Amazon CloudSearchで検索機能を簡単実装!

Amazon CloudSearchとは?

まず、Amazon CloudSearchについて、その歴史とともに大まかに解説します。Amazon CloudSearchは検索機能を手軽にWebサイトやアプリケーションに構築、実装できるクラウド型サービスです。2012年に発表され、2014年に日本語対応となりました。現在は34の言語をサポートしていて、様々な検索方式や機能を備えています。何より、Amazon CloudSearchを使用すれば、ハードウェアの準備や煩わしい設定、メンテナンスに手間をとられなくなることが大きなメリットです。設定から構築までもWeb上で対応できるので、1時間もあれば稼働可能な検索機能が構築できてしまう驚きのサービスです。

Amazon CloudSearchを使うとどんな検索ができるの?

では、Amazon CloudSearchではどんな検索ができるのでしょうか。全文検索以外に下記のような検索や機能が使用可能です。

■ブール型検索※1
ANDやOR、NOT、()、引用符の””を使って検索範囲自体を絞ることができます。
※1 ブーリアン型検索、論理型検索とも言われます。

■ プレフィックス検索
前方一致で該当する文字列の検索ができます。
例えば、保存したファイル名の後半部分がわからないという場合、名前の前半部分だけ入力すれば前半部分が一致するファイルをすべて検索してくれます。

■地理空間検索
データベースに登録した経度や緯度といった位置情報から割り出された範囲などで絞り込み検索ができます。
「○○駅付近のレストランを探したい」といったような検索が可能となります。

■ファセット検索
あらかじめ用意しておいた検索条件を選択することで、条件の絞り込み検索ができます。
通販サイトでよくある「まずファッションカテゴリーを選択して色やサイズをさらに選んでいく」といった検索が可能となります。

■サジェスト検索
キーワードの一部を入力すると、単語の候補が自動的に表示される機能です。
大手検索サイトや動画サイトで使われているので、目にしたことがある方も多いでしょう。

■強調表示(ハイライト)
検索結果と一緒に抜粋を返し、一致するドキュメントの特定のフィールド内の検索用語が出現している部分をハイライト表示できます。

クラウド型サービスならではのメリットも!

Amazon CloudSearchはデータやクエリの増加に応じてインスタンスを自動的にスケールアウトします。つまり、データやクエリが増えるとインスタンスを自動的に追加してくれるので、サーバーの追加作業が不要になります。これはクラウド型サービスならではのメリットと言えるでしょう。

セキュリティは大丈夫?

気になるセキュリティについてもしっかり管理されています。大きなポイントの2点をみてみましょう。

1.Amazon CloudSearchのアクセスポリシーを設定することで、各検索ドメインのドキュメント、検索、提案サービスへのアクセスを制御することができます。

2.HTTPSを使ってAmazon CloudSearchに接続することで、保護、暗号化された SSL接続を通じてデータを送信することができます。なお、検索結果についてもHTTPSをサポートしています。※2

※2 既に生成されている暗号化キーはサポートされていないので、暗号化されているデータを送信したい場合は、データを複合化のうえ、 HTTPSを使ってアップロードする必要があります。

料金は?

Amazon CloudSearchはサービスを使った分だけ請求される従量課金制です。月額料金や最低使用料はありません。使用状況はAWS アカウントアクティビティページにて確認できます。なお、請求されるのは下記の合算金額です。

・検索インスタンスの利用時間
インスタンスの利用時間に応じて課金されます。

・ドキュメントバッチのアップロード
検索インデックスにアップロードされたドキュメントのバッチ※3数に応じて課金されます。
※3 1バッチの最大サイズは 5 MBまでです。

・IndexDocuments リクエスト
インデックスの構成変更を行った際はインデックスを再構築する必要があります。
この時、IndexDocumentsリクエストを発行します。そのリクエストに応じて料金が課金されます。

・データ転送
データ転送量の料金が課金されます。なお、データの受信は無料です。現在、Amazon CloudSearchは機能制限なしでを30日間利用できる無料枠が用意されているので、Web検索機能の開発やテストなど実際に使って試してみることが可能です。

まとめ

いかがでしたか?今回はAmazon CloudSearchについて解説しました。Webサイトに検索機能を実装したかったけれど手間を考えて足踏みをしていたという方に、ぜひお試しいただきたいサービスです。この記事があなたの役に立てれば幸いです。

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