Azure Storageの料金

様々なクラウドサービス

近年ではサーバーやストレージをインターネット上で利用できるクラウドサービスの市場が拡大しており、至る所で耳にするようになってきました。AmazonやGoogleなどの大手企業もクラウドサービスに力を入れておりますが、この記事では Microsoftが提供するクラウド用オブジェクトストレージソリューション、Azure Storageの概要と料金について紹介していきます。

Azure Storageの概要

Azure Storageは大規模、小規模データ問わず対応できる、信頼性、経済性に優れたクラウドストレージです。ハードウェアやソフトウェアの購入、運用のための資本コストがかかりません。

Azure Storageの主な特徴は持続性と高可用性、セキュリティ保護、スケーラブル、マネージド、アクセスの5つです。それぞれの特徴について、紹介していきます。

持続性と高可用性

耐障害性を高めるためにネットワークを含むシステム全体に予備システムを準備がされており、一時的なハードウェア障害が発生したとしてもデータが安全に保たれます。 地域的な災害または自然災害から保護するために、データセンターまたは地理的リージョンにまたがってデータをコンピュータ上に作成し、通信ネットワークを介してリアルタイムに更新を反映させることもできます。 この方法でレプリケートされたデータは、予期しない停止が発生した場合でも高可用性を維持する事が可能です。

セキュリティ保護

Azure Storageに書き込まれたすべてのデータは、サービスによって暗号化されます。データにアクセスできるユーザーをきめ細かく制御できるのでセキュリティ保護機能が高いです。

スケーラブル

Azure Storageは、アプリケーションのデータストレージとパフォーマンスに関するニーズを満たすために、高度に利用者や仕事の増大に適応できる設計が採用されています。

マネージド

Microsoft Azureでは、ユーザーに代わって、ハードウェアのメンテナンス、更新、運用が成されるため人件費等のコスト削減が期待できます。

アクセス可能

世界中のどこからでもHTTPまたはHTTPS経由でAzure Storage内のデータにアクセスできます。
また、Microsoftでは.NET、Java、Node.js、Python、PHP、Ruby、Go などのさまざまな言語のAzure Storage用のクライアントライブラリと、REST API が提供されています。Azure PowerShell、Azure CLI によるスクリプトの実行がサポートされており、Azure PortalとAzure Storage Explorerによるデータを操作するための視覚的ソリューションも利用できます。

Azure Storageのサービスと料金

Azure Storageでは

  • ブロック BLOB
  • Data Lake Storage
  • Managed Disks
  • Azure Files

というストレージが利用できますが、それぞれ料金が異なるので、目的や要件に合わせて適切なストレージを選択する必要があります。それぞれの特徴とストレージを紹介します。

ブロック BLOB

ブロック BLOB ストレージは、ドキュメント、ビデオ、写真、バックアップ、他の非構造化テキストまたはバイナリデータのストリーミングと保存に使用します。
料金は

  • 1か月あたりに保存されたデータの量。
  • 実行した操作の回数と種類、およびデータ転送コスト。
  • 選択したデータ冗長オプション。

の項目に応じて異なり、従量課金制のデータストレージの1 か月ごとの料金は1GBにつき 0.224〜24.416円。
1年間または3年間のAzure Storageを契約することにより、コストが抑えられるAzure Storage予約容量は

  • 100 TB/月の1年間予約で20,412〜188,086円
  • 1 PB /月で199,650〜1,832,068円

3年予約するとこの料金からさらに2〜3万ほど安くなります。

Azure Data Lake Storage

世界でも最高水準の生産性を備えた Data Lake です。圧倒的なスケールと経済性とを兼ね備えた階層型名前空間を組み合わせることで、概念実証から運用への迅速な移行をサポートします。
データストレージ料金は月ごと1GBあたり0.224〜2.24円
Storage 容量予約は

  • 100TB/月の1年間予約で20,412〜188,086円
  • 1PB /月で199,650〜1,832,068円

こちらも3年予約で2〜3万ほど安くなります。

Managed Disks

Managed Disksは、格段に高いスループットと待ち時間の短縮によりI/O 集約型をサポートします。総コストはディスクのサイズと数、送信データ転送の回数が関係します。これらのディスクサイズごとに、異なる IOPS (1 秒あたりの入出力操作回数)、スループット上限、GiB あたりの月額料金が設けられています。料金は月額42.56〜464,281.44円です。

Azure Files

Azure Fileはフルマネージドファイル共有が提供されており、ファイル共有は、Windows、macOS、および Linux のクラウドまたはオンプレミスのデプロイで同時にマウントできます。
データストレージ料金は
GiB/月でおよそ6.72〜32.256円となっており、オプション等で料金は変動します。

まとめ

いかがでしたでしょうか。この記事ではMicrosoftが提供するクラウド用オブジェクトストレージソリューション、Azure Storagについて紹介しました。Azure Storagでは様々なサービスが提供されており、料金プランなども細かく枝分かれしております。Azure Storagは他のクラウドサービスと比べコストが低い事を謳っており、求めている要件に見合うものを選択すればコストを大幅に抑える事が可能です。興味がありましたら是非検討してみてください

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