Amazon GameLift とは

はじめに

本記事では、AWS(Amazon Web Services)上で稼働できるサービス「Amazon GameLift」について解説していきます。
ゲーム開発者の方がサーバーを構築する際、サーバーがプレイヤー増加による急激なトラフィック増加の負荷に耐えられるか心配、という方も多いと思います。そこで、そんな心配をしなくても済むように、ゲーム開発者向けサービス「Amazon GameLift」について紹介します。AWS(Amazon Web Services)をすでに利用している方に「Amazon GameLift」は特におすすめです。

Amazon GameLift とは

「Amazon GameLift」とは、Amazon社が提供しているAWS(Amazon Web Services)上で構築できるマルチプレイヤーゲーム向けのゲームサーバーマネージドサービスです。ゲームに特化されたサービスであり、プレイヤーやトラフィックがどんどんスケールしていくゲームに対応したサーバーを構築、運用することができます。また、サーバーレポートも同時に作成され、運用していくなかで、サーバーの課題についても発見することができます。

Amazon GameLiftの特徴

Amazon GameLiftの導入するにあたって、Amazon GameLiftの特徴を理解することがとても大切です。特徴を理解していないと、あまりAmazon GameLiftを導入するメリットが薄くなってしまうためです。ここでは、Amazon GameLiftの特徴をそれぞれ解説していきます。

マルチプレイヤーゲームのジャンルを問わず利用できる

FPS(ファーストパーソンシューティングゲーム)、TPS(サードパーソンシューティングゲーム)、MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)、格闘ゲーム、レースゲームなど、あらゆるジャンルに対応し、ラグが許容されないFPSやMOBAにも対応しています。特にFPSやMOBAはトラフィックの増加が顕著に現れることが多いですが、Amazon GameLiftはトラフィックのスケーリングに問題なく対応するサーバーを構築することができます。

Amazon GameLift リアルタイムサーバーという新機能が公開されており、こちらではサーバーの開発やテストなどが不要ですぐに構築することができます。Amazon GameLift リアルタイムサーバーは必要とするゲームのデータが少ないカードゲームやストラテジーゲーム、モバイルゲームなどで利用することができます。Amazon GameLift リアルタイムサーバーは、追加料金なしで利用することができます。

Amazon社製のゲームに活用できるサービスを利用できる

Amazon社製のマッチメイキングサービスや、AWS(Amazon Web Services)のFlexMatchを利用でき、設定したアルゴリズムに応じてゲームのマッチメイキングができます。これは主にFPSやMOBAなど、複数人で行う競技性の高いゲームで特に有効です。

モバイルとPCなど、複数種類のプラットフォームからクロスプレイが可能になります。この機能を利用すれば、多くのプレイヤーを集めることでマッチメイキングの時間を減少させ、ユーザーの満足度を高めることができるでしょう。

Amazon Lumberyard と連係

Amazon社が提供しているゲームエンジン「Amazon Lumberyard」と連携することが可能です。Amazon GameLiftで使用されているGameLift Server SDKは、Amazon Lumberyardの通信システムであるため、Amazon Lumberyardで開発した場合は円滑にサーバーを構築してゲームをリリースすることができます。もちろん、UnityやUnreal Engineなど他のゲームエンジンでも利用可能ではあります。

サーバーのモニタリングが容易

Amazon GameLiftでは、サーバーの統計やゲーム、サーバーのログが常に収集されているため、早い段階で課題解決ができます。ゲームはユーザーの満足度が下がってしまうとサービス終了に追われかねないため、課題解決を早く行えることは非常に重要です。サーバーの安定性は、Amazon GameLiftを利用する上で最大のメリットと言えるでしょう。これまでサーバーの安定性に欠けていたことによってユーザー離れを引き起こしていた方は、導入のメリットを大きく享受することができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。AWS(Amazon Web Services)上で稼働できるサービス「Amazon GameLift」について解説しました。AWS(Amazon Web Services)利用している、あるいはこれから利用しようと考えていてゲームを開発しているという方はぜひう導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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