazon WorkSpacesについて解説しました。今後テレワークを考えている方は、ぜひAmazon WorkSpacesの導入も検討してみてください。

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